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ウンチ学博士のうんちく 長谷川  政美(著) - 海鳴社
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ウンチ学博士のうんちく

発行:海鳴社
四六判
縦128mm 横188mm 厚さ17mm
重さ 260g
256ページ
並製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-87525-346-4
Cコード
C1047
教養 単行本 医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年8月28日
書店発売日
登録日
2019年7月16日
最終更新日
2019年8月30日
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紹介

栄養やエネルギーの摂取と、大小便の排泄とは生命活動に欠かせない〝クルマの両輪〟です。日常、話題に取り上げられるのは前者だが、排泄の世界を論じないのは片手落ちだ。ただ前世紀まで、文学畑の人たちが積み上げてきた「糞尿譚」は辛うじて排泄の世界に明かりを灯し、排泄の世界への愛憎半ばする複雑な感情の交流を描き出し私たちにユーモアとペーソスの感覚の源泉となってきたのは事実だ。でも、理科系の視線が排泄の世界分け入った歴史は1世紀にも満たないといっていい。「糞尿の科学」としてのスカトロジーが市民権を得ようとしている今日、ようやくこの世界を総合的視点で見ることの重要性が認識されるようになった。進化生物学者として、新たな博物学の建設に情熱を燃やす筆者がこの分野に挑む理由も、この辺にある。

目次

 読者のみなさまへ
第1話 「ウンチ」の言語学
第2話 ウンチの成分には食べかす以外のもののほうが多い
第3話 腸内フローラ ―― 腸に棲む旧友たち
第4話 人糞は資源だった
第5話 トイレのいろいろ
第6話 昔の日本における人糞の価値
第7話 東アジアの循環型農業
第8話 上皇陛下とタヌキの糞
第9話 ワシの糞を使ったダーウィンの実験
第10話 ダーウィンとミミズの糞
第11話 糞の起源
第12話 チベットにおけるヤクの糞利用
第13話 ウシのおならと環境問題
第14話 糞虫 ―― 食糞性コガネムシ
第15話 糞虫を食べる人々
第16話 排泄物を使った薬
第17話 糞虫以外の食糞する動物
第18話 糞尿の生態学
第19話 恐竜の糞化石から分かったこと
第20話 糞を調べて分かるさまざまなこと
 あとがき
 文 献

前書きなど

 口から食べたものがからだのなかを通過するうちに、消化されていつの間にかウンチになって肛門から排泄されますが、からだの外に出た途端に、汚いといって忌み嫌われる存在に変わってしまいます。多くのひとは、ウンチは消化されずに残った食べかすだと考えていると思いますが、ウンチのなかには食べかすのほかに、腸内にいた生きた細菌やその死骸がたくさん含まれています。食べかすと同じくらいの量の細菌が含まれているのです。でも、排泄されたてのウンチには、細菌といっても怖い病気を起こすような病原菌はめったに含まれていません。
 腸内で消化を助け、また免疫系に関与したりなど、私たちが生きていく手助けをしてくれているものが多いのです。二十一世紀に入って、私たちが健康に生きていく上で腸内細菌が果たしている役割が急速に解明されつつあります。

版元から一言

ウンチ学(スカトロジー)は、我々の健康や地球の環境を、また生態学や進化学を解明するうえで有力な武器に成長してきた。新しい科学への招待状。

著者プロフィール

長谷川 政美  (ハセガワ マサミ)  (

1944年、新潟県生まれ。1966年東北大学理学部物理学科卒業、70年名古屋大学 大学院理学研究科博士課程中退。同年、東京大学理学部助手。統計数理研究所研究員 を経て同研究所助教授、教授。 その後、復旦大学(上海)教授を経て、現在、統計数理 研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。山階鳥類研究所特任研究員、進化学研究所外来研究員。理学博士(東京大学)。  ライフワークとして進化生物学を研究してきた。  主な著書:『DNAからみた人類の起原と進化 分子人類学序説』『マダガスカル島の自然史』(海鳴社)、『新 図説 動物の起源と進化―書きかえられた系統樹』(八坂書房)、『系統樹をさかのぼ って見えてくる進化の歴史』(ベレ出版)など。 受賞:1993年、日本科学読物賞。99年、日本遺伝学会木原賞。2003年、日本統計 学会賞。05年、日本進化学会賞・木村資生記念学術賞

上記内容は本書刊行時のものです。