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新版 地域分権時代の町内会・自治会 中田 実(著/文) - 自治体研究社
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新版 地域分権時代の町内会・自治会 (シンパン チイキブンケンジダイノチョウナイカイ ジチカイ)

社会一般
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A5判
190ページ
定価 1,852円+税
ISBN
978-4-88037-663-9   COPY
ISBN 13
9784880376639   COPY
ISBN 10h
4-88037-663-9   COPY
ISBN 10
4880376639   COPY
出版者記号
88037   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年5月24日
最終更新日
2017年5月24日
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紹介

人口減少と高齢化のなかで町内会・自治会の役割は何か。活動内容の改善・充実とともに、分権時代に住民の声をすくい上げ、行政に反映する町内会の底力が求められている。政府から負担を強いられる地域の担い手として、まわりの組織やNPOとも協同する町内会の可能性を多角的に分析する。

目次

はじめに 
第1章 町内会とはどういう組織か 
1 町内会の五つの基本的な性格
2 基本的性格についての補足説明
世帯を単位とすることの意味/共同生活のルール/公私協働論に立って/地域の「共」をめざす発展途上の組織 
第2章 町内会をどう見るか―立ち位置によって見え方が違う町内会
1 理論・理屈のレベルと実態的な評価とのかい離、混乱 
2 地域のなかの個人の位置 
3 個人主義の成熟と社会関係
個人と組織の課題/個人と行政の二項対立の克服
第3章 町内会における自治の二側面―住民自治の諸相
1 町内会の自治の性格と二つの側面
全世帯加入制の原則/地方自治の領域として
2 町内会の団体自治 
3 町内会の住民自治 
4 町内会の代表性と全世帯加入性
新たな市民像の構築
第4章 地域での共同の暮らしの組織―機能の包括性の意味 
1 NHK「ご近所の底力」にみる地域活動の特徴
地域の安全性に寄与する町内会/行政とパートナーシップを組める 
2 町内会が担う機能の複合性・包括性 
3 町内会はどんな問題を取り上げるか
町内会と有志団体の違い
第5章 町内会と自治体行政との関係 
1 町内会の形成過程と行政との関係
戦前の地域組織/戦後も消滅しなかった町内会
2 町内会が行政とともに地域生活の共同事務を担う意味
“行政末端”という性格
3 地域組織と行政との協働 
第6章 地域生活の変化と住民組織の主体性 
1 生活の高度化と広域化―専門処理と相互扶助 
2 地域生活主体の根拠―地域共同管理の必要性 
3 町内会と地域諸組織
町内会の独自性
第7章 地域課題の拡大とコミュニティづくり 
1 コミュニティづくりの提起 
2 コミュニティ政策の内容と結果
3 町内会を排除したコミュニティづくり
「テーマ型コミュニティ」
4 住民自治の組織は不可欠 
第8章 町内会の下部組織と上部組織 
1 小さな組織のメリット―町内会の下部組織を大切に
「班」レベルの近隣関係こそ地縁組織の基礎
2 地域問題の性質に応じた連携・協力の輪の拡大―「連合会」の役割を見直す
区画を同じくする地域団体との関係/行政協力委員との共同
3 外部組織との連携―オープンでフランクなつきあい 
第9章 町内会とNPOの協働
1 NPOの出現と法制化
2 町内会とNPOの組織の違い―コミュニティとアソシエ―ション
併存し支えあう関係
3 町内会とNPOとの協働
“知縁”と“地縁”の協働の広がり
第10章 町内会・自治会脱退の自由の意味
1 最高裁判所判決「自治会脱退は自由」の経過と内容
支えあいをさらに弱体化させてよいのか
2 自治会の性格と共益費
共益費の使い方/地域組織の公共性をどう保障する
3 地域の共益を支える組織と個人
個人主義と地域共同の“共存”
第11章 町内会の運営の刷新
1 町内会運営の基本姿勢
地域の変容と組織管理〈マネジメント〉の刷新
2 役員人事と任期
少なくとも二年任期で
3 財政運営について
広報配布等に対する委託費をどう考える/「生活地自治体」と公共性
4 「地縁による団体」の法人化
第12章 町内会の活動の刷新
1 行事に追われる町内会―どう見直すか
2 町内会館での活動の連携と分業化
常設事務局の設置
3 活動目標と事業計画の精選・明確化
共同の目標に支えられれば、まちが人をつくり人がまちをつくる/さしあたり必要な課題は?
第13章 行政からの自立と協働
1 町内会の自立への意識改革
2 行政からの自立とはどういうことか
行政が支援をなくせば自立するのか/行政とどのように担い合うのか
3 地域課題について議論し、課題解決に協働すること
ともに能動的にかかわってこそ
第14章 地域内分権と住民代表性―地域自治区を考える
1 地域自治区の制度化
2 地域自治区の特徴
独自の制度が盛り込める
3 地域自治区の代表性の性格と限界
4 住民自治財政運営の自己責任―より分権的な財政に
目標を自覚する
第15章 地縁型住民組織の可能性 
1 地縁型組織としての町内会
すべての住民が対象/共同の力で地域を管理する仕方
2 地域共同管理の組織
必要な共同性を了解し協力しあえる関係をどうつくる
3 住民が出会う場をつくろう―環境と人こそ資源
定住意識を活用しその力で地域をつくる
おわりに
索引

著者プロフィール

中田 実  (ナカタミノル)  (著/文

名古屋大学名誉教授
1933年愛知県生まれ。1969年から名古屋大学助教授、教授、1997年から愛知学泉大学教授、愛知江南短期大学学長を歴任。専門は社会学。
主要著作 『地域共同管理の社会学』(東信堂、1993年)、『町内会・自治会の新展開』(編著、自治体研究社、1996年)、『地域共同管理の現在』(共編著、東信堂、1998年)、『世界の住民組織――アジアと欧米の国際比較』(編著、自治体研究社、2000年)、『新 自治会・町内会モデル規約――条文と解説』(共著、自治体研究社、2004年)、『改訂新版 新 自治会・町内会モデル規約――条文と解説』(共著、自治体研究社、2016年)

上記内容は本書刊行時のものです。