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極北のチュルク系言語の「生態」
K.M.ルィチコフが遺した20世紀初頭のドルガン語辞書からみる言語の形成と消滅の危機
完結
B5判
縦259mm
横182mm
厚さ19mm
重さ 755g
372ページ
定価
9,500円+税
- 初版年月日
- 2023年2月28日
- 書店発売日
- 2023年3月10日
- 登録日
- 2023年3月10日
- 最終更新日
- 2023年3月10日
紹介
本書は20世紀初頭の帝政ロシア時代の末期に極北のタイムル半島に住むドルガンという民族集団の言語を調査したK.M.ルィチコフが作成し、未刊行のまま遺されていたドルガン語辞書を北方少数民族の言語生態の視点から分析した研究である。本書では、シベリアの言語事情についてまず概説し、チュルク系の小言語であるドルガン語について、その形成や言語の特徴を先行研究に基づき解説し、ルィチコフ辞書にみる凡そ1世紀前のドルガン語の姿について分析し、その生態を探る。現代語の対応語彙を追加した語彙一覧表を作成し、K.M.ルィチコフが遺した1535枚の語彙カードから成る「ドルガン語辞書(ロシア科学アカデミー東洋文献研究所古書部所蔵)のオリジナル画像を同研究所の許可を得て掲載する。(本書前言より)
目次
0 はじめに
1 シベリアの諸言語
2 チュルク語全体から見たドルガン語
3 ドルガン語の形成:民族学の情報より
4 ドルガン語の形成と「発展」
5 ルィチコフの書簡にみる旧トゥルハンスク地方のドルガン語と周辺言語事情
6 ルィチコフ辞書に「にるドルガン語
7 ドルガン語の生態:形成~発展~衰退~消滅の危機~復活の可能性
8 ルィチコフのドルガン・ロシア語辞書並びに現代ドルガン語対照表
9 ルィチコフのドルガン・ロシア語辞書 写真ルィチコフ辞書原稿写真
10 参考文献
付録、あとがきに代えて
上記内容は本書刊行時のものです。