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ピカソと人類の美術
- 初版年月日
- 2020年4月
- 書店発売日
- 2020年4月10日
- 登録日
- 2020年3月18日
- 最終更新日
- 2020年3月19日
紹介
21世紀を迎えても生き続ける巨匠、ピカソ芸術の本質とは何か?
あらゆる時代、あらゆるジャンルの芸術に挑戦し、革新し、変貌を続けたピカソ。
その創造力、生命力、冒険を国内外の精鋭が語り尽くす。
目次
大髙 保二郎
まえがき ピカソの変身とスタイルの変貌―過去の巨匠との対話、挑戦からコラボレーションへ 9
総論
大髙 保二郎
ピカソと人類の美術 過去との対話・模倣と創造 23
第Ⅰ部 制作の論理
河本 真理
ピカソ/剽窃/コラージュ 〈造形的インターテクスチュアリティ〉の論理 75
松井 裕美
ピカソの「空想美術館」 「恣意的な記号」の射程から生まれるメタファーの意味をめぐって 105
孝岡 睦子
パブロ・ピカソの作品における層と時間 136
永井 隆則
セザンヌに変身するピカソ 161
久保田 有寿
パブロ・ピカソとモノクローム 《ゲルニカ》の無彩色表現の意味と機能をめぐって 181
第Ⅱ部 過去との対話 模倣・剽窃・引用・参照・改作
1・ピカソと巨匠たち
松田 健児
ピカソのプラド美術館での模写 反アカデミズムへの転機 211
ロランス・マドリーヌ(訳・松井 裕美)
ピカソとアングル 237
東海林 洋
「悪魔祓いの絵」再考 ピカソ《アヴィニョンの娘たち》におけるゴーギャンと黒人芸術の役割 266
2・ピカソとプリミティフ美術
大久保 恭子
境界侵犯者としてのピカソ プリミティヴィスム(primitivisme)の視点から 292
安發 和彰
ピカソとカタルーニャ・ロマネスクの聖母木彫像 ゴゾル(一九〇六年夏)における造形表現の追求 314
塚田 美香子
ピカソの地中海文明へのまなざし 古典的表現とキュビスム技法に見る古代ギリシアの陶器画の影響 339
カテリナ・ザッピア(訳・桑原 夏子)
「八歳で私はラファエロだった。子供のように描くためには、一生かかった」 ピカソとイタリアの古代美術の影響 362
第Ⅲ部 同時代のピカソとの交感
天野 知香
ピカソとマティス 一九三〇年代における挿絵、版画作品を中心とした古典的・神話的主題をめぐる交感 383
田中 正之
ピカソに挑むデ・クーニング 表象の多重性をめぐって 416
町田 つかさ
ピカソ・日本・バルセロナ 443
あとがき 永井隆則 469
ピカソ文献目録 ジャンヌ=イヴェット・スドゥール、久保田有寿 編 1
人名索引 23
引用図版出典一覧 29
上記内容は本書刊行時のものです。