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補給戦と合衆国
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2014年3月
- 書店発売日
- 2014年4月7日
- 登録日
- 2014年4月2日
- 最終更新日
- 2024年5月21日
紹介
こんにちのアメリカ社会が形成される上で決定的な役割を果たしたのは「戦争」そして「鉄道」である。この二点ともに深く関わる「補給戦」に本書は焦点を当てる。アメリカ陸軍の補給の実態を検証し、それがアメリカをどう変えてきたかを分析する。
目次
序論 鉄道と軍事から見た合衆国形成史─南北戦争から第一次世界大戦までを中心に─
はじめに
第一節 先行研究の整理─鉄道、軍事、国家
第二節 理論仮説の構築─国家形態の指標をもとに
第三節 仮説に則した実証研究をめざして
結びにかえて
【本論】
第一章 南北戦争時の鉄道軍事利用と国家統合─戦争前期(一八六一一八六三年)のヴァージニア戦線における北部を対象に─
はじめに
第一節 南北戦争以前のアメリカ鉄道の発展・分裂状況
第二節 開戦時の北部と鉄道利用
第三節 一八六二年の北部と鉄道利用─議会と軍の対照的な反応
第四節 接収法利用の消極化─議会と軍の奇妙な一致
おわりに
第二章 アメリカ大陸横断鉄道の建設構想─一九世紀中葉から立法化までの議会動向を中心に─
はじめに
第一節 陸軍探検隊による総花式のルート調査
第二節 混迷する連邦議会の鉄道審議
第三節 南北戦争による議会審議の急展開
おわりに
第三章 USMRR(合衆国軍事鉄道局)のハーマン・ハウプトとゲティズバーグの戦い
はじめに
第一節 一八六三年のハウプト─USMRRの組織整備と南軍集結地の通報
第二節 激戦直後のハウプト─輸送業務から追撃進言へ
おわりに
第四章 陸軍省参謀部の創設と鉄道─軍制改革期のレトリックと実態─
はじめに
第一節 南部再建期の陸軍と鉄道
第二節 米西戦争期の鉄道利用
第三節 エリヒュー・ルートの包括的な軍制改革
第四節 参謀部の創設と鉄道─目的と手段の逆転
おわりに
第五章 第一次大戦期アメリカの産業動員─鉄道庁創設の意義をめぐって─
はじめに
第一節 ICC報告までの鉄道をめぐる政治経済状況
第二節 鉄道庁創設に対するウィルソンの躊躇
第三節 危機的状況における鉄道産業の自発的努力─副社長委員会を中心に
おわりに
結論 国家形成過程の皮肉
補論 現代日本における外国史研究の実状と課題─軍事史、戦争史に注目して─
はじめに
第一節 『ドイツ史と戦争』の構造─通時性と共時性の意識的共存?
第二節 『ドイツ史と戦争』の内容分析─アメリカの軍事史・戦争史と対照して
おわりに─比較史の必要性
参考文献
欧文文献 / 邦文文献
あとがき
索引
上記内容は本書刊行時のものです。