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弱さの情報公開―つなぐー 向谷地 生良(著/文) - くんぷる
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弱さの情報公開―つなぐー (ヨワサノジョウホウコウカイ ツナグ)

社会一般
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発行:くんぷる
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ17mm
重さ 320g
240ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-87551-200-4   COPY
ISBN 13
9784875512004   COPY
ISBN 10h
4-87551-200-7   COPY
ISBN 10
4875512007   COPY
出版者記号
87551   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年10月17日
書店発売日
登録日
2023年10月1日
最終更新日
2023年10月20日
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紹介

1部では試合で喜怒哀楽を表現すると「幼稚」といわれ、勝たないと「価値がない」。そんな中で「弱さの情報公開」でまとまり北京オリンピック出場を決めたカーリング女子ロコソラーレ。吉田知那美選手との「弱さの情報公開」対談で「弱さとは?強さとは」を考える。
2部では「社会からの孤立」からの依存症、そして認知症の「孤独感からの諦め」。孤独と孤立を伴う今の社会における「つながりとは?」をそれぞれの第一人者が考察。(2部構成、全7章)

目次

目次
まえがき―「弱さの情報公開」の源流 3
一部 弱さの情報公開
一章 弱さの情報公開 9
二章 弱さを認める 37
三章 行き当たりバッチリ 63
二部 つながる
四章 わたしが「ダメ。ゼッタイ。」ではダメだと思う理由 85
質疑応答 127
五章 「認知症と繋がる」ということ 151
六章 あいだは「愛だ」 167
七章 地域と人と苦労で繋がって 199
著者紹介 237

前書きなど

まえがき―「弱さの情報公開」の源流                 向谷地生良
私が最初に「弱さの可能性」に目覚めるきっかけになったのは、中学一年生の時に遭遇した出来事であった。当時の私は、何かにつけて担任から生徒指導室に呼び出されて、注意され、〝指導 〟を受ける生徒だった。ある時、教室の掃除が終わり担任の点検が終わる前に、購買部にパンを買いに走ったことを叱責され、生徒の前で殴られた。一緒に買いにいったN君は一発、私は二発であった。後日、N君が学級会の場で、それを担任に問いただすという場面があった。先生の回答は「向谷地は、生意気だから」だった。
極めつけは、学級会が終わった後、私のクラス委員長としての進行のまずさを担任から指摘されたことだった。後ろの席だった私は、担任から前に来るように言われ、みんなに謝ろうと黒板を背に生徒の方を向いた瞬間、襟首をつかまれ、顔面を数発殴られ―私の身体感覚では十数発―、〝みぞおち〟にパンチをくらい、前かがみになった私の首筋に、両手でつくった握りこぶしがハンマーのように打ち下ろされた。一瞬、私は何事が起きたのかわからず、ひとり呆然と立ち尽くしていた。
それまでの自由だった子供の世界と決別し、丸坊主にされ、学生服を着せられ、学年ごとに色を統制されたリュックを背負いながら通う中学校は、今にして思えば「入隊」であった。子供は将来の「安定した生活」と「国の発展に貢献する人材」というパイの争奪戦に駆り立てる「受験戦争」に放り込まれ、大人は「企業戦士」として、さらにその先を戦っていた。きっと、その現状への見えざる抵抗が、教師のいらだちを招いたのかもしれない。そして、私はその町を去り転校をした。
そんな私が、中学二年生のときに母親と一緒に十和田市内にある教会に通うようになり聖書と出会う。私にとって、聖書とは「弱さの書」との出会いであった。人の織り成すさまざまな「弱さの諸相」と私たちが生きるこの世界の不条理と〝にもかかわらず約束された希望〟が記されていた。「ヨブ記」では、善良な民であったヨブに襲い掛かる苦難の中で「なにゆえ、わたしは胎から出て、死ななかったのか。腹から出たとき息が絶えなかったのか」と神に問い、パウロの「私には、自分のしていることが分かりません。私は自分がしたいと思うことをしているのではなく、自分が憎むことを行っているからです。…私は、ほんとうにみじめな人間です」(ローマ人への手紙)という言葉が、こころに刺さった。
その中で、パウロは、「神の力は弱いところに完全にあらわれる」ことを見出し「むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう」「わたしが弱い時にこそ、わたしは強いからである」という境地にたどり着いた。そこで私が学んだのは「弱さの可能性」である。
「弱さの情報公開」とは、けっして周囲に同情や関心を買うために行われるのではない。まさしく「希望の情報公開」なのである。この本では、縁があったさまざまな領域の方々が「弱さの情報公開」をキーワードにして、語り合い、発信した言葉が綴られている。このことを通じて、多くの皆さんが「弱さの可能性」に関心を寄せ、「弱さ」を中心に、誰もが「生きる苦労の主人公―自分の当事者」となって、共に学び、考え、つながりあう場づくりに用いていただければ幸いである。

版元から一言

主な著者
向谷地生良(北海道医療大学名誉教授・べてるの家理事長)、吉田知那美(カーリング女子メダリスト)、松本俊彦(国立神経・精神センター・医師)、繁田雅弘(慈恵医大主任教授・診療部長)、最首悟(和光名誉教授)、辻信一(明治学院大学名誉教授)など

著者プロフィール

向谷地 生良  (ムカイヤチイクヨシ)  (著/文

北海道医療大学大名誉教授、社会福祉法人浦河べてるの家理事長。
主な著作に『増補改訂 「べてるの家」から吹く風 』二〇一八年、いのちのことば社。『新・安心して絶望できる人生 「当事者研究」という世界』二〇一八年、一麦出版社。『技法以前―べてるの家のつくりかた』二〇〇九年医学書院。『弱さの研究』(共著)二〇二〇年、くんぷる。ほか。

吉田 知那美  (ヨシダチナミ)  (著/文

女子カーリングロコソラーレ所属、平昌オリンピック銅メダリスト、北京オリンピック銀メダリスト。ネッツトヨタ北見勤務。
主な著作に『新・安心して絶望できる人生 「当事者研究」という世界』(共著)二〇一八年、一麦出版社。ほか。

松本 俊彦  (マツモトトシヒコ)  (著/文

医師、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所依存症研究部長。
主な著作に『自分を傷つけずにはいられない―自傷から回復するためのヒント』二〇一五年、講談社。『誰がために医師はいる―クスリとヒトの現代論』二〇二一年、みすず書房。『世界一やさしい依存症入門; やめられないのは誰かのせい? (一四 歳の世渡り術)』二〇二一年、河出書房新社。『依存症と人類―われわれはアルコール・薬物と共存できるのか』C・E・フィッシャー著、翻訳、二〇二三年、みすず書房。ほか。

辻 信一  (ツジシンイチ)  (著/文

明治学院大学名誉教授。文化人類学者。ナマケモノ倶楽部代表。
主な著作に。『自然農という生きかた』(川口由一+辻 信一)二〇二三年、ゆっくり堂。『ナマケモノ教授のムダのてつがく ―「役に立つ」を超える生き方とは』二〇二三年、さくら社。『「あいだ」の思想:セパレーションからリレーションへ』二〇二一年、大月書店。『「雑」の思想: 世界の複雑さを愛するために』(共著)二〇一八年、大月書店。など

向谷地 宣明   (ムカイヤチノリアキ)  (著/文

メディアン株式会社 代表。
主な著書に「弱さの研究」(共著)二〇二〇年、くんぷる、「教育の未来をつくるスクールリーダーへ」(共著)二〇二〇年、教育開発研究所、ほか。

内門 大丈  (ウチカドヒロタケ)  (著/文

医師、メモリーケアクリニック湘南 院長。一般社団法人 栄樹庵 理事。
主な著作に『心のお医者さんに聞いてみよう 家族で「軽度の認知症」の進行を少しでも遅らせる本: 正しい理解と向き合い方』二〇二二年、大和出版。『レビー小体型認知症 正しい基礎知識とケア』(監修)二〇二〇年、池田書店。『認知症の人を理解したいと思ったとき読む本 正しい知識とやさしい寄り添い方 (心のお医者さんに聞いてみよう)』二〇一八年、大和出版。『気持ちが楽になる 認知症の家族との暮らし方など』(繁田雅弘氏との共著)二〇一八年、池田書店。ほか。

内田 梓  (ウチダアズサ)  (著/文

精神科病院、クリニック等に勤務の後、現在は、スクールソーシャルワーカー。「子ども・子育て当事者研究ネットワークゆるふわ」メンバー。企画制作「子ども当事者研究 わたしの心の街には おこるちゃんがいる」(コトノネ生活出版)

芦田 彩  (アサダアヤ)  (著/文

言語聴覚士、株式会社ツクイ。「SHIGETAハウスプロジェクト」スタッフ。
東京都言語聴覚士会 理事。

最首 悟  (サイシュ サトル)  (著/文

和光大学名誉教授、駿台予備校講師

上記内容は本書刊行時のものです。