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漱石の個人主義 関口すみ子(著) - 海鳴社
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漱石の個人主義 自我・女・朝鮮

発行:海鳴社
四六判
縦195mm 横135mm 厚さ26mm
重さ 450g
312ページ
上製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-87525-333-4
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年6月
書店発売日
登録日
2017年5月24日
最終更新日
2017年6月9日
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紹介

「私は人間を代表すると同時に私自身を代表している」

 江戸から帝都東京へ――精神的・社会的怒涛の時代に「個人主義」 を掲げ、自己・他者・社会を文学を通して追求・表現した漱石。そ の作品群を読み解く。 「韓国併合」前後の漱石の動きについても、新たな見方を提示。

目次

まえがき
                  
第一部 私の個人主義 ──私は私自身を代表している
 第一章 「文鳥」「夢十夜」「心」から探る〝意中の人〟──「それから」の前夜………19
 第二章 楠緒・保治・金之助──テキスト外のこと
 第三章 愛せない男──市蔵(「彼岸過迄」)の燃えない愛と燃え上がる「嫉妬心」 ……49
 第四章 「行人」──猜疑の拡散と、震源地・愛嬌のない女
  付 「行人」の二郎と三沢
 第五章 「現代の青年に告ぐ」から「先生の遺書」へ──「野分」と「心」の間………97
  付 「心」と親鸞

第二部 漱石とその時代 ──性別・階層・国の壁
 第七章 「三四郎」の〝絵を描く女〟と野上弥生子の「明暗」
 第八章 幸徳秋水(「それから」)・満韓遊歴(「韓満所感」「満韓ところどころ」)・安重根
       ──漱石が一九〇九年から一九一一年にかけて経験したこと
 第九章 進化する「細君」──「野分」「門」「道草」から「明暗」へ
 第十章 持たざる者と持てる者 ──「明暗」の人々

 「あとがき」にかえて ── 小説に遺された〝美しい女〟たち

前書きなど

 本書は、対面的な、身近な人間関係で の「自我」の探究(第一部)という観点、 社会的な規模での「自我」の探究(第二部) という観点の二部構成になっている。  「私自身」「自己」をうちだすのが、漱 石の著しい特色である。「自分」という ものを大事にして、その可能性を最大限 引き出していこう、つまり、「自己」を 実現していこうと呼びかけるのである。  漱石の「個人主義」は、「個性」の尊 重という思想、すなわち、人間それぞれ の独自性・独創性を発現させるべきだと いう信念である。そうした漱石は、貧富 の問題も、各自の個性、持って生まれた 可能性のこの世での実現という観点から とらえ、それを「権力」「金力」批判の 足場とするのである。

著者プロフィール

関口すみ子  (セキグチスミコ)  (

東京大学大学院法学政治学研究 科博士課程修了,博士(法学),元法政大学法学部教授

著書:『御一新とジェンダー』(東京大学出版会, サントリー学芸賞受賞)、『大江戸の姫さま』、(角川選書)、『国民道徳とジェンダー』(東京大学出版会)、『管野スガ再考』(白澤社)、『良妻賢母主義から外れた人々』(みすず書房)

上記内容は本書刊行時のものです。