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ト・日 書店
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悪夢への変貌
作家たちの見たアメリカ
発行:松籟社
四六判
304ページ
上製
定価
2,400円+税
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2010年2月
- 書店発売日
- 2010年2月18日
- 登録日
- 2010年2月23日
- 最終更新日
- 2023年2月7日
紹介
豊かさと平等を標榜する「理想の国」アメリカ。建国時からオバマ大統領の「Yes, We Can.」に至るまで、その理想は高々と掲げられ、人々を導いてきた。しかしその一方でこの国は、その理念・理想を裏切るような、複雑かつ困難な問題をいくつも抱え込んできた。人種問題、貧困問題、暴力・リンチ、家庭の崩壊……そうした現実に、アメリカ文学はどう立ち向かってきたのか。19世紀から現代に至るまでの、代表的なアメリカ文学作家(ホーソーン、メルヴィル、ジェイムズ、ヘミングウェイ、フォークナー、バース、パワーズなど)のテキストを通して、理想と現実のはざまで苦しむ「アメリカ」を、作家の想像力がいかに描いてきたかをたどる。
目次
第一章 「家庭」なき「家」の「日常」 ─『七破風の家』随想
第二章 『大理石の牧神』の「幸運な堕落」をめぐる二重のプロット ─十九世紀アメリカのデモクラシーとプロヴィデンス
第三章 メルヴィルと貧困テーマ ─声を上げる貧者たち
第四章 『大使たち』とジェイムズのアメリカ ─ニューサム夫人「殺し」を読み直す
第五章 「新しいニグロ」と「白人なりすまし小説」 ─ハーレム・ルネッサンスの理想とパラドックス
第六章 記憶のまなざし ─「リンチの時代」のアメリカとフォークナーにおける暴力の表象
第七章 禁酒法時代から読む「ドライ・セプテンバー」
第八章 原罪から逃避するニック・アダムズ ─「最後のすばらしい場所」と楽園の悪夢
第九章 作家の作家の声 ─二つの「音声計画」に見る創作科の声の政治学
第十章 際限のない可能性 ─リチャード・パワーズと『ガラテイア2.2』
上記内容は本書刊行時のものです。