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ベルギーを〈視る〉 三田 順(編著) - 松籟社
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ベルギーを〈視る〉 (ベルギーヲミル) テクスト―視覚―聴覚 (テクストシカクチョウカク)

芸術
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発行:松籟社
A5判
184ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-87984-351-7   COPY
ISBN 13
9784879843517   COPY
ISBN 10h
4-87984-351-2   COPY
ISBN 10
4879843512   COPY
出版者記号
87984   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年11月
書店発売日
登録日
2016年11月10日
最終更新日
2016年11月22日
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紹介

 ヨーロッパの縮図と言われる国、ベルギー。
 ゲルマンとラテンの文化が拮抗するこの国で、芸術はそのアイデンティティーをいかに探ってきたか。
 言語圏の垣根を越えたアプローチが可能な「視覚」の芸術を媒介項に、分野を横断した論考群でベルギー文化の独自性に迫る。
 全言語圏を視野に入れてベルギーの芸術を論じ、人文学を中心とした新たな学術領域「ベルギー学」の構築を目指す。

目次

始めに (三田順)
1 マーテルランクと絵画─『幼児虐殺』を通してフランドル性を〈視る〉─ (岩本和子)
2 ベルギーにおける「現実的幻想」の系譜─文学と絵画における「ベルギー的」美学の源泉を求めて─ (三田順)
3 1920年代末のポール・ヌジェとルネ・マグリットによるイメージ論─「孤立」をめぐって─ (吹田映子)
4 インファンスの絵画 ミショーとドゥルーズ (田母神顯二郎)
5 アニメーションにおける幻想の系譜─ラウル・セルヴェの「抵抗」について (的場寿光)
6 C'est si loin mais ici─アンドレ・デルヴォーの映画を聴く (武村知子)

著者プロフィール

三田 順  (ミタ ジュン)  (編著

 北里大学一般教育部講師。
 専攻は比較文学(ベルギーにおける象徴主義文学、美術)。博士(学術、一橋大学)。
 著書に『ベルギーとは何か─アイデンティティの多層性─』(共著、松籟社、2013年)がある。
 訳書に『幻想の坩堝─ベルギー・フランス語幻想短編集』(共訳、松籟社、2016年)等。

岩本 和子  (イワモト カズコ)  (

 神戸大学大学院国際文化学研究科教授。
 専攻はフランス語圏文学・芸術文化論(ベルギーのフランス語文学、スタンダール研究)。博士(文学、神戸大学)。
 著書に『周縁の文学─ベルギーのフランス語文学にみるナショナリズムの変遷─』(松籟社、2007年)、『スタンダールと妹ポーリーヌ─作家への道─』(青山社、2008年)、『ベルギーとは何か─アイデンティティの多層性─』(共編著、松籟社、2013年)などがある。

吹田 映子  (スイタ エイコ)  (

 筑波大学グローバルコミュニケーション教育センター特任研究員。
 専攻は西洋美術史、美学。
 論文に「1930年代半ばから1940年代にかけてのルネ・マグリットにおける裸婦像の変遷─光と影の表現をめぐって」(『文化交流研究』第10号、2015年)、「ルネ・マグリットの講演『生命線』と油彩画《彼岸》─陰を経て光の下に見出す<生>のイメージ」(『美学』第242号、2013年)など。

田母神 顯二郎  (タモガミ ケンジロウ)  (

 明治大学文学部教授。
 専攻はフランス近現代詩およびフランス現代思想。博士(文学、パリ第8大学)。
 著書に『Fragments and Wholes』(L'improviste, 2013年)、『ベルギーとは何か─アイデンティティの多層性─』(共著、松籟社、2013年)など。
 訳書にルネ・ジラール『文化の起源』(新教出版社、2008年)がある。

的場 寿光  (マトバ トシミツ)  (

 神戸大学非常勤講師。
 専攻はフランス文学(20世紀フランス文学研究)。博士(文学、神戸大学)。
 訳書にカリオラート+ナンシー『神の身振り─スピノザ『エチカ』における場について』(水声社、2013年)がある。
 論文に「ロブ=グリエ作品における幾何学的形態について」(『関西フランス語フランス文学』13号、2007年)など。

武村 知子  (タケムラ トモコ)  (

 一橋大学大学院言語社会研究科教授。
 専攻は文学、表象文化論。
 著書に『日蝕狩り─ブリクサ・バーゲルト飛廻双六』(青土社、2004年)、『どろろ草紙縁起絵巻』などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。