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行政の組織的腐敗と行政訴訟最貧国
放置国家を克服する司法改革を
- 書店発売日
- 2016年7月5日
- 登録日
- 2016年6月22日
- 最終更新日
- 2016年6月22日
紹介
交通取締りの乱用やずさんな事実認定と利権にまみれた業者弾圧など、行政の腐敗はあとをたたない。司法までが行政に追従し、言いなり判決を下す。このような行政の腐敗事例・裁判例をあげ、これからの行政訴訟改革のあり方を提案する。
目次
プロローグ 本書の基本的な視点
第1章 行政の組織的腐敗を正当化する無茶苦茶判決
1 はじめに
2 交通取締りの濫用
3 リフォーム業者事件
4 パチンコ店・神戸市の要請により移転・店舗剥奪事件
5 トンネル退職金、給与条例主義を無視
6 保安林指定不解除の違法を免責した事件
7 たぬきの森事件
8 公共施設管理者の不同意、山の開発阻止は市町村の恣意的判断
9 騒音でも治外法権の大阪空港判決は廃止せよ
10 北総鉄道運賃値下げ義務付け訴訟
11 官民不平等の逆転判例
12 辺野古移転訴訟
13 『絶望の裁判所』
第2章 ややるだけ無駄と〈中東の笛〉判決の原因る
1 やるだけ無駄といわれる行政訴訟と中途半端な行訴法改革
2 裁判官はどうあるべきか
第3章 行政の違法行為の数々
1 法治国家の裏の実態
2 役人性善説から役人性悪説へ
第4章 行政訴訟改革のあり方
1 最高裁事務総局に牛耳られた行訴法改正
2 法務省は行政訴訟立法に不適切
3 日弁連シンポ、行訴法再改正の必要
4 さらなる行訴法改革を
第5章 行政の腐敗を超える国家賠償法の改革
1 役所は負けても痛くなし、庶民は大損害
2 公務員個人への直接の賠償請求を認めよ
3 過失の認定を厳しくせよ
4 えん罪補償は、拘束されていない期間でも不起訴でも行え
5 人事院などへの懲戒請求を充実させよ
6 自白強要、証拠偽造・隠匿した検事、警察官を厳罰に
7 裁判官の誤判を理由とする国家賠償訴訟を裁判員制度に
8 違法行政を行った役人個人だけではなく、行政組織の解体処分を
第6章 組織的腐敗防止の鍵は内部告発者報奨金制度
1 公益通報者保護法の機能不全
2 内部告発者報奨金の提案と現行制度設計への批判
第7章 住民訴訟を活性化させよ
1 改悪された住民訴訟制度は元に戻せ
2 法令コンプライアンスを徹底し責任を追及せよ(神戸市外郭団体人件費補助金支給事件)
3 住民訴訟における議会の権利放棄議決有効判決の誤り
4 地方自治法の改正案、軽過失免責の誤り
第8章 組織的腐敗を乗り越えた勝訴例
1 これまでの例
2 タクシー特措法低運賃タクシー禁止に対する(仮の)差止め
3 タクシーの3倍加重処分取消し
4 公有水面使用協力費支出損害賠償等請求訴訟
5 火災保険金請求訴訟
6 神戸市を被告とする住民訴訟
7 一般廃棄物処理業許可取消勝訴
8 公立病院の売店明渡し訴訟
第9章 どうしたら最高裁の改革はできるか
1 まともな違憲判断をしない最高裁
2 法治国家の原則を無視する最高裁判所
3 最高裁の無理な日本語解釈、合憲限定解釈をするな
4 最高裁が条文を誤読!!
5 最高裁の理由なしの三行半決定、答弁書無視
6 裁判所は、立法・行政の巨悪に挑め
7 最高裁判事は内閣が広く意見を聴いて選べ
第10章 裁判手続・窓口の改善
1 裁判所、検察庁の窓口の時代遅れ
2 裁判所書類提出期限の厳しさ
3 裁判所のずさんな審理、裁判遅延、電話会議
4 口頭弁論を活かせ、テープを取らせよ
第11章 司法改革、弁護士とその周辺
1 どこへ行く司法改革
2 弁護士の周辺
上記内容は本書刊行時のものです。