版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
ECTグッドプラクティス 日本精神神経学会ECT・rTMS等検討委員会(編集) - 新興医学出版社
..
【利用不可】

ECTグッドプラクティス (イーシーティーグッドプラクティス) 安全で効果的な治療を目指して (アンゼンデコウカテキナチリョウヲメザシテ)

医学
このエントリーをはてなブックマークに追加
B5判
縦257mm 横182mm 厚さ18mm
重さ 674g
244ページ
定価 7,600円+税
ISBN
978-4-88002-785-2   COPY
ISBN 13
9784880027852   COPY
ISBN 10h
4-88002-785-5   COPY
ISBN 10
4880027855   COPY
出版者記号
88002   COPY
Cコード
C3047  
3:専門 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年6月30日
書店発売日
登録日
2020年4月24日
最終更新日
2020年5月28日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

標準化されたECT実施のための必携テキスト!

日本精神神経学会ECT・rTMS等検討委員会による本邦初、待望のECT実施マニュアルが完成しました。安全性の高い標準化されたECTをめざし、理論と実践の両方に精通したスペシャリストの執筆陣がわかりやすく解説。
とくに、身体所見の的確な評価では、他科からの意見も考慮した論理的に判断が求められますが、重症度、緊急性、施設条件などにより対応が大きく異なる可能性の高い身体合併症に関する課題について柔軟な連携・対応がとれるよう、抑えておくべき点を中心にまとめられています。ECT研修のテキストとしても必携の1冊。

目次

ChapterⅠ ECTの基本知識

▶1 ECTをはじめるにあたって 金野倫子 14

▶2 ECTの適応 安田和幸,野田隆政 16
1 .わが国における急性期ECT適応に関する指針 16
2 .海外のECTガイドラインにおけるECT適応の動向 22
3 .国内外の各種精神疾患治療ガイドラインにおけるECTの位置づけ 22

▶3 ECTのインフォームド・コンセント 中村 満 26
1 .ECTにおけるICの阻害要因 26
2 .ECTのICは患者と医師の共同作業である 27
3 .ECTにおけるICが成立する要件 27
4 .説明は誰に行い,同意は誰から取得するか 27
5 .ECTの同意が得られない場合 28
6 .同意能力が不十分でも説明は行う 28
7 .ECTについての説明事項 29
8 .特殊な状況:未成年に対するECT 29
9 .医療過誤を回避するために 30

▶4 ECTの治療効果 川島啓嗣 31
1 .うつ状態(単極性/双極性) 31
2 .躁状態 35
3 .統合失調症 35
4 .カタトニア(緊張病症候群) 37
5 .その他の疾患 38
6 .児童・思春期 38

▶5 ECTの禁忌・使用注意 橋本 学 41
1 .安全にECTを施行するために 41
2 .ECTに際して重大な危険を伴う身体的状態 41
3 .ECTを施行するにあたって注意を要する身体的状態 42

▶6 ECTによる生理学的影響 門井雄司 45
ECT施行中の循環動態変動の原因 45

▶7 ECT時の心血管・呼吸器系および脳循環への影響と対策 門井雄司 47
1 .基本の麻酔 47
2 .心拍数への影響 47
3 .血圧への影響 48
4 .心機能への影響 48
5 .循環器系合併症 49
6 .循環動態安定化のための薬剤:抗コリン薬 49
7 .循環作動薬の選択 49
8 .脳循環への影響 51
9 .呼吸系への影響 52

▶8 身体合併症患者へのECT 門井雄司 55
1 .循環器系疾患 55
2 .呼吸器系疾患:喘息 56
3 .脳疾患と脳血管に関する合併症 56
4 .その他 57

▶9 ECTの有害事象①
 呼吸器系,遷延性無呼吸,遷延性発作など 鮫島達夫 61
1 .ECTは安全なのか? 61
2 .ECT施行前の身体疾患の評価 62
3 .ECT施行前の呼吸状態の特徴:精神疾患特有の状態を考慮 63
4 .発作直後の呼吸状態と酸素化の必要性 65
5 .誤嚥性肺炎と急性呼吸窮迫症候群 65
6 .肺水腫 67
7 .肺血栓塞栓症:致死的疾患であり予防,早期診断と治療が重要 67
8 .深部静脈血栓症 69
9 .唾液分泌の増加 71
10 .気管支攣縮:喘息同様の管理と麻酔薬の選択が必要 71
11 .遷延性無呼吸 72
12 .遷延性発作 73
13 .口腔内損傷,歯牙損傷 73

▶10 ECTの有害事象②
 せん妄,認知機能障害など 岩本崇志 80
1 .せん妄 80
2 .ECTによる認知機能障害 83
3 .躁転 86
4 .頭痛 87
5 .嘔気 87
6 .筋肉痛 87

▶11 ECTユニットおよび備品,消耗品 橋本 学 90
1 .ECTを施行する場所(ECT治療室・リカバリー室) 90
2 .治療室・リカバリー室の設備 90

▶12 ECTの機器管理 飯田仁志 95
1 .医療機器の安全使用を確保するための責任者
 (医療機器安全管理責任者)の設置 96
2 .従事者に対する医療機器の安全使用のための研修の実施 96
3 .医療機器の保守点検に関する計画の策定および保守点検の適切な実施 96
4 .医療機器の安全使用のために必要となる情報の収集,
 その他医療機器の安全確保を目的とした改善のための方策の実施 97

▶13 メンテナンスECTおよび急性期ECT後の維持療法 竹林 実 99
1 .メンテナンスECT 99
2 .メンテナンスECTのメリットとデメリット 99
3 .メンテナンスECTの効果 100
4 .基本的知識:メンテナンスECT基本プロトコール 100
5 .基本的知識:メンテナンスECTの適応 101
6 .応用的知識:急性期ECT反応後維持療法のプロトコール 101
7 .レスキューECT 102

▶14 医療者へのECTの研修 荻原朋美 104
1 .研修の必要性 104
2 .医師への研修 104
3 .コメディカルへの研修 105
4 .海外でのECT研修 105

▶15 ECTの医療連携 野田隆政 107
1 .ECTを取り巻く環境の変化 107
2 .治療計画の1つとしてのECT 107
3 .医療連携の必要性 107
4 .医療連携の定着・発展 108
5 .医療連携のモデル 108

ChapterⅡ ECTの治療計画

▶1 ECTの施行前の評価・検査 奥村正紀,竹田美香,橋本知加子,木田 涼 110
1 .病歴聴取 110
2 .身体所見 111
3 .ECT施行前検査 111
4 .施行前の評価・検査アルゴリズム 116

▶2 ECT施行中の薬物療法の計画 神出誠一郎 118
1 .ECT施行に際する薬物療法概説 118
2 .ECTにおける薬物療法の注意点 118
3 .ECTとの併用禁忌,慎重に使用を検討すべき薬剤と推奨される減量の方法 119
4 .ECTコース中に減量を検討すべき薬剤と推奨される減量の方法 120
5 .ECT施行当日に使用する薬剤 123
6 .ECTと薬物療法の併用 124
7 .ECTコース終了後の薬物療法 125
8 .ECTコース中のよくある向精神薬調整例 126

▶3 ECTの治療計画
 通算回数,頻度,刺激条件など 青木宣篤,嶽北佳輝 129
1 .ECTにおける治療方法の選択 129
2 .治療コース内の治療回数 130
3 .ECTの頻度 132
4 .刺激条件 132
5 .けいれん閾値(ST)に影響を及ぼす因子 141

ChapterⅢ ECTの実践手技

▶1 ECTにかかわる治療スタッフ 奥村正紀 146
1 .精神科医 147
2 .麻酔科医 147
3 .看護師 148

▶2 ECT直前の準備 飯田仁志 150
1 .入室前の準備 150
2 .治療室入室からECT直前までの準備 150
3 .サイマパッドの装着 151
4 .脳波・筋電図・心電図電極の装着 152
5 .電極装着時の注意点 153

▶3 ECTの麻酔 門井雄司 155
1 .ECT麻酔の流れ:プロポフォール,チオペンタールの導入 155
2 .海外を含めECTに使用されている麻酔薬 157
3 .日本国内におけるECTの麻酔薬 158

▶4 ECTの機器の操作 栗本直樹 165
1 .サイマトロン(Thymatron®) 165
2 .サイマトロンの準備 165
3 .刺激用量の設定 167
4 .患者の準備 167
5 .EEG/ECG/EMGの印字記録 168
6 .インピーダンスの測定 169
7 .ECT開始 171
8 .治療の終了 173
9 .治療後レポートの項目 174
10 .応用手技 175

▶5 発作の有効性評価と次回刺激用量の設定 上田 諭 180
1 .脳波で発作の有効性を判定 180
2 .1.5倍の%上げる(両側性):適切な刺激用量設定 184
3 .両側性電極配置におけるアルゴリズム 186

▶6 ECT施行後のリカバリー 奥村正紀 189
1 .ECT治療室からの退室 189
2 .リカバリー室・病棟への移動 189
3 .リカバリー室・病室での観察 190

▶7 けいれん不発への対応と次回刺激設定 嶽北佳輝 193
1 .十分な刺激用量に達していないECTセッション 193
2 .十分な刺激用量に達しているECTセッション 194

▶8 転帰および有害事象の評価 諏訪太朗 207
1 .ECTコース中の治療効果の評価 207
2 .ECTコース終了の判断 209
3 .ECTによる有害事象と身体合併症の評価 210
4 .ECTコース後の評価 213

ChapterⅣ 資料

▶1 タイムテーブル 野田隆政,竹田美香,橋本知加子,奥村正紀 218
1 .ECT前日までのタイムテーブル 218
2 .ECT当日施行前のタイムテーブル 219
3 .ECT施行中のタイムテーブル 220
4 .ECT施行後のタイムテーブル 221

▶2 説明と同意書 中村 満 222
1 .説明書例 222
2 .同意書例 224
3 .文書例を利用するにあたっての注意事項 225
4 .説明文のオプション 225

▶3 患者・家族用パンフレット 和田 健 227
電気けいれん療法(ECT)に関する説明パンフレット例 227

▶4 クリニカルパス 澤山恵波,野田隆政 230

▶5 医療連携用資料 野田隆政 232
医師用:ECT患者紹介シート 232
看護師用:ECT患者紹介シート 234

索引 235
編者あとがき 巻末

上記内容は本書刊行時のものです。