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子育て指南書 ウンコのおじさん 宮台 真司(著) - ジャパンマシニスト社
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子育て指南書 ウンコのおじさん (ウンコノオジサン)

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四六判
縦180mm 横128mm 厚さ14mm
重さ 201g
168ページ
並製
価格 1,500円+税
ISBN
978-4-88049-328-2   COPY
ISBN 13
9784880493282   COPY
ISBN 10h
4-88049-328-7   COPY
ISBN 10
4880493287   COPY
出版者記号
88049   COPY
Cコード
C0077  
0:一般 0:単行本 77:家事
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2017年12月
書店発売日
登録日
2017年12月10日
最終更新日
2018年12月25日
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紹介

宮台真司が「子育て」を語る! アジる!
まず、……自信をなくしつつある男親たちへ!
また、……夫を諦めつつある「妻」たちへ!
そして、……やがて父親になる、若い男たちへ!。
 
「男親」をテーマにした8回にわたる連続講座。特に「女親と関係」の回が1冊の本に。(他の回も順次刊行予定です)
家庭において、つまり“子どもにとっての親” “女親にとっての夫”として「男親」の価値・役割・意味の謎を解き、何を判断基準にするべきか。どう行動するべきかを具体的に語る。
 
1959年生まれの宮台真司。やや遅い結婚をして現在は三児の父。フィールドワークに重きを置く社会学者としては、チャンス到来! この時代、この日本で男親の出来ることとは、やるべき事とは……。

目次

2 プロローグ 悲願! ウンコのおじさん。

Ⅰ 子どもにかまうヒマがあったらセックスしてろ
 一卵性母娘ふたたび
22 母親にコントロールされた娘が伝承する抑圧
24 ダメな家族をやりすごすしかないという現在
 家族をつくれないとダメか?
26 親への適応が生み出す〈妄想の玉突き〉
28 社会を生きるのにふさわしい〈妄想〉
30 父親的存在……社会を家庭に持ち込む代理人
32 去勢……社会を生きるにふさわしい存在へ
34 感情が劣化すると、性的に退却する
 なぜ、血縁なのか
36 血縁への神経症的固着
38 さもしい親が育てるさもしい子ども
40 子どもにかまうヒマがあったらセックスしてろ
 親の勘違い 子ども世代をいかにダメにしているか?
42 マトモな〈妄想〉を身につける
44 通過儀礼の意味……大人共同体への移動
46 ゴールなき思春期……承認めあての右往左往
48 プライドと自信の乖離
50 反抗期がない7割の中学生たち
52 「第一の去勢」と「第二の去勢」をクリアする必要
 《コラム》「自分のため」を自覚する  岡崎 勝(小学校教員)

Ⅱ コントロールすることの愚
 ルールの教え方
58 「パパ格好いい」から「パパ人間として終わってる」の父親像
60 パンツは脱ぐふりまで……親のガマンと夫婦のバランス
62 炎上……仲間意識の不在を埋め合わせる
64 イエスだからノー、ノーだからイエス、それがヒト
66 ケンカしない子の成れの果て
68 法を破ること・本当の仲間をつくること
70 もともとは法よりも先に仲間があった
72 法は1万年前の定住から始まった
74 法の外にありつづけてきた性愛
76 性愛が、法の内に取り込まれて
78 恋愛と政治……実りがなく、予期せぬことが起こりがち
80  愛や正しさのために法を破ることで、社会が続く
 支配と抑圧の果ては
82 ゼミ3回目の欠席で教員は安否を確認しろ⁉
84 横・斜め・外の風を吹かせよ!
86 ウンコのおじさん、登場!
88 クズな大人とクソな社会をもたらす抱え込み
90 母親はさびしい、不安なんだ
92 抱え込みが引き起こす悲劇
94 風俗嬢……清楚OL系とネグレクト系の共通性
 残念だがいまの学校では難しい
96 大学がダメになる必然性
98 夏休みはワンダーランドを経験するチャンス
100 親は「体験デザイナー」になるのがいい
102 お受験的な子どもの先行き
104 荒れた学校が歴代東大進学2位を生み出した
106 教育意図が失敗することで成功する教育
108 お受験エリートの「わが子は公立」の理由
110 勉強田子作とキャリア官僚……「正しさより損得」のクズ
112 あなたが若かったら息子を彼氏にできる? ムリムリ
114 宮台さん、余計なお世話です
 《コラム》「まとも」であること  尹 雄大(ライター) 

Ⅲ ウンコのおじさんの心得
 なりすましのすすめ  
122 法外のめまいがあるから、クソな社会に耐えられた
124 〈なりすまし〉を忘れてマジガチになったら終了
126 親が自分よりもマトモな子を育てるには?
128 斜めのおじさんがわりには
132 1960年代コンテンツ的なものが再浮上
134 恋愛にハマった友人を「ビッチ」扱いする女子会仲間
136 性教育の堕落がスクールカーストを通じて性愛から遠ざけた
138 経験から絞り出す声……希少な人材の有効利用
140 ひとりNPOで頑張る
142 仲間の共通感覚があれば決まりはいらない
144 共同身体性……『鉄コン筋クリート』と僕らのころ
146 参考になるのが民主政の条件……ルソーの社会契約論から
 《コラム》「じいじ」になっても終わらない子育て岡崎 勝(小学校教員)

エピローグ 「ウンコのおじさん」であるために
          ……子どもをまなざす3人の日常から
154 2歳児が見せてくれた最適な「関係性」 尹 雄大(ライター)
158 自分が「自由」であるための仲間 岡崎 勝(小学校教員)
162 ウンコのおじさんから開かれる道 宮台真司(社会学者)

前書きなど

 ある日、子どもたちに蝋石を与えて家の前の路上に落書きを描かせてみた。僕がお手本を見せたら、そのあと子どもたちが喜んで路上一面に描いた。むろん車が突っ込んでこないよう工夫した。以降ポケットに蝋石を入れておくことにした。それで……僕はウンコのおじさんになった。
 小さいころ、蒸気機関車が近くを走った。薪で風呂を焚いた。御用聞きが毎日やって来た。目の前の田圃で蛙の卵をとって孵化させた……。僕はそんな環境からたくさん受け取って育った。いまそれに似た環境はない。同じ環境をつくれもしない。でも同じ機能を果たす環境ならどうか……。
 子どもが11歳、8歳、4歳といて、10年以上は工夫を続けてきた。その工夫を誰かに伝えたいと思って、連続親業講座の講師になった。ある回で僕みたいなウンコのおじさんになれと言ってみた。8回の連続講座のうちのそんな1回が本になった。
 それがこれ、『ウンコのおじさん』。

版元から一言

 「ウンコのおじさん」には、すでにお仲間がもう2人。
家元・宮台真司が「親業講座」と呼ぶ『おそい・はやい・ひくい・たかい』という定期刊行物の連続講座で出会った、編集人である岡崎勝さんと、ライターの尹雄大さん。
進行役、聞き手として、ともに連続講座をつくりあげ、この一派が生まれた。ここから、誰かが、始める。
もしかしたら、あの講座に参加した男たち女たちのなかからも
ウンコ一派が誕生しているかもしれない。
「ウンコのおじさん」一派に入門するか否か。
本編を読んでから……

著者プロフィール

宮台 真司  (ミヤダイ シンジ)  (

社会学者。首都大学東京教授。著書に『日本の難点』(幻冬舎)、『どうすれば愛しあえるの 幸せな性愛のヒント』(二村ヒトシ共著/KKベストセラーズ)ほか多数。

尹 雄大  (ユン ウンデ)  (共著

ライター。政財界、アスリートや文化人など800人以上に取材。著書に『体の知性を取り戻す』(講談社)、『やわらかな言葉と体のレッスン』(春秋社)ほか。

岡崎 勝  (オカザキ マサル)  (共著

小学校教員。フリースクール「アーレの樹」理事。『おそい・はやい・ひくい・たかい』編集人。

上記内容は本書刊行時のものです。