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「吃音」の正しい理解と啓発のために キラキラを胸に 堅田 利明(編著) - 海風社
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「吃音」の正しい理解と啓発のために キラキラを胸に

発行:海風社
A5判
220ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-87616-053-2
Cコード
C0037
一般 単行本 教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年6月
書店発売日
登録日
2018年5月22日
最終更新日
2018年6月4日
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紹介

吃音のある子ども、吃音を持つ子どもの保護者、教育現場の先生たち、そして、吃音の専門的な知識を持って、吃音の治療にあたる言語聴覚士の先生たち28人による「吃音」理解と啓
発への取り組みを記した手記。

目次

本書を手に取ってくださった方に……4 堅田 利明
キラキラ☆の扉を開けよう!……15 餅田 亜希子

家族、そして吃音を理解しようとする人から
星に願いを込めて……42 五味 奈美
「きつおんはぼくのしゃべりかた」–陽翔のものがたり ……47 平林 実香
「キラキラ」が背中を押してくれた……57 堀内 美加
「キラキラ」が教えてくれたこと……67 堀内 慎也
キラキラをよんでおもったこと……72 堀内 彩友
キラキラを読んで、それから。……75 前川 令
『キラキラ(続編)』を携えて……80 西沢 千春
『キラキラ』とのこれから……82 植田 和枝
「キラキラ」を読んで……89 稲田 都希代
吃音親子の二人三脚……97 K.M.
「心を傾ける。~キラキラを読んで気づいたこと~」……103 松下 真生
ありがとうの気持ちを忘れずに……106 齋藤 慶子
キラキラを読んで思ったこと……109 齋藤 大智
「キラキラ」はどもる子どもの道しるべ……110 おばた ゆりこ
吃音への理解を求めて–自分にも出来たこと ……114 Y.M.
「キラキラ」とともに–今までの歩み、そして未来へ ……118 吉田 雅代
キラキラが与えてくれた希望……128 久保 牧子
繋がりの大切さ……135 田多井 智恵
「もっと早く出会いたかった」……146 栁澤 みえ子
わたしのキラキラ……148 関 貴代美

保育園、小学校の先生たちから
「キラキラ」との出会いから教えられたこと……152 三村 小百合
思いを知って、気持ちに寄り添う……155 D.H.

専門の知識を持つ先生たちから
私も誰かの「ひげ先生」に……158 金子 多恵子
登場人物の生き方に学び、支えられて、自分に向き合う……170 西尾 幸代
胸の中の「キラキラ」を見つけて……180 藤本 依子
少しでも「私のせい」と思っているお母さんへ……187 野々山 直美
–7年間『息子の吃音は育て方のせい』と自分を責め続けた私が、
キラキラに出会って、自分を許せ、息子に「ありがとう」と言えるまで–
「様子を見ましょう」「気になりませんよ」……198 内藤 麻子

おわりに……207 堅田 利明
執筆者一覧……210

前書きなど

本書を手に取ってくださった方に

「吃音」の誤った理解のされ方
「どもる」とは、あわてて言ったり、緊張する場面で言葉を発する際にみられたりする現象であると一般的に考えられています。つまり、程度の差こそあれ、誰にでも生じる現象の1つであると。そのため、成長の過程で、人前で落ち着いて話せるように場数を踏むことや、あらかじめ話す内容をまとめておくこと、緊張をコントロールする方法を体得しておく、といった構えと練習を本人に求めてきました。本人もそういうものなのだと信じ、努力を積み重ねてきました。そのことによって吃音が解消するのであれば「吃音とは一過性のもの」「誰しも生じる現象であり、気にすることはない」ということになります。こうした認識をもっている方が世間には多数おられます。
吃音の誤った理解のされ方の1つ目がこれです。
さらに、こうした考え方をフォローする現象が吃音にはあります。それは、「自然治癒」です。何もしなくてもある日を境に突然、またはゆっくりと症状が消えてしまう現象です。2~3歳頃に生じた吃音が、自然治癒の最初の節目を迎えるのが就学前後です。その後も、症状が消えることがあります。自然に治癒する方の割合はおよそ8割、残りの2割は継続していきます。身近に自然治癒に至った体験をされた方がいたり、先程述べました自己研鑽によって症状が消えた場合は「治った」と考える方もいます。そうした情報は周りに伝えられ、「吃音はやがて治るもの」と理解されてしまいます。
吃音の誤った理解のされ方の2つ目がこれです。
また、吃音は幼児期に発症する割合が高いために、「何らかの精神的なストレスによって生じる」と考えられがちです。下にきょうだいが産まれた、引越し、親の転職、単身赴任といった環境の変化や、共働き家庭、子どもとかかわる時間を十分に取れない家庭事情などが吃音の原因として考えられがちです。そして、保護者、特に母親に対して、子どもへのかかわり方への修正や配慮が求められます。そのことによって、吃音の発症は親のかかわり方によるものだという罪悪感を母親に抱かせることに拍車がかかります。
吃音症状の特徴の1つに症状の変動というものがあります。吃音症状が多く出る時期と、ほとんど、または全く出ない時期とが交互に訪れるのです。症状が多く出る時期になると、何が良くなかったのかと振り返ることを繰り返しながら自身の養育態度を責めてしまいます。親の養育態度が吃音を発症させたという考え方です。
これが、吃音の誤った理解のされ方の3つ目です。
ところで、吃音症状は、「こここ、こんにちは」「ああ、ありがとうございます」のように語の最初を繰り返す(連発)ことを想像しがちですが、他にもあります。「あ ― ありがとうございます」といった引き伸ばし(伸発)や、語の最初が出てこなくなる「……ありがとうございます!」といった難発があることは意外と知られていません。特に、最初が出てこなくて力んだ言い方になってしまう難発は、周りに緊張していると捉えられやすく、そのため、本人が、言いやすい別の言葉に換えたり、言わないでおこうとしたりすると、相手には全く分かりません。本人は言いづらさに苦しんでいるのですが。
ここで、吃音症状が変動するという特徴の他に、もう1つ重要な吃音症状の移り変わりについて述べます。
最初に吃音症状が起こるのは、およそ2歳から4・5歳頃とされています。この頃に出現する吃音症状は連発です。周りから「あっ、ちょっとどもっているかな」と判断される表現方法です。この連発なのですが、子どもにとってはいたって普通の話し方なのです。言いづらさも、もどかしさもありません。緊張によって、また、早く言おうとして生じるわけでもありません。ゆっくり言おうとも連
発は出てくるのです。発症の年齢にもよりますが、たいてい意識することなく連発を伴ないながらたくさん話してくれます。
ところがこの時期は異年齢集団との遊びが活発化し、また、保育所・幼稚園に通うようになる年齢です。集団内にいる年長の子どもが耳ざとく連発の言い方を聞いていて、「なんで何回も言うの?」「せせせせ先生と違う!」と指摘してくるようになります。言われ方や回数にもよりますが、次第に気になっていきます。「まだ3歳なので本人は全く気づいていません」と断定した言い方をされる保護者や先生がおられますが、十分気づいている子どももいます。周りから指摘されるからです。周りからの指摘に全く平気な子どももいるかもしれません。ですが、たいていは指摘によって話し方に気を向けていきます。
周りから連発を指摘されることによって言い方が気になってきますと、工夫を始めます。最初の工夫は、「おかあさん、これ、たたた ― べてもいい?」のように、「たたた」ってなってしまうので「た ― べても」と、伸ばした表現(伸発)に換えます。連発に伴って伸発が出現するようになってくるのです。
この伸発もそれほど言いづらいわけではありません。ですが、「なんで伸ばして言の?」と耳ざとく指摘してくる人がいるのです。
そうなってきますと、本格的に言い方に注意を向けるようになっていきます。さらにこの時期に「ゆっくり言ったらいいよ」「落ち着いて言おうね」と周りから助言されている場合、(そうだ、落ち着かないと)(ゆっくり言わないと)と身構えるようになります。すると言おうとする直前に、(あっ、いま、あああってなりそうだ)と自分で分かるようになってくるのです。そこで、(ちょっと待った。よーし、落ち着いて、せーの!)、「せんせいー」とタイミングを見計らうようにして言います。するとスッと言えるのです。予想した通り見事に。(やったぁー!そうか、こうやって気をつけて言ったらいいんだと。ちょっと止まって、身体を整え、軽く息を吸って(せーの)です。これで言えるようになるのです。保護者が、「治ったようにスラスラ話せていた時があった」と回想されます。
まじめに、この「構え」を日々取り入れながら話していると、やがて慣れが生じます。慣れてくると何となく今までのやり方では効かなく思えてくるのです。つまりより強い「構え」を意識しようとします。頑張って言おうと思えば思う程、「せーの!」と力が入り、息をすばやく吸って止め、全身に力を入れます。頭では準備OKです。ですが、息を止めて身体を硬くしているとスッと言葉が出にくくなります。(ええっ?声が出ない!どうしたんだ!)と、びっくりします。それでも何とか身体に振りをつけながら言おうと頑張ります。手を振り下ろしたり、上体を反らせたり、足踏みをしたり、目をつぶったり、そうしながら何とか言えると、この方法を同じ状況下で用いるようになります。これを「随伴運動(症状)」と言います。随伴運動は難発時以外に連発や伸発時にも観られます。ですが一番出現しやすいのは難発時です。やがて、それを避けようとして別の言葉に置き換えて言おうとしたり、言わないで済むように立ち回ったりするなど、態度が変化してきます。こうした吃音症状の移り変わりとそれに伴う態度や心情の変容を「進展」と呼びます。
「最近どもらなくなってきた(連発の減少)」は、本人が意識するあまり、言い方を工夫している可能性があります。そうだとすれば、周りには分からない本人の苦しさがあります。「別の言葉に置き換えて言えるなら、それで良いのではないか」と周りは安易に考えてしまいがちです。こうした点も含め、これらが吃音の誤った理解のされ方の4つ目となります。また、「難発様の言い方が突然出現した」「伸発から始まった」という方も中にはいます。その他にも、周りの理解が得られ、本人も連発を良しとしているにもかかわらず難発様の力みが増していく子
どもさんがいます。そうした場合は、話し方に直接介入していくことが必要になる場合もあります。

悪化予防のための吃音の理解と啓発
ここで、吃音への対応についてみていきましょう。
「子どもの吃音症状には一切触れないようにすること」という助言指導を専門家はよくします。ここでいう専門家とは「吃音の専門家」ではありません。子どもとかかわりのある専門職種、医師、保健師、心理士、発達相談員といった専門家です。保護者には両者の区別がつきません。吃音についてよく勉強されていると、幾つか質問をしただけでその方がどれくらい吃音の知識を正確に持っているかどうか、およその判断がつくものです。ですが、幼少期に発症することの多い吃音は、保護者自身がまだ親になって数年といったところで、「専門家」の指導助言を疑うことなくそのまま受け入れます。「吃音には一切触れないように」「子どもに吃音を意識させてはいけない」と指導される保護者は今現在も決して少なくありません。
このように指導された保護者は、家庭で吃音の話題を一切避けようとします。また、「どうしてこんな言い方になっちゃうの?」と子どもから問いかけがあったとしても「そんなことないよ、ちゃんと言えているから……」と返答してしまいます。子どもは、周りからの吃音の指摘と、そのことを知ろうとするが教えてくれない親の返答との板挟み状態になります。親の表情や動揺を察する子どもの場合は、話し方に関する質問は親にしない方が良さそうだと考えてしまう場合もあります。
どうしてこのようなことになってしまうのでしょうか。理由として考えられるのは、「吃音症状を注意し、訂正させることで症状の悪化を促進することになるので止めるように」という指導が、いつのまにか「吃音に一切触れてはいけない」と拡大解釈されてしまったのではないでしょうか。そのことの弊害は、親子で吃音の話をすることをタブーにしました。吃音の専門家ではない専門職種による安易な助言指導によって振りまわされてしまう可能性があること。これが吃音の誤った理解のされ方の5つ目です。
先に、吃音症状の「進展」について述べました。本人が全く平気でいられる楽な言い方である連発は、それを無理に修正しようとせずにそのまま出しておく方が、その後も柔らかい話し方のままでいることができます。柔らかいの反対は難発様の力んだ話し方です。これは本人も自覚している苦しい話し方です。連発を伴いながら話していく中で、本人がもしも連発を修正して話そうとする場面に出くわした時、そのための試みはそれ程難しいものではありません。ですが難発様の話し方を今以上に修正しようとしても上手くいかないのです。ですから、幼少期に生じる連発はそのまま出し続けることができる環境を早急に作っておくことが対処としての重点項目となります。周りがやがて気づき、指摘を受ける前の対応です。しかしながら、前から取り組むということになかなか理解が得られないのが現状です。周りから吃音の指摘を受け、嫌な気持ちになって、症状が進展していって初めて対応しようとするのです。

「吃音」理解と啓発の方法
吃音の正しい理解とそれを世間に知ってもらおうとする啓発とはどのようなものなのでしょうか。
その第一歩はまず保護者が、そして家族が吃音の正しい理解者となることです。それが達成されて初めて親子で、または家族で吃音の話題を自然に話せるようになります。次に、子どもの周りにいる方々への吃音理解と啓発です。年中・年長の子ども達に分かりやすく表現を工夫しながら吃音のための学習の場を作っていきます。年中・年長の子どもであっても十分吃音のことを分かろうとしてくれます。そして何より、吃音のある子どもがその取り組みによって勇気づけられ、これまでと変わらず、これまで以上に対話を楽しんでくれるはずです。何か困ることがあればその都度どうしていけばいいかを本人と周りの方たちと一緒に考えていけば良いのです。
私はこれまで、子どもの周りの方々、まずは園や学校の先生方に正しい吃音の知識を持ってもらうことが重要であると考えてきました。正しい知識は吃音のある子どもへの対応はもちろん、周りの子ども達とその保護者、家族をも含めた吃音の理解と啓発へとつながるからです。ですが、私が各園や学校に直接訪問して回るという訳にはいきませんでした。お忙しい先生をお呼びたてするのも忍びないことです。ですから、私に代わって保護者の方々にその大役をお願いしてきたのです。吃音について先生方に解説するという大役です。先生に理解していただけるように吃音の解説をしていくというのはかなりの至難の技です。解説を全面的に聴こうとしてくださる先生の場合は難しくないかもしれませんが、吃音に関する誤った理解をしている場合が大変です。これまで信じてきた、または長年対
応してきて何ら問題はなかったと考えているものが根底から覆されるわけです。「ゆっくりお話したらいいんだよ」「落ち着いてね」といった声かけが、何の解決にもならないばかりか、将来本人を困惑させることになるということや、園や学校に元気に来て、友達とも遊び、お話もしてくれているから何も問題はないと判断してきたことが、実はそうではない可能性があると理解していただかなければならないのです。なかなか分かってもらいにくい事柄です。もちろん、吃音を周りからからかわれ、そのことを泣いて先生に訴えたり、登園・登校拒否に至ったりといった事態にでもなれば対応してくださるでしょう。つまり、そこまでいかなければ「様子をみる」「あえて吃音のことに触れない方が良いのではないか」と考えてしまいがちなのです。ひどいからかいに遭いながらもずっと我慢し、親にもそのことを言わないできた子ども達と私は数多く出会ってきました。先生に吃音の解説や対応をしてもらうよう保護者の方々にお話していただくことをすべて丸投げ
するわけにはいきません。まずは担任の先生がどんなお考えをお持ちなのか、どういう言い方で伝えていけば耳を傾けてくださるのか、そうした計画を立てていきます。そして、『キラキラ どもる子どものものがたり』を、保護者の話に耳を傾けていただくための材料の1つとして活用してもらってきました。先に読んでおいてもらうのです。本格的な吃音の解説や対処について伝えていただく前の段階として、吃音の知識だけではなく、心情を揺さぶられるものが必要ではないかと思うからです。きちんと読んでいただければ「吃音って○○○だって思っていたのに、違うんだ!」という驚きや気づきとともに、子どもの気持ち、親の気持ちに触れることで、(これは、きちんと知っておかなければ)と思ってくださる可能性があります。そうなるとずいぶん話しやすくなります。

座談会と「キラキラを胸に」
1997年12月から私は、吃音のある当事者ではなく保護者やその家族のために「座談会」という名称を用いて集いの場を作ってきました。その場に園や学校の先生方がお越しくださるようになり、吃音の知識や情報とともに保護者の生の声を聴いていただく場としても続いてきました。吃音悪化予防を念頭においた具体策を保護者と一緒に考えながら20年の時を経て私自身も今日まで成長してきました。近年では園や学校の先生の他に、言語聴覚士や医師、保健師、発達相談員といった専門職種の方々も多数参加されています。また、私がこれまでお会いしてきた保護者の方から(何かできることを担っていきたい)というあ
りがたいご要望によって「吃音親子の会」が結成され、座談会での進行役を担当してくださっています。大阪の地で細々と続けてきました座談会は、長野県東御市で「ことばの外来」を担当されている餅田亜希子さんのお声かけで2016年、大阪と長野をつなぐ座談会が開催されました。その3ヵ月前に、大阪の座談会に出席したくとも諸事情でそれが叶わない方々から私宛にお手紙を多数頂戴し、その文面に綴られた「キラキラ」の読後感と吃音の理解・啓発に向けた取り組みの数々を「キラキラを胸に」というタイトルで冊子にまとめてくださいました。今回、この冊子が大きく実り、本書へとつながりました。
本書は、「キラキラ」にまつわる読者の方々の中から、吃音のある子ども達、そのご家族、吃音を理解したいと考えてくださる方、教育現場の先生、言語聴覚士など、総勢28人の方が手記を書いてくださいました。どうか、一つひとつの情景を思い描きながらお読みください。お読みいただく時々で、また時代によって、目に留まる言葉や文章が違ってくることでしょう。新たな発見もきっとあるはずです。
本書を通して、吃音の理解と啓発に向けた具体的な取り組みやその成果について学んでください。
手記に記された言葉の数々は繊細であり、また力強く、前を向いて一歩を踏み出そうとする読者の皆さんに勇気と力を与えてくれることでしょう。
『キラキラ どもる子どものものがたり』『続編 キラキラどもる子どものものがたり–少年新一の成長記』を傍に置いてくだされば幸いです。

版元から一言

「吃音」は言葉が発達する2~5歳から始まることが多く、約8割の人は自然に消失します。
つまり2割は吃音症状を伴いながら成長していきます。
また「吃音」のある人の割合は100人に1人といわれていますが、現在のところ、まだその原因が特定されておらず、吃音症状が完全になくなる有効な治療法は確立されていません。
ですが、周りにいる私たちができること、やるべきことはたくさんあります。
吃音を持つ人の苦しい気持ちを理解し、正しい配慮を周りに求めることの難しさをこの本を
読んで知って欲しいと思います。

著者プロフィール

堅田 利明  (カタダ トシアキ)  (編著

堅田利明(かただ としあき)
1964年、大阪生まれ
1987年、大阪教育大学特殊教育特別専攻科言語・聴覚障害児教育課程修了
京都教育大学非常勤講師を経て、関西外国語大学准教授(元 大阪市立総合医療センター小児言語科)言語聴覚士
著書 『キラキラ どもる子どものものがたり』海風社2007
『特別支援を難しく考えないために― 支援教育が子ども達の心に浸透する
ように― 』海風社2011
『続編 キラキラ どもる子どものものがたり 少年新一の成長記』海風社2013
共著 『子どもがどもっていると感じたら― 吃音の正しい理解と家族支援のために―』 廣島 忍・堀彰人編著 大月書店2004
『特別支援教育における吃音・流暢性障害のある子どもの理解と支援』
小林宏明・川合紀宗編著 学苑社 2013
『小児吃音臨床のエッセンス: 初回面接のテクニック』
菊地良和編著 学苑社 2015
『図解 やさしくわかる言語聴覚障害』小嶋知幸編著 ナツメ社 2015

上記内容は本書刊行時のものです。