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子どもの未来図 浅井春夫(著/文) - 自治体研究社
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子どもの未来図 (コドモノミライズ) 子ども期の危機と貧困化に抗する政策的課題 (コドモキノキキトヒンコンカニコウスルセイサクテキカダイ)

社会一般
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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ15mm
重さ 310g
188ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-88037-715-5   COPY
ISBN 13
9784880377155   COPY
ISBN 10h
4-88037-715-5   COPY
ISBN 10
4880377155   COPY
出版者記号
88037   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年10月10日
書店発売日
登録日
2020年9月25日
最終更新日
2020年9月25日
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紹介

コロナ危機の時代に未来図を描くことは、ポストコロナの時代を創造していくうえで必要不可欠である。この間の突然の小・中・高・特別支援学校の一斉休校の要請(事実上の決定と服従)が、政府の〈子どもへの無関心〉によるものであったことを記憶しなければならない。いま、子どもたちはどんな環境に置かれているのだろうか。貧困、虐待、いじめなどの実際をつぶさにたどり、児童養護問題から児童相談所、母親と子、子育ての現状を多角的に分析して、時代を変えるための認識と運動のあり方を考える。

目次

[はじめにかえて]
コロナ危機が現代社会に突きつけたものと未来図
――問われる現在から未来への構想力

第1章 子どもの未来図
1 子ども虐待とは何か
2 貧困と虐待の相関関係
3 国家の介入と虐待
――復古的な家族観と家庭教育支援法案
4 ネットいじめ
――その特徴と教育的克服への取り組み
5 他者攻撃
――「最大の防御は攻撃なり」の関係性の罠
6 ゼロトレランスと管理教育
――文科省のいじめ対策と学校のいじめ構造の問題点
7 子どもの貧困
――GDP世界3位の国で、なんでヒンコン
8 子どもの貧困と世代間連鎖
――生まれた家庭で子ども格差があるのはしょうがない
9 格差・貧困と学力
――学力の格差が表面化する転換期を考える
10 子どもの未来を描くための手がかり 1 災害遺児
――その時を支援する国であるために
11 子どもの未来を描くための手がかり 2 福島の子ども
――コミュニティを支援する国であるために
12 子どもの未来を描くための手がかり 3 沖縄の子ども
――国の主権が侵害されたままで住民の人権は守れない

第2章 SDGsと子どもの未来の描き方
1 貧困の諸相
2 貧困の基礎知識
3 日本の貧困状況
4 貧困はなぜつくられるか
5 貧困と教育の課題
6 貧困根絶の可能性と課題
7 貧困問題の解決のために

第3章 子ども虐待への対応
1 「新しい社会的養育ビジョン」を考える
2 子どもの虐待
3 虐待をどう防止するか
4 虐待を受けた子への支援
5 児童相談所のあり方
6 国のカタチを変える政策動向

第4章 戦後の児童養護問題と実践の課題をとらえる
    ――歴史から学び、現在の課題に立ち向かう
1 戦後の再出発の歴史から
2 児童養護の戦後史
3 2000年以降の児童虐待の急増と「新しい社会的養育ビジョン」
4 戦後の歩みをふりかえって

第5章 子育て支援サービスの機能とその落とし穴
    ――女性に向けられた支援の実際と女性役割機能の「強化」
1 リフレッシュ休暇の取得と保育現場の事情
2 リフレッシュ休暇の捉え方
3 子育て支援策の落とし穴を考える
4 ジェンダー平等の視点から考える「子ども家庭支援」
5 ジェンダー平等の子育てを支援するために

あとがき
  ――ひとりで、ふたりで、みんなと未来図を描いてみよう
初出一覧

著者プロフィール

浅井春夫  (アサイハルオ)  (著/文

1951年京都府生まれ。日本福祉大学大学院(社会福祉学専攻)修了。東京の児童養護施設で児童指導員として勤務。白梅学園短期大学を経て、立教大学コミュニティ福祉学部教授、2017年3月定年退職、現在、立教大学名誉教授、“人間と性”教育研究協議会代表幹事、全国保育団体連絡会副会長。

上記内容は本書刊行時のものです。