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地図から消えた村 吉田 一郎(著) - 湖北アーカイブ研究所
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地図から消えた村 (チズカラキエタムラ) 琵琶湖源流七集落の記憶と記録 (ビワコゲンリュウナナシュウラクノキオクトキロク)

歴史・地理
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B5判
216ページ
上製
価格 3,500円+税
ISBN
978-4-88325-755-3   COPY
ISBN 13
9784883257553   COPY
ISBN 10h
4-88325-755-X   COPY
ISBN 10
488325755X   COPY
出版者記号
88325   COPY
Cコード
C0039  
0:一般 0:単行本 39:民族・風習
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年3月
書店発売日
登録日
2022年2月2日
最終更新日
2022年3月19日
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紹介

1969年、長浜市広報課勤務になった著者は「今の北近江の風景や暮らしを写真の残せば歴史になる」と言われたことが契機となり、滋賀県北部の民俗や人々の暮らしを中心に記録を残してきた。高度経済のもと大きく変貌する農村の記録をまとめた北近江 農の歳時記』を2000年に上梓、第5回自費出版文化賞大賞を受賞する。
今回は、過疎や大型ダム建設によって離村した7集落の人々の在りし日の暮らしの写真とともにその写真展に参加した人々の姿をまとめ、村と人々の記憶と記録を収録。ダム建設は中断し、村は水底には沈まなかったが、地図から集落の名前は消えた。巻末に掲載された人々が暮らした姿、離村間もないころ、そして大自然に飲み込まれた今の姿から、著者は「人は去っても山河は変わらず、人の営みは自然からの借り物であったことに気づかされた」とつぶやく。撮影を開始して25年後人々は離村、そして今日まで27年という半世紀の記録。最初はカメラを向けると背を向けた人々も次第に「まあ上がって」といわれるようになる。やがて消えるこの暮らしや風景を撮っておかないとという使命感が著者の背を押し続けたのであった。

目次

写真集『地図から消えた村』の発刊にあたって 三山元暎

第1章 奥丹生谷七つの村
第2章 豪雪の村
第3章 祈り
第4章 暮らし
第5章 分校
第6章 遷座(神を移す)
第7章 離村

”輝かしい未来”を照らす希望の写真集に
対談 大西暢夫×吉田一郎 「山に生かされる」
吉田一郎写真展「琵琶湖源流の美と暮らし」
離村者の今、昔
あとがき

前書きなど

かつて、琵琶湖に注ぐ高時川源流にあった7つの集落が、人口減少、生活の糧の先細り、大型ダムの建設問題などで集団離村し、地図から姿を消した。その写真集はこれらの集落でのくらしを、とり続けてきた元行政職員の記録と人々の記憶をまとめた。経済的には豊かな暮らしではなかったかもしれないが、ここには山の恵みを生かし、村人同士が助け合って生活する仕組みがあったことがうかがえる。その生活はつつましく質素ではあるが、村人たちは穏やかに心豊かに生きてきた。写真集を通じて「故郷とは何か、豊かさとはなにか」を感じ取っていただきたい。

著者プロフィール

吉田 一郎  (ヨシダ イチロウ)  (

1942年滋賀県長浜市に生まれる。長浜市役所勤務のあと、長浜城歴史博物館館長、国友ミュージアム館長などを歴任。カメラを持ち始めたのは長浜市広報担当職員時代から。父祖から受け継いだ田畑を耕作しながら、地元の暮らしや民俗の取材を続ける。湖北の農村の作業を追いかけた『北近江農の歳時記』は第5回日本自費出版文化賞大賞を受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。