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韓国 道すがら 嶋 陸奥彦(著) - 草風館
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韓国 道すがら 人類学フィールドノート30年

発行:草風館
四六判
304ページ
並製
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-88323-167-6
Cコード
C1039
教養 単行本 民族・風習
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2006年4月
書店発売日
登録日
2015年8月22日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

韓国社会点描30年――人類学の現場からみた韓国スケッチ
経済成長とそれにともなうグローバル化のなかで、韓国はすっかり変わってしまった。私が30年前に全羅南道・青山洞で経験した暮らしぶりは、もはや過ぎ去った昔のそれである。しかし新しく登場してきた暮らしぶりもまた、あきらかに韓国的色彩を帯びていると思うのである。

目次

第一部 韓国農村事情
 Ⅰ青山洞[チョン・サン・ドン]──1974-75
l 顕沫[ヒョンス]のリヤカー──将来を悩む青年
2 「男女七歳不同席」にして──生き続ける「儒」の倫理のもとで
3 酒はオルンの前で習え──長幼有序ということ
4 族 譜──歴史を背負ったアイデンティティ
5 潤宅の世界──歴史の捉え方を考える
6 恋愛結婚──親の目・他人の目
7 発展と農村──「住みやすい我が村を我らの力で」
8 賃金交渉──相互依存が支える生活の場

 Ⅱ上月洞[サン・ウォル・ドン]──1980-81
9 瓜より大きいもの──「農閑期」のなくなった村
10 上月洞のセマウル運動──「連帯」より「利潤計算」
11 乱世を生きた──祥鳳老八五歳
12 茶房の役割──コミュニケーションの場としての喫茶店

 Ⅲ道すがら
13 コリアン・ホスピタリティ──心に残る出会い
14 両班[ヤンバン]たるもの──伝統と社会的立場
15 ナ・チョム・マンナプシダ──論理貫徹して現象錯綜す
16 誤解と理解──異文化のはざまで

第二部 邂逅--歴史と現代のはざま
 Ⅳ歴史への回り道
17 族譜との出会い
18 戸籍─歴史ともう一つの出会い
19 隆盛する伝統─1992年
20 古典運用室の人々
21 租岩を尋ねて

 Ⅴ都市と現在
22 都市開発と氏族集団の現在
23 活性化される門中の伝統
24 路上へ
25 露天商街の風景
26 団結
27 行き交う街がど
28 思いかけずも
終章 30年をへだてて

前書きなど

昨年の夏、ソウルで地下鉄に乗り込んだところ、目の前に座っていた20歳ぐらいの若者がパッと立って席を譲ってくれた。私は素直に腰をおろし、有り難うとお礼を言った。
20年前の私ならば、これを儒教的影響ということばで表現した可能性が高い。しかし歴史への回り道を経た現在では、儒教の影響という言い回しは、後追いの説明言説の可能性がかなり高いのではないかと密かに思うのである。

著者プロフィール

嶋 陸奥彦  (シマ ムツヒコ)  (

1946年、岩手県生まれ。1969年、東京大学教養学部卒業。文化人類学専攻。トロント大学大学院人類学部に学ぶ。Ph.D. 岐阜大学教養部、広島大学総合科学部を経て、1996年より東北大学教授。共編著に『変貌する韓国社会』、The Anthropology of Korea などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。