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オリジナルとコピー
16世紀および17世紀における複製画の変遷
発行:三元社
B5変型判
136ページ
定価
3,500円+税
- 初版年月日
- 2019年6月
- 書店発売日
- 2019年6月10日
- 登録日
- 2019年5月31日
- 最終更新日
- 2019年5月31日
紹介
所有の欲望をみたす複製画の諸相
権力者が所望する原作(オリジナル)を所有者は恭順のしるしに献上し、権力者は召し上げた作品の代わりに下賜する複製画(コピー)を画家に発注する―こうした事例のように、収集熱が高まった時代、高位聖職者、王侯貴族、裕福な商人たちにとって傑作の複製は大きな意味をもっていた。これまで関心のそとに置かれがちだった複製画に着目して行われた一次資料の詳しい調査が、芸術都市フィレンツェにおける美術作品をめぐる生々しい営みを浮かび上がらせる。
目次
日本語版のために 5
本書紹介 7
フランチェスカ・デ・ルーカ/永井 裕子[翻訳]
第1章複製絵画史の一般概説 9
小佐野 重利
第2章17、18世紀のトスカナ大公国の絵画収集における複製絵画 21
――メディチ家フェルディナンド大公子の収集家としての情熱について
小佐野 重利
第3章フィリッポ・バルディヌッチ『素描家消息』に描写された 57
ヤコポ・ダ・エンポリの複製制作と17世紀メディチ家の収集活動
伊藤 拓真
資料編
ルチア・アクイーノ、シモーネ・ジョルダーニ[編集]/浦 一章、永井 裕子[翻訳] 83
文献一覧 128
上記内容は本書刊行時のものです。