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温泉の秘密 飯島裕一(著) - 海鳴社
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温泉の秘密 (オンセンノヒミツ)

趣味・実用
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発行:海鳴社
四六判
176ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-87525-331-0   COPY
ISBN 13
9784875253310   COPY
ISBN 10h
4-87525-331-1   COPY
ISBN 10
4875253311   COPY
出版者記号
87525   COPY
Cコード
C0039  
0:一般 0:単行本 39:民族・風習
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2017年2月
書店発売日
登録日
2017年1月26日
最終更新日
2017年3月2日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2017-06-02
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紹介

いい湯がある、変わった湯があると聞けば飛んでいく。日本の温泉地のみならず欧州の温泉健康保養地を医学と健康の観点から20年、時間をかけてじっくり回ってきた、サイエンス・ライターで温泉通の新聞記者が、温泉のもつ多彩な魅力とさまざまな謎解きに挑む。2年余りの好評の新聞連載(くらし面)の単行本化。
美肌の湯、傷の湯、子宝の湯、毛が生える湯、胃腸の湯など、さまざまな効能をうたう温泉が日本各地にある。そうした湯を肌で体験し、湯の成分や適応症を調べ、研究者などへの聞きとりを通して、その由来と根拠を探っていく。
乳白色やコバルトブルー、エメラルドグリーンや赤褐色や黒など、色のついたにごり湯は人気が高く、浸かると気分もよい。にごり湯になる理由とは? こうした温泉の成分にどんな効能や適応症があるのか。しかも、同じ湯が透明から青色になり、やがて白色に変化していく。こうした五色の湯の七変化はなぜ起きるのか。その秘密にも迫ってみたい。
そもそも温泉とは何か。温泉と鉱泉の違いとは? 意外と一般に知られていない温泉の定義と分類から何が見えてくるか。
福島原発事故以来、とかく言われる放射能泉の安全性について、徹底した取材からその効能と被ばくのリスクを割り出す。日本における放射能泉の分布と特徴を紹介。
山や谷に囲まれた秘境の湯、海辺の湯、温泉発見にまつわる伝説、温泉と信仰の関わり、台湾の温泉や欧州の温泉健康保養地での体験も紹介する。自ら撮影した120枚近い写真や解説のための図表が、温泉の楽しみ方を伝える。

こんな温泉の話を聞きたかった‼
◆「目にいい」温泉って、その理由とは?
◆「炭酸泉」がからだにいいわけ
◆「1日に7回も湯の色が変わる?」その秘密とは
◆「冷たくとも温泉」って、これはホント?
◆湯治に行くとしたら、どの位の日数が必要か
◆「古事記」や「万葉集」に登場する湯を訪ねる
◆放射能泉に入っても果たして安全か
◆「源泉かけ流しであればすべてよい」というのは怪しい
◆安全入浴の心得

「温泉は知れば知るほど、楽しくなる」

目次

    1章 効能をうたう温泉……………………………………17        
         その由来と根拠を問う
      美肌の湯  17
      目の湯  25
      傷の湯  29
      子宝の湯  33
      心臓の湯  40
      熱の湯・毛の生える湯  45 
      胃腸の湯  49

   2章 五色の湯と七変化……………………………………53
         にごり湯を追う
      黒い温泉の秘密  53 
      乳白色・乳青色の湯  58
      青い湯の色彩変化  61
      緑の湯にもいろいろ  66
      赤褐色や茶褐色の湯  71

    3章 温泉とは何か? ……………………………………74
         意外に知られていない定義と分類
      温泉と鉱泉 ダブルスタンダード  74
      泉質名と適応症  78
      酸性の湯とアルカリ性の湯  83

    4章 放射能泉の真実 ……………………………………87 
      微量なら体にいいか  87
      効能のメカニズム  92
      被ばくのリスクは?  96
      誕生の仕組みと国内の分布  100
   5章 湯治の原点 そして今………………………………104
     ワンクール7日のリズム  104
     体内時計を調整する三要素  109
     山の湯・海辺の湯 それぞれの特色  113
     欧州の温泉健康保養地に学ぶ  117

   6章 発見伝説と日本三古湯 ……………………………122
     開湯にまつわる伝説  122
     「日本三古湯」を訪ねて  126

   7章 信仰との関わり ……………………………………136
     湧出の力に畏怖と畏敬  136
     仏教との結びつき  141
     アジ―ルとしての温泉地  144

   8章 台湾の湯けむり ……………………………………148
     日本式の裸入浴  148
     にぎわう温泉街  152
     山間部の野渓温泉  155
     台湾南部を訪ねて  158

   付録
     1  〝源泉かけ流し〟の周辺  162
     2 安全入浴の心得  167

     おわりに  173

前書きなど

 さまざまな効能をうたう温泉が、全国各地に点在する。肌をすべすべにしたり、傷の治りを早めたり、目を癒やしたり。「美人の湯」、「傷の湯」や「目の湯」などとして親しまれる温泉には、どんな科学的根拠があるのだろうか。また、その由来や習俗は? 「〇〇の湯」と呼ばれる温泉の秘密を探ってみよう。(「1章 効能をうたう温泉 その由来と根拠を問う」の書き出し)

版元から一言

どこの温泉に行っても、必ず「湯の成分表」の表示があり、効能や適応症が書かれています。これはどれほど信用していいものでしょうか。また、温泉にはにごり湯と言って、乳白色やコバルトブルー、エメラルドグリーンや褐色、黒色の湯があります。しかも、同じ湯なのに透明だったものが、青色になり、やがて白色に変わるのです。この本の特徴は、どうしてそうなるのか、実際に肌で体験するだけでなく、学者や研究者に徹底取材して、その科学的理由を考えることにあります。「温泉を科学する」のです。
温泉のもついろんな謎解きをぜひ楽しんでください。
福島原発事故以来、とかく言われる「放射能泉は安全か?」といったテーマや「源泉かけ流し信仰」にも挑みます。

著者プロフィール

飯島裕一  (イイジマユウイチ)  (

信濃毎日新聞編集委員。日本科学技術ジャーナリスト会議理事。1948年長野県上田市生まれ。北海道大学水産学部卒業。専門は医療・健康問題。
著書・編著書に『認知症を知る』(講談社現代新書)、『健康不安社会を生きる』『疲労とつきあう』(岩波新書)、『温泉で健康になる』(岩波アクティブ新書)、『脳 小宇宙への旅』(紀伊國屋書店)など。
新聞協会賞(2010年度)の「笑顔のままで 認知症・長寿社会」、同(1999年度)の「介護のあした」、科学ジャーナリスト賞(2007年)の「20年目の対話 チェルノブイリ原発事故」などの取材班メンバー。「若月賞」受賞(2011年)

上記内容は本書刊行時のものです。