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否定弁証法
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 1996年1月
- 書店発売日
- 1996年1月1日
- 登録日
- 2016年10月28日
- 最終更新日
- 2026年5月6日
重版情報
| 10刷 | 出来予定日: 2026-05-01 |
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紹介
貫徹する「非同一性」の意識
現代思想に屹立するヨーロッパ哲学の到達点。遂に刊行。
弁証法と「同一性」の呪縛より解放し、仮借なき理性批判をとおして哲学の限界を超える最もラディカルに現代社会と切り結ぶ「批判理論」待望の主著。
〈「根源とは目標だ」という保守的に聞こえる命題の中には、「根源の概念は、その静的な在りもしない姿を捨てるべきだ」という考えすらも言い表されている。それは「目標は根源へと還ることであることである。あるいは〈善き自然〉という幻想に戻ることである」と言っているのではない。そうではなく、「根源はただ目標に対してのみ与えられる、それは目標からはじめて構成される」と言っているのである。この束の間の人生を除いてどこにも根源などありはしない。〉――本文より
【目次】
はじめに
序論
第一部 存在論との関係
Ⅰ 存在論への希求
Ⅱ 存在と実存
第二部 否定弁証法 概念とカテゴリー
第三部 いくつかのモデル
Ⅰ 自由――実践理性批判へのメタ批判
Ⅱ 世界精神と自然史――ヘーゲルへの補説
Ⅲ 形而上学についての省察
原注
人名索引
アドルノの反体系について 徳永 恂
訳者あとがき 木田 元
目次
はじめに
序論
1.哲学の可能性について/2.弁証法はいかなる立場でもない/3.実在性と弁証法/4.哲学の関心事/5.拮抗的全体/6.概念の脱呪術化/7.いわゆる「無限性」なるもの/8.思弁的契機/9.叙述/10.体系への態度/11.狂暴さとしての観念論/12.体系の二重性格/13.体系はアンチノミー的である/14.論証と経験/15.めまいを起こさせるもの/16.真理の脆さ/17.相対主義に抗して/18.弁証法と固定的なもの/19.経験の特権/20.合理性の質的契機/21.質と個人/22.内容性と方法/23.実存主義/24.事象・言語・歴史
第一部 存在論との関係
Ⅰ 存在論への希求
1.問いと答え/2.肯定的性格/3.主観の無力化/4.存在、主観、客観/5.存在論的客観主義/6.幻滅におわった要求/7.「欠如がすなわち利得である」/8.無人境/9.不成功に終わった即物主義/10.カテゴリー的直観について/11.人為による存在/12.「存在の意味」/13.存在論は命令する/14.物象化に対する抗議/15.欲求が間違っている/16.弱さと支え
Ⅱ 存在と実存
1.存在論の内在的批判のために/2.繋辞/3.存在は超越ではない/4.表現不可能なものの表現/5.子供の問い/6.存在の問い/7.いかさま切り/8.存在の神話学/9.存在者の存在論化/10.実存概念の機能/11.「現存在はそれ自体において存在論的である」/12.唯名論的観点/13.実存の権力主義/14.歴史性
第二部 否定弁証法 概念とカテゴリー
1.〈あるもの〉の消去不可能性/2.事物的内容へと向かうように強要するもの/3.「のぞき眼鏡の形而上学」/4.無矛盾性は実体化できない/5.ヘーゲル左派に対する関係/6.「崩壊の論理」/7.同一性の弁証法について/8.思考の自己反省/9.矛盾の客観性/10.概念からの出発/11.綜合/12.肯定的否定の批判/13.個別的なものも究極的なものではない/14.布置関係/15.科学における布置/16.本質と現象/17.客観性による媒介/18.特殊性と特殊者/19.主観-客観の弁証法について/20.主観的還元の向きを変えること/21.超越論的なものの解釈について/22.いわゆる「超越論的仮象」/23.客観の優位/24.客観は所与ではない/25.客観性と物象化/26.唯物論への移行/27.唯物論と直接性/28.弁証法は知識社会学ではない/29.精神の概念について/30.純粋な活動と天地創造/31.身体的苦痛/32.唯物論は図像化しない
第三部 いくつかのモデル
Ⅰ 自由――実践理性批判へのメタ批判
1.疑似問題/2.自由への関心の分裂/3.自由、決定論/4.自由と組織化された社会/5.自我に先立つ衝動/6.決裁実験/7.付け加わるもの/8.積極的自由の虚構/9.思想は自由ではない/10.「形式主義」/11.物としての意志/12.アンチノミーにおける客観性/13.意志の弁証法的規定/14.観想/15.第三アンチノミーの構造/16.カントの因果性の概念/17.秩序の弁護/18.背反論の論証/19.存在的契機と理念的契機/20.自由の教義の抑圧的性格/21.自由と非自由の自己経験/22.因果性の危機/23.呪縛としての因果性/24.理性、自我、超自我/25.自由の潜在能力/26.人格主義に抗して/27.非人格化と実存論的存在論/28.道徳哲学における普遍と個/29.自由の状態について/30.カントの「英知的性格」/31.意識の統一と英知的なもの/32.英知的なものという教義の真理内容
Ⅱ 世界精神と自然史――ヘーゲルへの補説
1.趨勢と事実/2.世界精神の構造について/3.「世界精神とともに在ること」/4.生産諸力の解放/5.集団的精神と支配/6.法の領域/7.法と公正/8.個人主義のヴェール/9.普遍と特殊の動力学/10.社会的全体としての精神/11.敵対関係をはらむ歴史の理性/12.普遍史/13.敵対関係は偶然的なものか?/14.ヘーゲルの世界精神の超世界性/15.ヘーゲルは普遍者に加担する/16.プラトン主義への復帰/17.時間の非時間化/18.ヘーゲルにおける弁証法の中断/19.民族精神の役割/20.時代後れとなった民族精神/21.個体性と歴史/22.呪縛/23.呪縛のもとにおける退行/24.主観と個人/25.弁証法と心理学/26.「自然史」/27.歴史と形而上学
Ⅲ 形而上学についての省察
1.アウシュヴィッツのあとで/2.形而上学と文化/3.今日における死/4.幸福と空しく待つこと/5.「ニヒリズム」/6.カントの断念/7.救出の欲望と防御壁/8.英知界/9.中立化/10.「比喩にすぎない」/11.他なるものの仮象/12.弁証法の自己反省
原注
人名索引
アドルノの反体系について 徳永 恂
訳者あとがき 木田 元
上記内容は本書刊行時のものです。
