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現代イランの俗信 竹原 新(著/文) - 大阪大学出版会
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現代イランの俗信 (ゲンダイイランノゾクシン)

社会科学
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A5判
358ページ
上製
定価 7,200円+税
ISBN
978-4-87259-710-3   COPY
ISBN 13
9784872597103   COPY
ISBN 10h
4-87259-710-9   COPY
ISBN 10
4872597109   COPY
出版者記号
87259   COPY
Cコード
C3039  
3:専門 0:単行本 39:民族・風習
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年9月1日
書店発売日
登録日
2020年7月30日
最終更新日
2021年10月6日
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紹介

「鉛筆を両側から削ると、両親が死ぬ」
「手のひらがかゆくなるのはお金持ちになる印である」
「家の中で切った爪を捨てると病気になる」
――俗信を理解することは、その国や地域の人々を理解する近道ともいえる。

著者がフィールドワークを通して収集したイランの俗信を、民俗学的観点から比較、分析、整理する。「~するとよいことが起きる」「~してはいけない」「~すると・・・が起きる」など、口承しやすい単純な構造をもつ俗信は、言語、文化、民族を超えて共感される、幸福を追求するという普遍的な本質を持っている。俗信を通して見えてきた、「イスラム教の国」にとどまらない多面的な宗教観、生命観をもつイランの姿とは。

目次

まえがき
序論

第一部 研究編

第一章 現代イランの積極的呪術
第二章 現代イランの消極的呪術
第三章 現代イランの前兆
第四章 現代イランの吉凶観
第五章 現代イランの呪文

第二部 資料編

資料(日本語訳)
資料(ペルシア語)

結論

あとがき
参考文献

版元から一言

著者が自らイランで聞き集めてきたさまざまな言い伝えを分類してまとめました。日本では「イスラム教の国」という以外はあまり深く知られていないイランですが、俗信から見えてくる人々の生活は、縁起の良し悪しを気にしたり、子どもの健やかな成長を願ったり、長生きを求めたり、と、いずこも同じ、幸福を追求する日々です。日本の言い伝えとの比較分析からは、「俗信」からその国、地域を知ることの意義に気づかされることでしょう。ペルシア語原文、日本語訳の両方を掲載し、一次資料としての価値も高い一冊です。

著者プロフィール

竹原 新  (タケハラシン)  (著/文

1971年島根県生まれ、大阪外国語大学外国語学部ペルシア語学科卒業、大阪外国語大学大学院言語社会研究科言語社会専攻博士後期課程修了、現在、大阪大学大学院言語文化研究科准教授、専門はイラン民俗学。
著書に『イランの口承文芸―現地調査と研究―』(溪水社、2001年)、共著に『ペルシア語(世界の言語シリーズ15)』(大阪大学出版会、2020年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。