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戦争と文化
第二次世界大戦期のフランスをめぐる芸術の位相
発行:三元社
A5判
288ページ
定価
3,600円+税
- 初版年月日
- 2022年7月
- 書店発売日
- 2022年8月16日
- 登録日
- 2022年7月12日
- 最終更新日
- 2022年7月12日
紹介
芸術・文化はつねに政治的側面を内包し、国家の存亡をかけた戦時下ではその相関関係はより緊密になる。
およそ20年の戦間期を経て再びの開戦、そして1940年には侵攻したナチス・ドイツにパリを占領されたフランス。だが戦時下においても、芸術家たちはそれぞれの方法・場所で活動を続けていた。錯綜する状況下、芸術家個人の思いや国の文化政策はいかなるものだったか。6人の美術史研究者が検証する。
目次
はじめに 7
大久保恭子
序章
一九三七年パリ国際博覧会をめぐるフランスの文化政策 13
大久保恭子
1章
無に相対して ――一九四〇年代フランスの美術 47
レミ・ラブリュス(礒谷有亮 訳)
2章
〈岐路〉に立つ仏独の芸術家 ――第二次世界大戦時のフランスにおけるコラボラシオンと収容 79
河本真理
3章
「公式の趣味」の変遷とヴィシー政権下における美術作品の国家購入 125
松井裕美
4章
モデルニテの遺産と第二次世界大戦期のフランス美術 163
山本友紀
5章
「フランス」をうつす写真集 ――レイモン・シャル出版の刊行物から見る戦時下のフランスの表象 185
礒谷有亮
6章
第二次世界大戦期の「フランス性」をめぐる芸術的「地政学」 223
大久保恭子
あとがき 263
欧文要旨 1
主要人名索引 15
上記内容は本書刊行時のものです。