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国境と仏教実践 小島 敬裕(著) - 京都大学学術出版会
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【利用不可】

国境と仏教実践 (コッキョウトブッキョウジッセン)

社会科学
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菊判
338ページ
上製
定価 4,600円+税
ISBN
978-4-87698-385-8   COPY
ISBN 13
9784876983858   COPY
ISBN 10h
4-87698-385-2   COPY
ISBN 10
4876983852   COPY
出版者記号
87698   COPY
Cコード
C3339  
3:専門 3:全集・双書 39:民族・風習
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年2月1日
書店発売日
登録日
2014年2月6日
最終更新日
2014年3月13日
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紹介

出家せずして地域の信仰の中核を担う――中国雲南省徳宏州で筆者が目にしたのは、今までの「上座仏教社会の常識」がまるで通用しない宗教実践の姿であった。長期の定住に基づく緻密な民族誌が、ミャンマーと中国の<境域>が育んだ、在家信者が織り成す独自の信仰空間を描き出す。

目次

口絵
序章 本書の課題と目的
1. 研究の背景――在家者が主導する上座仏教
2. 上座仏教徒社会の先行研究と課題
3. 本書の構成
第 1 章 「境域」空間をなす徳宏
1. 徳宏の主要都市――芒市と瑞麗
2. 徳宏タイ族
3. 徳宏の地域史
4. 調査村TL村
コラム
第 2 章 徳宏タイ族の宗教的特徴
1. 他地域との比較から
2. 西双版納と徳宏
3. 徳宏において出家者が少数にとどまる背景
4. 出家者の止住を必要としない村落
5. TL村の宗教構成
6. 宗教実践の場
コラム
第 3 章 「在家」が織りなす信仰空間
1. TL村の年中儀礼
2. 村人の人生と儀礼
3. 死者供養の儀礼
4. 在家者と仏
5. 在家者と出家者
6. 精霊信仰と仏教
コラム
第 4 章 担い手から見る宗教実践
1. ホールー
2. 女性修行者
3. 出家者
4. サーラー
5. ザウザーイ・ザウラーン
コラム
第 5 章 ホールーの越境と実践の動態
1. ホールーの役割
2. ヒン・ラーイの寺籠りとホールー
3. 越境するホールー
4. 誦経・説法に関する実践の変容
5. 継続する声の実践
コラム
第 6 章 仏教実践と政治権力
1. 戒律実践の多様性
2. 多様性を生む要因
3. ミャンマ一政府の宗教政策と地域の実践
4. 中国政府の宗教政策と実践の変容
5. 政治権力と宗教実践
コラム
終章 徳宏タイ族の仏教実践とその行方
1. 在家者が主導する仏教実践
2. 課題と展望
3. TL村の生活変化と仏教実践の行方
参考資料
1. 用語集
2. 年表
あとがき
文献一覧
索 引

著者プロフィール

小島 敬裕  (コジマ タカヒロ)  (

1969 年生まれ。1994年,北海道大学文学部文学科中国文学専攻課程卒業。札幌北斗高等学校,WIN日本語学校(在ミャンマー)勤務の後,ヤンゴン外国語大学に留学。帰国後,京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程に入学し,雲南民族大学留学を経て2010 年に修了。博士(地域研究)。単著に『中国・ミャンマー国境地域の仏教実践――徳宏タイ族の上座仏教と地域社会』(2011年,風響社) ,共著に『〈境域〉の実践宗教――大陸部東南アジア地域と宗教のトポロジー』 (2009年,京都大学学術出版会),『静と動の仏教――新アジア仏教史04 スリランカ・東南アジア』(2011年,佼成出版社)等がある。

上記内容は本書刊行時のものです。