ひとりでがんばってしまう あなたのたのめの子育ての本 (ちいさい・おおきい・よわい・つよい No.125)
- ISBN
- 978-4-88049-925-3
- Cコード
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C0077
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一般 単行本 家事
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年10月25日
- 書店発売日
- 2019年10月25日
- 登録日
- 2019年10月15日
- 最終更新日
- 2020年5月8日
紹介
はじめに
ひとりでがんばる子育てと暴力と孤立
〈ち・お〉読者にとっても無縁ではないこと
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集人)
Ⅰ 人が傷ついたときに必要なこと
──「ダルク女性ハウス」の 子育て支援
・まずは「ダルク女性ハウス」ってどんなところ?
こどもと生き延びるために 上岡陽江(ダルク女性ハウス代表)
・虐待を受けて育った女性が「お母さん」になったら
・対談① スタッフも当事者。だけどみんなより少しだけ見晴らしがいい 上岡陽江(ダルク女性ハウス代表)×石川和歌子(ダルク女性ハウススタッフ)
・コラム つらかったこども時代 R(ダルク女性ハウススタッフ)
・対談② 「家族に頼らない子育て」を組み立てていく 上岡陽江(ダルク女性ハウス代表)×熊谷晋一郎(小児科医)
Ⅱ 安心があるから困難を乗り越えられる
──支援者と当事者の語りから
・よい母親ではないからだと自分を責めて 佐藤朝子(看護師/精神保健福祉士)
・虐待、薬物依存を経て、こどもとの時間をとりもどすまで ゆきさん(ダルク女性ハウスメンバー) 聞き手/上岡陽江
Chio通信(連載ページ)
(もくじより抜粋)
目次
02 〈ちいさい・おおきい・よわい・つよい〉(ち・お)ってなんだ?
山田 真(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
ひとりでがんばってしまう
あなたのための子育ての本
──「ダルク女性ハウス」から学ぶこと・気づくこと
はじめに
17 ひとりでがんばる子育てと暴力と孤立
〈ち・お〉読者にとっても無縁ではないこと
熊谷晋一郎(小児科医/〈ち・お〉編集人)
Ⅰ 人が傷ついたときに必要なこと
──「ダルク女性ハウス」の 子育て支援
26 まずは「ダルク女性ハウス」ってどんなところ?
30 こどもと生き延びるために
上岡陽江(ダルク女性ハウス代表)
虐待を受けて育った女性が「お母さん」になったら
33 こどもたちを守るにはどうしたらいいか
34 お母さんの自助グループをつくる
37 本来的な「母子支援」プログラムとは?
40 家族のなかに「おいていかれる」人をつくらない
42 暴力を次世代に継がない_
45 学校で身につかなかったものをとりもどせるように
47 こどもの学校生活は、お母さんにとっても難しい
対談①
50 スタッフも当事者。
だけどみんなより少しだけ見晴らしがいい
上岡陽江(ダルク女性ハウス代表)×石川和歌子(ダルク女性ハウススタッフ)
51 安心して過ごすお母さんの姿に「ここは大丈夫」
55 ハウスはなんでも話せる、心がひらける場
57 いつでも連絡できる相手がいるだけで安心できる
「現実を生きる」なかで
60 記憶がぬけていて思いだせない
64 いい子で生きて大人になったけれど
66 コラム つらかったこども時代
R(ダルク女性ハウススタッフ)
対談②
68 「家族に頼らない子育て」を組み立てていく
上岡陽江(ダルク女性ハウス代表)×熊谷晋一郎(小児科医)
70 こどもたちはみんな発達障害⁉
74 ひどい家族で育つほど、幻の家族を求めてしまう
資料
78 女性刑務所で配布するためにつくられた『子育てサポートBOOK ──子どもといっしょに暮らすために』(二〇一八年四月発行)
Ⅱ 安心があるから困難を乗り越えられる
──支援者と当事者の語りから
83 よい母親ではないからだと自分を責めて
佐藤朝子(看護師/精神保健福祉士)
102 虐待、薬物依存を経て、こどもとの時間をとりもどすまで
ゆきさん(ダルク女性ハウスメンバー) 聞き手/上岡陽江
おわりに
116 自分を縛る理想を距離をおいて眺められるように
熊谷晋一郎(小児科医)
Chio通信
125 こどもとつくってあそぼう!
くるくるらせん
127 けんさくするまえに やまださんに きいてみよう 連載⑩
Q はなのしたの へこんでいるすじは、なんで あるんですか?
やまだまこと(小児科医/〈ち・お〉編集協力人)
130 こどもに語る ちいさな昔話
にんじんとごぼうとだいこん
135 子育てに、昔話があったなら 最終回
“もう知っているものと、また出会いたい”──親はこどもの変化を楽しんで
小澤俊夫(口承文芸学者)
140 リレーエッセイ 小児科医・毛利子来がのこしたもの 第6回
みずからのくらしから変えていく
富山洋子(日本消費者連盟顧問/〈ち・お〉編集協力人)
143 リレーエッセイ 家族のかたち 第10回
流されゆく家族① へそ曲がりの娘
姜 信子(作家)
148 おかあさんは行く──逃れて、ひらいて、助けられて 最終回
結局は、みんなに守られていた
永野三智(水俣病センター相思社常務理事)
154 何がおもしろうて読むか書くか 連載⑩
記録をつなげる広げる
立岩真也(社会学者)
160 フクシマからぼくが学んだこと 連載32
チェルノブイリ事故(その7)
山田 真(「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」代表/〈ち・お〉編集協力人)
165 86歳、洋子さんの「いただきます」連載⑩
手軽につくれて、ボリューム満点! ご飯によくあう
「野菜たっぷりのひき肉みそあんかけ」
富山洋子(日本消費者連盟顧問/〈ち・お〉編集協力人)
版元から一言
お母さんはなぜ、家族のすべてを担ってしまうのか。ネグレクトや虐待のない子育ては、どうしたらできるのか。暴力の連鎖を断ち、日々の暮らしを豊かにしていくには、なにが必要か。
暴力とは「いうことを聞かない現実のこどもや自分に理想を押しつけてコントロールしようとする一連のふるまい」……熊谷晋一郎『ち・お』編集人第一号。