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こころの病いときょうだいのこころ
精神障害者の兄弟姉妹への手紙
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年9月
- 書店発売日
- 2017年9月25日
- 登録日
- 2017年9月5日
- 最終更新日
- 2017年10月12日
紹介
第1部では、精神障害者のきょうだい、精神科ソーシャルワーカー、家族会役員、国会議員政策秘書として、こころ病む人たちや、その家族・きょうだいと向き合ってきた著者のライフストーリーをたどります。第2部「みちしるべ」は、きょうだいの悩み・困りごとに寄り添って共に考えるQ&Aです。
目次
はじめに
きょうだいとして生きた内面の記録
第1章 きょうだいの発病とこころの歩み
第2章 ソーシャルワーカーとしての歩み
第3章 制度改革への歩み
みちしるべ――精神障害者のきょうだいのために
・病気について
・人間関係について
・自分のことについて
・サポートについて
・不安を乗り越えるために
参考文献一覧
もっと知りたい人のための読書案内
あとがき
前書きなど
私が12歳の時に、11歳上の兄が神経衰弱と診断されました。末っ子で楽天的な性格だった私は、それ以後、絶望的な悩みと生きる不安を持ちながら、やがて精神科ソーシャルワーカーを職業に選び、こころ病む人のそばで生き続けてきました。「精神の病気とはなにか」「自分も発病するのではないか」「自分はどのように生きるべきか、どのように生きられるのだろうか」「こころを病んだきょうだいに、なにをしたらいいのか」「人間とはなにか、自分はなんのために生き続けているのだろうか」と自問自答を繰り返してきました。こころ病む人のきょうだいの、こうした悩みや不安は今でも変わることなく、家族会やきょうだい会などに相談が寄せられています。
本書は、こころを病む人のきょうだいが長い悩みのトンネルから抜け出して、より良い人生を送って欲しいと思い、こころ病むきょうだいを持った精神科ソーシャルワーカーとして歩んだ私の内面の経験と提言を書き綴ったものです。
「きょうだいとして生きた内面の記録」は、兄の発病から、精神科ソーシャルワーカー、家族会員として歩んだ私のこころの歩みを綴ったライフヒストリーです。当時の精神医療・福祉制度のなかで、こころ病む兄と伴走しながら、こころ病む人ときょうだい・家族の生き方を模索してきました。けれども、兄は長期入院の後に急逝してしまうなど、うまくいかなかったこともたくさんありました。そんな私の経験を「他山の石」として、さらなる賢明な生き方を選んで、自己実現を果たしていただきたいと願っています。
「みちしるべ」では、こころ病む人ときょうだいが抱える悩みごとの「みちしるべ」を、読者のみなさんと考えてみたいと思います。
本書が、こころ病む人のきょうだいの手もとへ、同じ悩みを持って生きた私からの手紙として届いたらなによりの喜びです。
版元から一言
精神障害者のきょうだいとして、精神科ソーシャルワーカーとして生きたライフストーリーと、きょうだいの悩み・困りごとに寄り添って共に考えるQ&Aです。
上記内容は本書刊行時のものです。