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降り坂を登る 脇田 裕正(著) - 松籟社
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降り坂を登る (クダリザカヲノボル) 春山行夫の軌跡 一九二八─三五

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発行:松籟社
A5判
608ページ
上製
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-87984-438-5   COPY
ISBN 13
9784879844385   COPY
ISBN 10h
4-87984-438-1   COPY
ISBN 10
4879844381   COPY
出版者記号
87984   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年4月20日
書店発売日
登録日
2023年3月29日
最終更新日
2023年4月26日
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紹介

「批評の終局の目的は、既に他によつて書かれたものに判決を下すための法則を造りだすことにはない。否制作の法則を確立することにある」
──詩を詩とする条件を、文学を文学たらしめる条件を厳密に定義しようとした春山行夫。彼の戦前の文芸批評家としての活動はほぼ忘却されているが、「制作の法則」としての文学の原理を追究したその批評は、近代日本の文芸批評の主流たる小林秀雄的な批評とは対極にあるものとして今日の再検討が待ち望まれている。
春山が文芸批評家として主に活動した1928年から1935年までを検討範囲とし、この間に発表された膨大なテキスト群を渉猟しつつ、春山の批評の独自性を明らかにする意欲的論考。

目次

序章

第一部 モダニズムとアヴァンギャルドの間で─『詩と詩論』時代の春山行夫の詩論について──一九二八─三一
第一章 モダニズムの詩人の肖像──春山行夫の「ポエジイ」と言語の実験
第二章 ユージン・ジョラス─V・F・カルヴァートン─春山行夫──モダニズム文学とプロレタリア文学の間で

第二部 詩人から文芸批評家へ──一九三一─三三
第三章 「全部が一度に僕達の世界に流れこんできた」──文芸批評家としての春山行夫
第四章 文壇の批評家としての春山行夫──ジェイムズ・ジョイスと「「意識の流れ」と小説の構成」
第五章 印象批評の一典型──小林秀雄の文芸批評と龍胆寺雄のロマン論

第三部 世界と日本の批評の間で──一九三三─三五
第六章 「砂漠の小説論」──日本文学と世界文学の間で
第七章 危機のなかで「人間」に逆らう─春山行夫の反時代的考察
第八章 田舎と都会──V・F・カルヴァートンと春山的モダニズム

おわりに──モダニズムの肖像としての春山行夫

著者プロフィール

脇田 裕正  (ワキタ ヒロマサ)  (

脇田裕正
立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(学術)。
専攻は比較文学。慶應義塾大学法学部、中央大学商学部・法学部非常勤講師。
主な業績に「ロマンス・マドロス・コンラッド」(遠藤不比人編著『日本表象の地政学』所収、彩流社)、「ある系譜学:帝国日本のウルフ受容について」(『ヴァージニア・ ウルフ研究』24 巻所収)など。

上記内容は本書刊行時のものです。