版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
現代アートの危機 イヴ・ミショー(著/文) - 三元社
..

現代アートの危機 ユートピア、民主主義、そして喜劇

発行:三元社
A5判
280ページ
定価 3,500円+税
ISBN
9784883034710
Cコード
C0070
一般 単行本 芸術総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年2月
書店発売日
登録日
2019年1月17日
最終更新日
2019年1月17日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

逆説のようだが、芸術のための芸術とは何よりも大衆のための芸術だ
古い信仰が終わり、特権的地位を失った芸術はいま、多様性のなかに霧散している。こうしておとずれた現代アートの危機によって衰退するのは、美術界といった限られた領域にとどまらないことをミショーは鋭く指摘する。現代アートを美術的問題ではなく文化・社会的問題として提起し、20世紀末にフランスで大論争を巻き起こした本書の21世紀世紀最新版。

目次

「カドリージュ」叢書への前書き 7
序文 25
第Ⅰ章 危機論争の経緯と概要 31
Ⅰ 経緯 31
Ⅱ 議論とそのスタイル 38
Ⅲ 拒絶、応答、裂け目 42
1 時代の憎悪とノスタルジー 48
2 何でもありの支配 48
3 民主主義の侵略 49
4 制度? 制度だって? 50
第Ⅱ章 危機の文脈 55
Ⅰ 市場の危機と金銭免除の喪失 55
Ⅱ エリート官僚、共同組合主義と模倣主義 58
Ⅲ 大衆と芸術 66
Ⅳ 文化財の産業的生産 72
Ⅴ 知覚の変容、美学の変容 76
第Ⅲ章 比較と対比:歴史の正しい使い方について 83
Ⅰ 思想における偶像破壊、行為における偶像破壊 83
Ⅱ 秩序への回帰? 87
Ⅲ 退廃芸術と怪物的なもの 92
Ⅳ 反革命の芸術 101
Ⅴ 一九六〇年代と一九七〇年代のモダニズムについての新たな論争 110
Ⅵ ポルノグラフィー、政治的正しさと共同体の介入 122
第Ⅳ章 何の危機か? 127
Ⅰ 危機とは何か? 127
Ⅱ 市場:不安の射程 130
Ⅲ 国際化とマゾヒズム 131
Ⅳ 文化国家の現状 133
Ⅴ 批評家の健康状態 134
Ⅵ 作家の撤退 137
Ⅶ 創造のダイナミズム 140
Ⅷ 大衆の不在 143
Ⅸ 信頼の喪失 145
第Ⅴ章 救助の失敗:美的価値の擁護と行政による意味の生産 149
Ⅰ 拒絶、基準の対立、評価軸の移動 151
Ⅱ 遅ればせのモダニズム 155
Ⅲ 解釈学的戦略 159
Ⅳ メタ理論への訴求 160
1 遅ればせのモダニズムからモダニスト的伝統主義へ:ド・デューヴ 161
2 不在の解釈学:ディディ=ユベルマン 165
3 象徴、象徴、象徴:ロクリッツ 170
4 作品のノスタルジー:ミエ 174
Ⅴ 多元主義の美学 177
Ⅵ 作家の困惑 181
Ⅶ 行政による意義の産出 183
1 現代アート:文化遺産 185
2 多元主義を援助する国家 186 
3 ロマン主義的魔術師と創作活動の公共サービス 187
第Ⅵ章 芸術のユートピアの終焉 191
Ⅰ 芸術概念の危機 192
Ⅱ ユートピアの終焉 195
1 民主主義的市民権のユートピア 195
2 労働のユートピア 196
Ⅲ 市民的ユートピアの活力:ラディカルデモクラシー 198
Ⅳ 労働のユートピアの危機 200
Ⅴ 芸術のユートピア 203
Ⅵ 芸術のユートピアの終焉 213
Ⅶ いくつかの防衛戦略 215
1 アヴァンギャルドの活動 215
2 聖なる歴史 217
3 美学の政治化 218
4 象牙の塔 218
Ⅷ 完全に死に絶えた 219
結論 223

訳者あとがき 237

著者プロフィール

イヴ・ミショー  (イヴミショー)  (著/文

Yves Michaud 1944年生まれ。哲学者、美術批評家。1989-1997年に国立パリ高等美術学校校長。また、2002年からは「総合知の大学」プロジェクトの主要なメンバーとして活躍。2003-2009年にはフランス高等教育研究院会員。著書に最初期の『ヒュームと哲学の終わり』(1983年)から近年の『市民性と誠実さ』(2017年)まで数多くの著書がある。

島本浣  (シマモトカン)  (翻訳

1947年広島県生まれ。京都大学文学研究科後期博士課程(美学美術史専攻)修了。文学博士(京都大学)。京都精華大学名誉教授。2006-2010年に学長を務める。専門は17世紀から19世紀のフランス美術・美術批評史。主要著書に『美術カタログ論:記録・記憶・言説』、『日仏「美術全集」史:美術(史)啓蒙の二〇〇年』(ともに三元社)などがある

中西園子  (ナカニシソノコ)  (翻訳

1981年滋賀県生まれ。京都大学文学研究科前期博士課程(美学美術史専攻)修了。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジMFA(キュレーティング)取得。2011-2015年愛知県美術館学芸員。現在、ロンドンを拠点にフリーランスのキュレーターとして活動。

上記内容は本書刊行時のものです。