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法教育の理論と実践
自由で公正な社会の担い手のために
- 初版年月日
- 2020年3月31日
- 書店発売日
- 2020年4月3日
- 登録日
- 2020年3月12日
- 最終更新日
- 2020年3月12日
紹介
法教育は、個人の尊重を根本価値とした自由で公正な社会の担い手を育むための教育であり、法の価値である概念をもとに、具体的な場面において個人と社会のよりよい関係を考える教育だ。
本書は、理論編で法教育に必要な知識や考え方を、実践編で具体的な学習指導案とワークシートを示し、法教育を担う教師の手がかりとした。
目次
第1部 理論編
第1章 法教育の意義とその目的
1 法教育の意義
2 日本における法教育の目的
3 法教育で育成をめざす法的資質と学習指導要領
4 法教育で子どもに育みたい力
5 本章のまとめ
第2章 法教育の学習理論――中学校社会科公民的分野を例にして
1 学習指導要領における資質・能力
2 法的資質と学習指導要領の内容の関係性
3 法的資質を育むための学習理論
4 法学の成果に基づく法教育のために
5 本章のまとめ
第3章 ルールと法の関係を法的にとらえるために
1 “力”から“ルール”へ――人間社会と紛争解決
2 “ルール”から“法”へ――古代国家と法
3 近代の市民革命と法
4 現代社会――法の社会的役割とダイナミクス
5 法の精神=正義
6 近代法と道徳
第4章 個人と国家の関係を法的にとらえるために――“憲法の意義”
1 “法に基づく統治”と近代市民革命
2 近代市民革命と近代立憲主義
3 近代立憲主義と近代憲法
4 現代憲法――近代立憲主義の再構築と現代的展開
5 人権としての自由と平等
第5章 個人と個人の関係を法的にとらえるために
1 公法と私法
2 近代民法の理念
3 法教育における私法についての学習のあり方
4 本章の終わりに
第6章 紛争の解決を法的にとらえるために
1 初等中等教育段階の法教育における「司法」の定義
2 司法に関する法教育と司法を導く諸理念の関係
3 司法に関する法教育実践の課題
4 本章の立場をふまえた授業構想の方向性――裁判員制度教育を例として
第7章 教育公務員に必要な法的な力
1 教育公務員を取り巻く状況の変化
2 教育公務員に必要な法的な力
3 教育公務員の法的責任
4 法や法律家はなんでも解決してくれるか
第2部 実践編――教師の視点と教材づくり
第8章 法教育における社会的なルールづくり
1 社会的なルールづくりと法教育の関係性と教材
2 社会的なルールを動態的にとらえるための法教育授業開発
3 まとめ
【法律家の目】ルールの意味を考えよう
第9章 法教育における社会契約論の教育
1 社会契約論と法教育の関係性と教材
2 社会契約論を動態的にとらえるための法教育授業開発
3 まとめ
第10章 法教育における立憲主義教育
1 立憲主義と法教育の関係性と教材
2 立憲主義を動態的にとらえるための法教育授業開発
3 まとめ
【法律家の目】憲法の役割を確認しよう
第11章 法教育における主権者教育
1 法教育と主権者教育の関係性と教材
2 社会問題への最適解を構築するための主権者教育授業開発
3 まとめ
【法律家の目】主権者として身に付けるべきこと
第12章 法教育における司法教育
1 適正手続と法教育の関係性と教材
2 適正手続を動態的にとらえるための法教育授業開発
3 まとめ
【法律家の目】適正手続はなぜ必要か
第13章 法教育における消費者教育
1 消費者教育と法教育の関係性と教材
2 契約を動態的にとらえるための法教育授業開発
3 まとめ
【法律家の目】賢い消費者の目を育てる
第14章 法教育におけるワークルール教育
1 ワークルールと法教育の関係性と教材
2 労働契約を中心にワークルールを考える法教育授業開発
3 まとめ
【法律家の目】子どもたちの将来をブラック企業から守る
第15章 法教育における防災教育
1 防災教育と法教育の関係性
2 防災における合意形成から法のダイナミクス,憲法理念を学ぶ授業開発
3 まとめ
【研究者の目】生き抜くための知識
上記内容は本書刊行時のものです。