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嚙むから始まる食育 中野 智子(著/文) - 海風社
.

嚙むから始まる食育

発行:海風社
A5判
100ページ
並製
価格 1,200円+税
ISBN
978-4-87616-040-2
Cコード
C0077
一般 単行本 家事
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2016年10月
書店発売日
登録日
2016年11月7日
最終更新日
2016年11月7日
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紹介

食育の基礎は3 歳までに。
密接な関係にある「嚙む」ことと「食べる」こと
歯科教育が果たす役割は大きいのです
健康な生活を送っていくためには3 歳からの食育が大事
「なぜ?」「どうして?」という疑問に答える
Q&A 形式も取り入れた解説書
昔と今とでは食環境が異なる点にもふれ、
何をどのように食べればよいのかについて分かりやすく説明
育児まっただなかにある人必見の書

目次

はじめに  2

第1章
3歳までに決まる健康の基礎 7
時代背景と栄養  9
食べることは嚙むこと 嚙むことの必要性  16
嚙めなくなった食事の現状 嚙ミング30  18
嚙むために重要なのは赤ちゃんの歯  24
摂食行動の発達  29
離乳食が左右する将来の味覚と健康  34
望ましい離乳食  43
ベビーフードの流通  49
保育所給食とは  56
食事の基礎である「嚙む」ことから始まる次の効能  58

第2章
唾液の重要性 59
唾液の役割  62
一日の唾液量  65
唾液と食事の関係  67
ドライマウス  70

第3章
食生活の現状 73
食生活を見直しましょう  75
食環境の現状を知りましょう  80

第4章
学童期の肥満が急増 83
なぜ太るのか? 肥満の原因は何?  86
肥満は病気の始まり〈動脈硬化、糖尿病〉  91
食事が関係する子どもの病気、アトピー  94


あとがき  96  

前書きなど

まえがき

食育の基礎は3 歳までに。小児歯科で食育指導から
 約130 年前、日本の食育の基礎は、石塚左玄医師により始まったといわれ
ています。そして、日本歯科大学創立者中原市五郎先生は、石塚左玄先生の
志を継ぎ、予防医学と食育の重要性を提唱しました。
『今までの医学は、療育医学でありまして予防医学の方はあまり発達して
いない。病気をしてから治療をするばかり力を入れて、病気にかからな
い様にしようと云ふ方面は割合に看過されていたのであります。歯科医
は、この予防医学のリーダーとして、その責を果たさなければならない
と思ふのであります』
 今から110 年も前に、歯科医師を予防医学のリーダーとして「食育」を宣
揚しているわけですから、先見性を感じずにはいられません。
 日本では、「祖食」という米食を中心とした一汁一菜の食事が、伝統的に引
き継がれてきました。決して、質素な食事という意味の「粗食」ではありま
せん。「日本の昔からの食事が長寿国日本を作り上げた」と世界中から日本食
に注目が集まりました。
 ところが、現代の食事では、食べ物がすべて栄養になるのではなく、選ん
で食べなければ健康が維持できないことが、ここにきてわかってきました。
日本人の健康寿命は、食生活によるものではなく、先進医学の発展によるも
のと考えられるようになったのです。
 また、農業技術の発展、少子高齢化、共働き世帯の増加など社会環境の変
化は、加工食品や外食産業の急増を招いて食事情は大きく変化しました。昔
のように手間ひまをかけなくても簡単に食事がとれるようになりました。
 食事(料理)は、そんなに簡単に与えられるものではなく、人の手によって、
時間をかけて作られるものです。
 人の育て上げた食べ物が、人の体に入る入口「口」、ここから食育がスター
トします。歯科教育は、食べ物に最も近く、深い関係にあるにもかかわらず、
歯の構造的予防と治療が主軸で、食育とは全く無縁のものでした。しかし、
状況は変わってきました。歯科教育と食育は、密接な関係にあります。
 食環境を見直し、自分の健康は自分で守らなければならない(セルフ・ケア)
時代の流れに沿って、歯科教育が果たす役割は大きいといえます。
 そして、生活習慣病を予防するには、中高年になって問題視しても手遅れ
です。健康は、乳幼児の食生活に由来すると考えられます。
 果たして、どのように、乳幼児の食生活が大切なのか、一緒に学んでいき
ましょう。

著者プロフィール

中野 智子  (ナカノ トモコ)  (著/文

日本歯科大学 新潟生命歯学部 食育健康科学講座 客員教授
三重大学大学院 生物資源学科 微生物研究室 産学研究員
元学校法人湖海学園 昭英高等学校 学園長
元 日本予防医学代替医療総合学院 副学院長
学会、研究会にて多数講演

上記内容は本書刊行時のものです。