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南京町と神戸華僑 呉 宏明(編著) - 松籟社
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南京町と神戸華僑 (ナンキンマチトコウベカキョウ)

社会一般
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発行:松籟社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ18mm
重さ 400g
312ページ
並製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-87984-338-8   COPY
ISBN 13
9784879843388   COPY
ISBN 10h
4-87984-338-5   COPY
ISBN 10
4879843385   COPY
出版者記号
87984   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年9月
書店発売日
登録日
2015年8月21日
最終更新日
2015年9月17日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2023-04-15
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紹介

南京町と神戸華僑について、街並みの背後にある歴史と文化から、人びとの語りから、より深く知るための本です。開港当時から現代までの、たくさんの写真資料も掲載しています。

目次

はじめに

Ⅰ 南京町の歴史[髙橋晋一]
 1 南京町の誕生―神戸開港~昭和戦前までの南京町
 2 苦難の時代―戦中・戦後~再開発以前の南京町
 3 観光の街へ―再開発~現在の南京町
 南京町年表

インタビュー 南京町の人びと
 ① 常連の店として 民生(中華料理)安達節子さん
 ② 華僑二世から見る南京町 北京菜館(中華料理)穆栄華さん
 ③ 南京町の裏通りから 劉家荘(中華料理)沢口涼祐さん

Ⅱ 南京町の過去・現在・未来[曹英生・欧政彦・藍璞・安井三吉・呉宏明]
 座談会―南京町の過去・現在・未来

インタビュー 南京町の人びと
 ④南京町の品質を守る 群愛飯店(中華料理)施蓮棠さん
 ⑤振興組合という仕事 南京町商店街振興組合事務局 平山裕世さん

Ⅲ 南京町の風景[呉宏明・髙橋晋一]
楼門/街並み/街路の名前/南京町広場/「南京町市場」の面影
中国雑貨店/春節祭/中秋節/ランターンフェア/獅子舞
龍舞/中華料理/豚まん/屋台/南京町の「外国」料理店
南京町のことば/南京町のにおい/南京町商店街振興組合と楊貴妃会
南京町の隣町/神戸華僑歴史博物館

インタビュー 南京町の人びと
 ⑥地元の電器店から観光地の土産物店へ ミズ倶楽部センター(お土産雑貨)高橋喜久二さん
 ⑦南京町と楽器店の関係 アルチザンハウス(弦楽器の修理・販売)北村ミツさん

Ⅳ 神戸華僑の歴史と文化
 神戸の華僑社会[安井三吉]
 華僑と外国文化(居留地)[洲脇一郎]
 老華僑と新華僑[陳於華]
 華僑の経済[陳來幸]
 華僑の職業[陳來幸]
 中華料理業から見る華僑[岡野翔太]
 華僑の伝統文化[王維]
 教育とエスニシティ[張玉玲]
 横浜と神戸[関廣佳]
 日本と世界のチャイナタウン[園田節子]
 南京町の記憶[藍璞]

インタビュー 南京町の人びと
 ⑧華僑と日本社会をつなぐ志 方龍(アジア工芸品小売)陳耀林さん
 ⑨南京町の老舗 鳥利商店(鶏肉卸)辻川正宏さん
 ⑩中国人として神戸に生きる 廣記商行(中国物産輸入卸小売)鮑悦初さん

神戸華僑関係地図[神戸華僑歴史博物館]
南京町と神戸華僑関係歴史年表[久保純太郎]
読書案内[髙橋晋一]

おわりに

前書きなど

 本書は、南京町の歴史と文化、そして南京町と関わりの深い神戸華僑について書かれた本である。「観光地としての南京町」は、これまで多くのガイドブックやテレビ、雑誌などのメディアで取り上げられ、よく知られた存在となっている。しかし、賑やかな街並みの背後にある深い歴史や文化、街に関わる人々の思いについては、これまでまとまった形で書かれたことはなかった。本書は南京町をテーマに深く掘り下げた最初の本と言える。
 本書は全体として四部構成になっている。第一部「南京町の歴史」では、南京町の生い立ちから現在に至るまでの歴史が詳しく述べられる。第二部「南京町の過去・現在・未来」では、南京町商店街振興組合、および神戸華僑歴史博物館の関係者が、南京町の歴史や思い出、将来像について座談会形式で語っている。第三部「南京町の風景」では、南京町で目にするさまざまなものを手がかりに、その背景にある歴史や物語を掘り下げている。第四部「神戸華僑の歴史と文化」では、南京町と密接な関係にある神戸華僑の歴史と文化がわかりやすく概説される。各部の合間には、南京町で仕事をしている人々へのインタビュー記事が収められ、「内側からの視点」から南京町をとらえ直すことができる。インタビューは、兵庫県立柏原高校の教員と生徒によるものである。巻末には、「神戸華僑関係地図」、「南京町と神戸華僑関係歴史年表」、南京町やチャイナタウン、華僑についてさらに学びたい人のための「読書案内」が載せられている。
 読者は本書を通じて、現在見る南京町の姿がどのように形成されてきたのか、南京町が華僑社会そして神戸の街といかに密接に関わりながら発展してきたのか、南京町という街がいかに個性的な存在であるかを理解することができるであろう。本書が南京町と神戸華僑の歴史と文化を知るきっかけになれば、また南京町探訪の楽しみを深める一つの手引きになれば幸いである。

著者プロフィール

呉 宏明  (クレ コウメイ)  (編著

京都精華大学人文学部教授

髙橋 晋一  (タカハシ シンイチ)  (編著

徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授

曹 英生  (ソウ エイセイ)  (

老祥記店主 南京町商店街振興組合理事長

欧 政彦  (オウ マサヒコ)  (

大同行店主 南京町商店街振興組合広報部長

藍 璞  (ラン ボク)  (

神戸華僑歴史博物館名誉館長 元神戸中華同文学校教員

安井 三吉  (ヤスイ サンキチ)  (

神戸大学名誉教授

洲脇 一郎  (スワキ イチロウ)  (

神戸親和女子大学発達教育学部教授

陳 於華  (チン オカ)  (

関西大学外国語教育研究機構非常勤講師

陳 來幸  (チン ライコウ)  (

兵庫県立大学経済学部教授

岡野 翔太  (オカノ ショウタ)  (

大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程

王 維  (ワン ウェイ)  (

長崎大学多文化社会学部教授

張 玉玲  (チョウ ギョクレイ)  (

山口県立大学国際文化学部准教授

関 廣佳  (セキ ヒロヨシ)  (

一般財団法人中華会館事務局長

園田 節子  (ソノダ セツコ)  (

兵庫県立大学経済学部教授

久保 哲成  (クボ テツナリ)  (

兵庫県立柏原高等学校主幹教諭

久保 純太郎  (クボ ジュンタロウ)  (

神戸華僑歴史博物館通信編集長、副研究室長

上記内容は本書刊行時のものです。