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マダガスカル島の自然史 長谷川政美(著) - 海鳴社
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マダガスカル島の自然史 分子系統学が解き明かした巨鳥進化の謎

発行:海鳴社
A5判
縦216mm 横152mm 厚さ22mm
240ページ
上製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-87525-342-6
Cコード
C0040
一般 単行本 自然科学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年10月
書店発売日
登録日
2018年7月18日
最終更新日
2018年10月22日
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紹介

日本の本州の2.6倍もの面積を擁するマダガスカル島は、古くインドと共に「インディガスカル」としてほかの大陸から分かれ、7500万年前までにはさらにインドとも分かれ、以後アフリカ大陸の傍らで地理的に孤立したまま今日に至ったとされる。

しかし、この島に生息する動植物相のありようはプレートテクトニクス理論から一直線に推測されるような単純なものではない。生息種の大部分を比較的限られた類縁に属する固有種が占め、しかもそれらがそれぞれ、非常に大きな多様性を見せているのだ(例えば、霊長類ではヒト以外の真猿類が存在しない一方、原猿類の仲間は他の地域では見られないレパートリーを示すなど)。

 こうした独特の動植物相がどのようにして生み出されてきたのかは、進化生物学上の大きな謎だったが、DNA塩基配列の置換を統計的に調べる分子系統樹推定の手法がこの謎解きを可能にしつつある。

 その成果の一端が、この分野を先駆的に開拓してきた著者らを中心とする「象鳥会議」の象鳥DNAプロジェクト・グループによってもたらされた。

目次

第1章  マダガスカルの歴史
第2章  生命の樹と分子系統学
第3章  真獣類の進化
第4章  マダガスカル哺乳類の起源
第5章  象鳥の起源
第6章  マダガスカルの現生鳥類、および爬虫類と両生類
第7章  マダガスカルの節足動物
第8章  マダガスカルの植物

版元から一言

マダガスカル島でかつて繁栄した象鳥(エピオルニス科の鳥)の仲間の進化の道筋が解き明かされた。著者が先駆的に開拓してきた分子系統樹推定の手法がもたらした成果だ。本書には、このテーマを中心に、ガラパゴス諸島とは異なる、マダガスカル島自然史研究の意義、それを解明する研究の枠組みの奥深さが、研究者本人の筆で生き生きと語られている。

著者プロフィール

長谷川政美  (ハセガワマサミ)  (

1944年、新潟県生まれ。1966年東北大学理学部物理学科卒業、70年名古屋大学 大学院理学研究科博士課程中退。同年、東京大学理学部助手。統計数理研究所研究員 を経て同研究所助教授、教授。 その後、復旦大学(上海)教授を経て、現在、統計数理 研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。山階鳥類研究所特任研究員、進化学研究所外来研究員。理学博士(東京大学)。  ライフワークとして進化生物学を研究してきた。  主な著書:『DNAからみた人類の起原と進化 分子人類学序説』(海鳴社)、『新 図説 動物の起源と進化―書きかえられた系統樹』(八坂書房)、『系統樹をさかのぼ って見えてくる進化の歴史』(ベレ出版)など。 受賞:1993年、日本科学読物賞。99年、日本遺伝学会木原賞。2003年、日本統計 学会賞。05年、日本進化学会賞・木村資生記念学術賞

上記内容は本書刊行時のものです。