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出版者情報
ベトナム語基本単語2000
聴いて、話すための
- 初版年月日
- 1994年5月
- 書店発売日
- 1994年5月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2011年6月29日
紹介
ベトナム語上達の決め手は単語力です。それにはまず、使用頻度の高い基本単語を覚えることが大切です。第1章で発音を実際に使う単語で覚えます。第2章では、聴いて話すための基本単語2000を項目別に覚えやすくまとめました。旅行から日常会話まで、幅広く使えて便利な実用単語集です。
※別売の音声教材は音声CD(ISBN978-4-87615-540-8)と、ダウンロード版(MP3データ)をご用意しております。ダウンロード版音声データについては弊社ホームページをご参照ください。
前書きなど
はじめに
ことばは文化の「窓」です。「窓」を大きく開けられるか開けられないかで、見えてくる文化の質も量も大いに異なります。「窓」を大きく開けるためにまず求められることは、素直な気持ちを持つことです。謙虚であることです。初めて耳にする音に素直に耳を傾け、謙虚な気持ちで子供のように模倣を繰り返し、「なぜ」の疑問をできるだけ抑えてひたすら暗記に努めることです。まずこれができなければことばの習得はあり得ません。
次に、日本人独特の恥や外聞をきっぱり捨て去ることです。日本語にない音を発するためには口や顔が歪みます。口からツバが飛び散ることもあるでしょう。日本人にとっては随分耳障りな音もあります。しかし、そんなことを気にしていたら駄目です。間違いを恐れず、笑われても平然としてわが道を行くことです。
お叱りを恐れず敢えて言えば、日本人は「一億総オンチ」、「一億総言語オンチ」です。日本語の音楽的要素の欠如と、音組織の乏しさに帰因するものと思います。ベトナム語のように複雑な音組織を持ち、かつ音楽的要素に富んだ言語の学習にとっては、これは実に致命的なことです。日本人特有の「ふんどし」を逆にできるだけゆるめて、未知の言語の習得に一生のほんの一部分を賭けてみましょう。
ことばの「窓」が開くと同時に、こころの「窓」もパッと開く時が必ずややって来ます。
1994年4月
冨田健次
上記内容は本書刊行時のものです。