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島を出る 上江洲 儀正(著) - 水曜社
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島を出る (シマヲデル) ハンセン病回復者 宮良正吉の旅路 (ハンセンビョウカイフクシャミヤラセイキチノタビジ)

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発行:水曜社
A5判
240ページ
並製
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-88065-515-4   COPY
ISBN 13
9784880655154   COPY
ISBN 10h
4-88065-515-5   COPY
ISBN 10
4880655155   COPY
出版者記号
88065   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年10月21日
書店発売日
登録日
2021年8月20日
最終更新日
2021年10月25日
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紹介

10歳の少年は、兄に連れられて故郷の石垣島を出た。
病気がなおればすぐに帰れると思っていた。
長い旅のはじまりだった。

1956(昭和31)年、島を出た宮良正吉(みやらせいきち)は現在76歳。大阪で暮らし、ハンセン病関西退所者原告団「いちょうの会」の会長である。いまだにやまないハンセン病への差別・偏見の解消をめざし、回復者の語り部として各地で自身の体験を伝えている。

ハンセン病の歴史は悲惨である。患者はらい病と呼ばれて差別され村の外へ追いやられ、隔離された。療養所内では男性に断種手術を施し、妊娠した女性には堕胎を強要した。
「この病気は死んだら喜ばれる」……。

回復した正吉は大阪の印刷会社で働いた。社会は荒波だった。恋人ができた。プロポーズの時に回復者だと打ち明けた。「それがどうしたの?」。その言葉にあたらしいふるさとができた。ふたりの子どもに恵まれた。娘に元患者だったと告白してから5 年後、新聞記事で公にカミングアウトし、ハンセン病語り部の道を歩みだした。

本書はロングインタビューの積み重ねにより、ひとりのハンセン病患者の半生を「生の声をできるだけ生のまま」「わたし(著者)自身に教えるように」ハンセン病問題の歴史をかさねあわせて書かれた「長い旅」、その現在進行形の経過報告でもある。

*宮良 正吉(みやら・せいきち)
1945年7月沖縄県石垣町に生まれる。小学4年身体検査でハンセン病罹患が判明。翌年、沖縄本島のハンセン病療養所愛楽園に収容のため島を出る。1961年患者専用列車で高校入学。1965年高校卒業後大阪で就職。2001年らい予防法違憲国家賠償請求訴訟原告団に加わる。2008年はじめて自身の体験を語りはじめる。

目次

1章 長い「旅」のはじまり
2章「選ばれた島」にて
3章 愛楽園「脱出」
4章「希望」の新良田教室
5章「社会」へ
6章 溢れ出る……
7章 カミングアウト
8章 退所者の孤立
9章 バラバラになった家族
10章 ふるさと

著者プロフィール

上江洲 儀正  (ウエズ ヨシマサ)  (

1952年石垣島生まれ。高卒後東京で新聞配達などをしながら夜間大学に通い、雑誌専門図書館「大宅壮一文庫」に入社。1986年島に帰り翌年「日本や沖縄とはひとくくりにできない八重山の姿を伝える」と日本最南端の出版社南山舎を創業。『竹富方言辞典』で菊池寛賞を受賞。「月刊やいま」は創刊30年を迎える。

上記内容は本書刊行時のものです。