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戦争と知識人・国家 ランドルフ・ボーン(著) - 松籟社
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戦争と知識人・国家 (センソウトチシキジン コッカ) ランドルフ・ボーン論文集 (ランドルフボーンロンブンシュウ)

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発行:松籟社
A5判
368ページ
上製
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-87984-459-0   COPY
ISBN 13
9784879844590   COPY
ISBN 10h
4-87984-459-4   COPY
ISBN 10
4879844594   COPY
出版者記号
87984   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年2月20日
書店発売日
登録日
2025年2月14日
最終更新日
2025年3月6日
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紹介

第一次世界大戦という危機の中で、戦争について、文学について、知識人について、そして国家について縦横に語ったランドルフ・ボーン。同時代の時代精神を吸収するとともにそれを問い直し続け、権力に対して真実を語るべく誠実な知的営みを続けた彼の仕事は、今日改めて読み直されるべき意義をもつ。アメリカの第一次大戦参戦を支持した知識人たちへの真摯な批判「戦争と知識人」、戦時における国民と国家の一体化を冷徹に問い直す「国家」など15の論文を収め、この特異なアメリカ知識人の思考へと導く論文集。

目次

第一部 第一次世界大戦下の知識人
 第一章 国民徴兵制の倫理的代替物
 第二章 戦争と知識人
 第三章 戦闘の風下で
 第四章 アメリカの戦略の破綻
 第五章 戦争日記
 第六章 戦争における良心と知性
 第七章 偶像の黄昏
 第八章 国家

第二部 文化的ナショナリズムからトランスナショナリズムへ
 第九章 モーリス・バレスとフランスの若者
 第一〇章 我々の文化的謙虚さ
 第一一章 トランスナショナル・アメリカ
 第一二章 ユダヤ人とトランスナショナル・アメリカ

第三部 自伝的断章
 第一三章 障害者
 第一四章 友情の歓び
 第一五章 文学的ラディカルの歴史

訳者解説

著者プロフィール

ランドルフ・ボーン  (ボーン ランドルフ)  (

ランドルフ・ボーン(Randolph Bourne, 1886–1918)

アメリカの作家・批評家。
1886年、ニュージャージー州ブルームフィールドで生まれる。出生時の事故で顔に歪みが生じ、また四歳時に脊髄肺炎のため背中が曲がり、発育も止まってしまうという障害を抱えた。
学業優秀だったが、高校卒業後は学費の問題で大学進学ができなかった。数年間、自活の道を探り、二十三歳のときに奨学金を得てコロンビア大学に入学。ジョン・デューイやチャールズ・ビアードらの薫陶を受けつつ、同大学から社会学で修士号を得て卒業。
ヨーロッパ諸国の外遊を経て、当時創刊されたばかりのリベラルな週刊誌『ニュー・リパブリック』の寄稿編集者に就任する。教育関係のエッセイを中心に寄稿し、新しい世代のスポークスマンであり教育改革の旗手として、一定の評価を得た。
第一次大戦へのアメリカ参戦に反対の立場を取って『ニュー・リパブリック』編集者・寄稿者陣との距離が生じた後は、『セブン・アーツ』や『ダイアル』などの雑誌に拠って代表的論文「戦争と知識人」など一連の反戦論文を発表、大戦という危機の最中でのトランスナショナルな連帯の可能性を志向した。
1918年11月に対ドイツ休戦が成立し、実質的に戦争が終結したが、その翌月、ボーンは当時アメリカ中に蔓延していたインフルエンザ(スペイン風邪)に罹患、回復叶わず32歳で生涯を閉じた。代表作のひとつ「国家」は遺稿として見出された。

前川 玲子  (マエカワ レイコ)  (編訳

前川玲子(まえかわ・れいこ)

立教大学文学部卒業、米国ケース・ウェスタン・リザーブ大学院(アメリカ研究科)博士課程修了(Ph.D 取得)。
2017年まで京都大学大学院人間・環境学研究科教授を務め、同年定年退職。京都大学名誉教授。
専門はアメリカ思想史。特に1920年代~50年代のニューヨーク知識人、亡命知識人について研究。
著書に『アメリカ知識人とラディカル・ビジョンの崩壊』(京都大学学術出版会,2003)、『アメリカ民主主義の過去と現在─歴史からの問い─』(共著,ミネルヴァ書房,2008)、『亡命知識人たちのアメリカ』(世界思想社,2014)、また編著書にCrossing Cultural Boundaries in East Asia and Beyond (Brill, 2021)など。訳書にエーリカ・マン/クラウス・マン『生への逃走』(松籟社,2022)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。