書店員向け情報 HELP
香港人に希望はあるか
- 書店発売日
- 2023年8月28日
- 登録日
- 2023年7月13日
- 最終更新日
- 2023年8月28日
紹介
ノーベル平和賞有力候補にして、懸賞金1850万円の最重要指名手配犯、中国の独裁政権が最も恐れる香港の民主活動家・羅冠聡(ネイサン・ロー)は、どんな主張を掲げ、どんな闘いをしてきたのか。本書は、彼が香港人に向けて母国語で書いた文章をまとめた日本オリジナルの編集内容である。雨傘運動の学生リーダーとして世界的な注目を浴びた後、香港立法会の史上最年少議員に当選するという華々しいキャリアを歩んできた彼は、政治弾圧により投獄されてしまう。出獄後の2018年、香港の民主化運動の停滞期に書かれた記事から本書は始まる。そして、2019年の大規模な反政府デモ、2020年の国安法施行、ロンドンへの政治亡命、香港での民主派活動家への大弾圧、離散香港人による抵抗、中国における白紙運動など、激動の時代にリアルタイムで投稿された記事の数々を収録する。心を揺さぶる熱い詩情と、クールな分析力を兼ね備えたその文章は、自由で民主的な世界を望むすべての人にとって重要なメッセージを含んでいる。【序文より抜粋】親愛なる日本の皆さまへ本書を読むことを通して私と共に旅をしようと思ってくださった皆さん一人ひとりに対する感謝の気持ちは、言葉では表現しきれないほどです。香港はもはや数年前のようなホットな話題ではないかもしれませんが、それにもかかわらず皆さんが関心を持ち続けてくださることは、私にとってだけでなく、香港の人びとにとって計り知れないほどの価値があります。それは希望の光であり、私たちの物語がまだ共鳴を生むということ、自由を求める私たちの闘いが忘れ去られたわけではないということを伝えてくれます。「自由のために闘おう! 香港と共に立ち上がろう!」このスローガンは、私たち全員の願いなのです。
目次
・序 親愛なる日本の皆さまへ
・第1部 亡命まで──香港を愛しすぎることは罪なのか
・第2部 国安法の時代のはじまり──低迷と希望
・第3部 民主主義と自由のゆくえ──弱くても屈しない
・2021香港憲章
・訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。