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子どものための児童相談所 浅井春夫(著/文 | 編集) - 自治体研究社
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子どものための児童相談所 (コドモノタメノジドウソウダンジョ) 児童虐待と子どもへの政治の無関心を超えて (ジドウギャクタイトコドモヘノセイジノムカンシンヲコエテ)

社会一般
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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ15mm
重さ 300g
176ページ
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-88037-732-2   COPY
ISBN 13
9784880377322   COPY
ISBN 10h
4-88037-732-5   COPY
ISBN 10
4880377325   COPY
出版者記号
88037   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年12月10日
書店発売日
登録日
2021年11月13日
最終更新日
2021年11月20日
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紹介

2020年、20万5029件(速報値)の「子ども虐待相談」が全国の児童相談所に持ち込まれた。全国の児童相談所は225か所、対応する児童福祉司は4553人。この現実のなかで、子どもに寄り添い、家族に寄り添う児童相談所のいまを伝え、改革の方向を模索する。

目次

はしがき――児童相談所の事実・現実・真実、そして未来を! 浅井春夫  3

第1章 児童相談所は、いま  山野良一
はじめに
1 児童相談所の役割と中心的な職員
⑴ 児童相談所とは   ⑵ 相談機能と市町村援助機能―相談の二元化
⑶ 一時保護機能と措置機能   ⑷ 相談内容と専門職員
2 児童相談所や市区町村子ども家庭相談部門の課題
――早急に求められる職員体制の改善
⑴ 児童相談所の人員配置など
⑵ 市区町村(市区町村子ども家庭総合支援拠点)の人員配置など
おわりに

第2章 子どもの虐待と児童相談所   川松 亮
はじめに
1 児童相談所における子ども虐待対応の権限はどう強化されたか
⑴ 児童虐待防止法制定まで   ⑵ 児童虐待防止法制定以降
⑶ 近年の国の施策動向
2 児童相談所は子ども虐待にどう対応しているか
⑴ 虐待相談の現状   ⑵ 市区町村と児童相談所との対応区分
⑶ 児童相談所における子ども虐待対応の基本姿勢
⑷ 児童相談所の虐待対応の流れ
⑸ 子どもや保護者を支援する具体的なプログラム
⑹ 虐待対応のための児童相談所組織運営
3 これからの児童相談所の子ども虐待対応
⑴ 児童相談所が抱える課題   ⑵ 司法の関与
⑶ 介入と支援の分離   ⑷ 予防型支援

第3章 児童相談所一時保護所の実情――コロナ禍から見る   鈴木 勲
はじめに
1 コロナ禍における児童虐待相談対応件数の動向
2 コロナ禍における一時保護所の変化
⑴ コロナ禍における児童相談所の相談内容の変化について
⑵ 養護相談(性的虐待)について
⑶ 養護相談(心理的虐待)について
⑷ 新たな児童の相談(ゲーム依存に関する相談)
⑸ 児童の内面的な健康   ⑹ コロナ禍と一時保護所職員
⑺ コロナ禍における一時保護所の運営
3 一時保護所の人材育成のあり方について
⑴ 一時保護所(機能を有する児童養護施設を含む)と職員の研修項目に
関するニーズ   ⑵ 研修体系及び指標モデルの提起
⑶ 研修をとおした人材育成のあり方について
4 人材育成をとおした一時保護所の機能強化について

第4章 児童相談所と子どもの未来   浅井春夫
はじめに――童相談所の成り立ちと果たしてきた役割
⑴ 児童相談所の戦後   ⑵ 児童相談所が果たしてきた役割
1 介入と支援の分離か、統合か
2 地域における「予防的支援」を実現する条件
⑴ コロナ禍で見えてきたこと
⑵ 「予防的支援」で検討すべき課題
3 「新しい社会的養育ビジョン」と児童相談所
⑴ 2016年児童福祉法改正をめぐる評価
⑵ 社会的養育の推進は都道府県の課題に
⑶ 日本子ども虐待防止学会の討議を踏まえて
4 児童福祉運営体制の二重構造をめぐる問題
5 「こども庁」創設の提案に関して
⑴ 自民党の「こども庁創設に向けた第二次提言(案)」の検討
⑵ なぜ課題が改善されてこなかったかの解明を
6 児童相談所の労働・環境条件の改善
7 児童福祉司養成課程についての検討
⑴ 児童福祉司になるための現在のプロセス
⑵ 児童福祉司の資格と養成のあり方の検討
⑶ 児童虐待対応先進国のイギリスの資格と職員養成
8 一時保護所改革への提言
9 児童相談所改革への提言
まとめにかえて

著者プロフィール

浅井春夫  (アサイハルオ)  (著/文 | 編集

浅井春夫(あさい・はるお)
立教大学名誉教授、“人間と性”教育研究協議会代表幹事
1951年京都府生まれ。専門領域:児童福祉論、セクソロジー。
著書等:『子どもの未来図――子ども期の危機と貧困化に抗する政策的課題』2020年、『「子どもの貧困」解決への道――実践と政策からのアプローチ』2017年、以上、自治体研究社、『〈施設養護か里親制度か〉の対立軸を超えて――「新しい社会的養育ビジョン」とこれからの社会的養護を展望する』(共編著)、明石書店、2018年。

山野良一  (ヤマノリョウイチ)  (著/文

山野良一(やまの・りょういち)
沖縄大学人文学部福祉文化学科教授、「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク世話人。
1960年福岡県生まれ。専門領域:児童福祉論、社会調査。
著書等:『児童虐待のポリティクス――「こころ」の問題から「社会」の問題へ』(共著)、明石書店、2006年、『子どもに貧困を押しつける国・日本』光文社新書、2014年、『復帰50年 沖縄子ども白書(仮題)』(共編著)、かもがわ書店、2022年春発刊予定。

川松 亮  (カワマツアキラ)  (著/文

川松亮(かわまつ・あきら)
明星大学常勤教授、認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク世話人。
1957年山口県生まれ。専門領域:子ども家庭福祉、子ども虐待、子どもの貧困。
著書等:『ジソウのお仕事』(共著)、フェミックス、2020年、『市区町村子ども家庭相談の挑戦――子ども虐待対応と地域ネットワークの構築』(共著)、明石書店、2019年、「児童相談所とは何をするところなのか」『こころの科学』2020年11月号、日本評論社。

鈴木 勲  (スズキイサオ)  (著/文

鈴木勲(すずき・いさお)
会津大学短期大学部准教授
1971年青森県生まれ。専門領域:子ども家庭福祉、社会的養護。
著書等:『子ども家庭支援論――家族の多様性とジェンダーの理解』(共著)、建帛社、2019年、『保育者養成のための子ども家庭福祉』(編著)、大学図書出版、2018年、『児童相談所一時保護所の支援の充実――子どものケアから行政評価まで』(共著)、明石書店、2016年。

上記内容は本書刊行時のものです。