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幌馬車の歌 藍 博洲(著) - 草風館
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幌馬車の歌

発行:草風館
四六判
282ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-88323-165-2
Cコード
C1098
教養 単行本 外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2006年2月
書店発売日
登録日
2015年8月22日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

台湾映画史に燦然と輝く最高傑作「悲情城市」の原作〔1989年ベネチア映画祭グランプリ受賞映画(侯孝賢監督)〕。戦後台湾社会の闇を発掘し続ける著者の代表作。本書は台湾知識人の悲劇――台湾を襲った白色テロを克明に追及した迫真のドキュメント。

目次

〈序文〉
日本版に寄せて 藍博洲
記録されたものはすべて存在する 侯孝賢
詩の真実と歴史の真実 陳映真
幌馬車の歌〈本文〉
序曲 足枷の音を伴奏に大合唱
第一楽章 故 郷
 お宅のご子息は非凡な才能をお持ちです/民族差別の植民教育/祖国への素朴な想い/白線入りの学生帽をかぶった青年/少女看護婦と青年患者/鍾九河の愛と死/僕は結婚しい!
第二楽章 原郷人の血
 上海にて/香港九龍から恵陽へ/サツマイモの悲哀/恵陽から桂林へ護送される/里子に出す
第三楽章 戦 歌
 羅浮山山区にて/夜間婦人学級/旅籠で出産/在留台湾同胞に反旗を翻させる/原郷を訪ねる
第四楽章 帰 郷
 帰郷/あんな質素な校長はいない/四方に人才を求める/民主的キャンパス
第五楽章 二二八前後
 連絡がつく/隊員たちは何処へ?/台湾民主同盟設立準備/「二二八」/事件のあと
第六楽章 白と赤
 地下組織/光明報
第七楽章 あらし
 学生運動の波しぶき再現/事態は極めて深刻となる/芋づる式/自分にわずかでも人間らしい心が残ることを恐れ....../校長先生の奥さん、我々は人民解放軍だ....../軍警察校舎を包囲/逃亡と連座/惜別の歌/話すことは何もない/歴史の軌道が変わった
第八楽章 銃殺の後
 訣別/佛の遺骨
エピローグ  和鳴! 君や何処?
〈付編〉
「幌馬車の唄」は誰のものか 藍博洲
これから歩む道 鍾紀東
歴史にタブーを、人々に悲情を、再びもたらさぬために 鍾紀東
〈跋文〉
未完の悲哀 _宏志
改めて「幌馬車の歌」を読む視角を探る 須文蔚
後記 藍博洲
〈解説〉すべては終り、すべては始まったのだ 横地剛
出典一覧
大事年表

前書きなど

藍博洲「日本版に寄せて」より
〈幌馬車の歌〉が広く日本のみなさんにお目見えすることになり、大変喜んでいます。これは植民地台湾に生まれた若者たちの愛の物語です。そして彼らが植民主義に反対し祖国を探す物語でもあります。侯孝賢監督の映画《悲情城市》《好男好女》により、この物語はすでにスクリーンを通して日本のみなさんに届けられています。この物語を読んでいただければ、台湾と中国の近現代史をより身近に理解していただけると思います。

版元から一言

現代台湾史の叙事詩映画《悲情城市》の原作

著者プロフィール

藍 博洲  (らん はくしゅう)  (

1960年台湾苗栗生まれ。
1985年輔仁大学仏文科卒業。
1987年戒厳令解除。
1991年《幌馬車の歌》出版。これ以降、今日に至るまで台湾民衆史探求の旅は弛むことなく続けられている。
現在、中央大学〈新鋭文化工作坊〉教授、《伝記文学》編輯顧問、人間学社副理事長、夏潮聯合会会長、台湾大学東亜文明中心計画主持人、西湖郷呉濁流文芸館計画立案責任者、苗栗社区大学教師、苗栗加里山劇団団長を務め、常に身を社会運動、文化・演劇活動の第一線に置いている。なお、二〇〇四年十二月実施の第六回立法委員選挙に台湾民主学校校長侯孝賢の推挙を受け立候補したが、落選した。

間ふさ子  (あいだ ふさこ)  (

2005年九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程中退。現在福岡大学人文学部東アジア地域言語学科専任講師、現代中国語講座(福岡市)講師。共訳に『初版・幌馬車の歌』(藍博洲著、藍天文芸出版、1997年)、『満映?国策映画の諸相』(胡昶著、(株)パンドラ、1999年)など。共著に『境外の文化』(山田敬三編、汲古書院、2004年)

塩森由岐子  (しおもり ゆきこ)  (

1980年信州大学文学部卒。1988年より現代中国語講座で中国語を学ぶ。共訳に『海内天涯』(李暁著・藍天文芸出版、1993年)、『初版・幌馬車の歌』、翻訳に「ロマンティストと病退」(李暁著、『還郷篇』、藍天文芸出版、1994年)など。

妹尾加代  (せのお かよ)  (

1964年京都外国語大学英米語学科卒。現在中国語通訳、講師。訳書に『サハラ物語』(三毛著・筑摩書房、1991年)、共訳に『二つの家郷のはざまで』(白先勇・朱天心著、藍天文芸出版、1999年)『放生・討海人』(黄春明・廖鴻基著、藍天文芸出版、2001年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。