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ヘミングウェイと老い 高野 泰志(編著) - 松籟社
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ヘミングウェイと老い (ヘミングウェイトオイ)

文芸
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発行:松籟社
四六判
336ページ
上製
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-87984-320-3   COPY
ISBN 13
9784879843203   COPY
ISBN 10h
4-87984-320-2   COPY
ISBN 10
4879843202   COPY
出版者記号
87984   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2013年11月
書店発売日
登録日
2013年11月15日
最終更新日
2014年1月17日
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紹介

多くの読者にとってヘミングウェイは老いた作家としてイメージされてきた。しかしそのパブリックイメージと、作家の実年齢との間には、見逃せない乖離がある。
これまでのヘミングウェイ研究が十分に検討の対象とせず、それゆえにいわば支配的パラダイムともなった「老人ヘミングウェイ」神話を、本書は批判的に再検討する。ヘミングウェイの「老い」に正当な関心を払うことで見えてくるのは、従来とは異なる新たなヘミングウェイ像である。

目次

序 章 老人ヘミングウェイをめぐる神話 (高野泰志)

第1部 ヘミングウェイと伝記
第1章 ヘミングウェイの晩年を鳥瞰する―創作と阻害要因の狭間で (島村法夫)

第2部 若きヘミングウェイの描く老人
第2章 ロング・グッドナイト―「清潔で明るい場所」における「老い」と父と子 (勝井慧)
第3章 弱さが持つ可能性―「橋のたもとの老人」における「老い」の想像力 (堀内香織)

第3部 ヘミングウェイとその他の作家の老人表象
第4章 老人から少年へ―『老人と海』と「熊」の世界  (千葉義也)
第5章 フィッツジェラルドから見たヘミングウェイ文学の「老い」―『日はまた昇る』から『老人と海』へ (上西哲雄)

第4部 詩から読むヘミングウェイの老い
第6章 睾丸と鼻―ヘミングウェイ・ポエトリーと「老い」の身体論 (塚田幸光)
第7章 「老い」の詩学―ヘミングウェイの一九四〇年代以後の詩を中心に (真鍋晶子)

第5部 『河を渡って木立の中へ』再評価
第8章 忍び寄る死と美の舞踏―『河を渡って木立の中へ』論  (今村楯夫)
第9章 創造と陵辱―『河を渡って木立の中へ』における性的搾取の戦略 (高野泰志)

第6部 『老人と海』再評価
第10章 小学校六年生の『老人と海』(前田一平)
第11章 [討論]『老人と海』は名作か否か (今村楯夫・島村法夫・前田一平・高野泰志 [編集]上西哲雄)

著者プロフィール

高野 泰志  (タカノ ヤスシ)  (編著

九州大学大学院人文科学研究院准教授。
主な著書に『引き裂かれた身体─ゆらぎの中のヘミングウェイ文学』(松籟社)、『悪夢への変貌─作家たちの見たアメリカ』(編著、松籟社)、 『アーネスト・ヘミングウェイ─21世紀から読む作家の地平』(共著、臨川書店)など。

島村 法夫  (シマムラ ノリオ)  (

中央大学商学部教授。
主な著書に『ヘミングウェイ 人と文学』(勉誠出版)、『ヘミングウェイ大事典』(監修、勉誠出版)訳書にデブラ・モデルモグ著『欲望を読む─作者性、セクシュアリティ、そしてヘミングウェイ』(共訳、松柏社)など。

勝井 慧  (カツイ ケイ)  (

関西学院大学非常勤講師。
著書に『アーネスト・ヘミングウェイ─21世紀から読む作家の地平』(共著、臨川書店)がある。

堀内 香織  (ホリウチ カオリ)  (

中央大学商学部兼任講師。
著書に『ヘミングウェイ大事典』(共著、勉誠出版)がある。

千葉 義也  (チバ ヨシヤ)  (

鹿児島大学名誉教授。
主な著書に、『日本におけるヘミングウェイ書誌─1999-2008』(編著、松籟社)、『ヘミングウェイの時代─短篇小説を読む』(共著、彩流社)、『アーネスト・ヘミングウェイ─21世紀から読む作家の地平』(共著、臨川書店)などがある。

上西 哲雄  (ウエニシ テツオ)  (

東京工業大学外国語研究教育センター教授。
著書に『アーネスト・ヘミングウェイ─21世紀から読む作家の地平』(共著、臨川書店)、『アメリカ文学のアリーナ─ロマンス・大衆・文学史』(共著、松柏社)など。

塚田 幸光  (ツカダ ユキヒロ)  (

関西学院大学法学部・大学院言語コミュニケーション文化研究科教授。
主な著書に『シネマとジェンダー─アメリカ映画の性と戦争』(臨川書店)、『映画の身体論』(編著、ミネルヴァ書房)、『アメリカ文学における「老い」の政治学』(共著、松籟社)などがある。

真鍋 晶子  (マナベ アキコ)  (

滋賀大学経済学部教授。
著書に『ケルティック・テクストを巡る』(共著、中央大学人文科学研究所)、『ケルトの名残とアイルランド文化』(共著、渓水社)などがある。

今村 楯夫  (イマムラ タテオ)  (

東京女子大学名誉教授。
主な著書に『ヘミングウェイの言葉』(新潮社)、『ヘミングウェイ大事典』(監修、勉誠出版)、『お洒落名人 ヘミングウェイの流儀』(共著、新潮社)などがある。

前田 一平  (マエダ カズヒラ)  (

鳴門教育大学大学院学校教育研究科教授。
主な著書に『若きヘミングウェイ─生と性の模索』(南雲堂)、『ヘミングウェイ大事典』(共編著、勉誠出版)な訳書にジェイミー・フォード著『あの日、パナマホテルで』(集英社)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。