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ワーキングメモリと人間の知性 苧阪満里子(編著) - 大阪大学出版会
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ワーキングメモリと人間の知性 (ワーキングメモリトニンゲンノチセイ)

哲学・宗教
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四六判
214ページ
定価 2,200 円+税   2,420 円(税込)
ISBN
978-4-87259-649-6   COPY
ISBN 13
9784872596496   COPY
ISBN 10h
4-87259-649-8   COPY
ISBN 10
4872596498   COPY
出版者記号
87259   COPY
Cコード
C1311  
1:教養 3:全集・双書 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2025年6月10日
書店発売日
登録日
2025年5月29日
最終更新日
2025年6月11日
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紹介

買い物に行く途中で知人に会っておしゃべりをしていたら、何を買いに行くつもりだったか忘れてしまった―
以前は同時進行で手早く何品も料理をつくることができていたのに、最近なんだか段取りが悪くなってしまった―
上司から突然頼まれた急ぎの仕事を済ませて自分のデスクに戻ったら、それまで何をしていたのだったかわからなくなってしまった―
こんな経験はないだろうか。日常生活は、目標とする行動のために必要なことがらをわずかな間だけ覚えておかなければならない場面がたくさんある。そこで力を発揮しているのがワーキングメモリ、いわば人間の知性の要なのだ。ワーキングメモリには厳しい容量制約があり、個人差もある。こうした特徴が、現代の若者の多くに認められる読解力の低下や高齢者の認知能力の低下によるもの忘れを引き起こしている。私たちの生活に大きな影響を及ぼすワーキングメモリの仕組みと働きを解き明かし、ワーキングメモリのトレーニングの効果、知能や遺伝的要因との関係について、最新の知見を紹介する。人間の生成記憶であるワーキングメモリが担う知性と生成AIの違いについても解説する。

目次

まえがき

第1章 ワーキングメモリ(working memory)とは何だろうか
1.日常行動とワーキングメモリ 
2.短期記憶と長期記憶 
3.バドリーのワーキングメモリのモデル 
4.ワーキングメモリの個人差 
5.リーディングスパンテスト 
6.ワーキングメモリの個人差とは
7.ワーキングメモリの発達 
まとめ 

第2章 ワーキングメモリの脳内基盤
1.ワーキングメモリはどのような脳の基盤により支えられているのだろうか 
2.RST実施中の脳のはたらき 
3.注意のフォーカス 
4.脳のネットワーク 
5.ワーキングメモリの個人差と安静時の脳ネットワーク 
6.ワーキングメモリの個人差と課題遂行時の脳ネットワーク 
7.加齢によるネットワークの変化 
8.社会脳と認知脳 

第3章 ワーキングメモリトレーニングと知的活動  
1.ワーキングメモリと知的活動のかかわり 
2.知能とワーキングメモリのトレーニング 
3.ワーキングメモリを上手く使う 

第4章 知性の可塑性を支えるワーキングメモリ:学習する心の働き
1.ワーキングメモリと学習 
2.学習を支えるワーキングメモリの働き 
3.学習によって支えられるワーキングメモリ 
4.知性の可塑性 

第5章 神経ネットワークが創発するワーキングメモリ:
   脳はどのようにワーキングメモリを実現しているのか
1.私たちの行動は目標を志向している 
2.ワーキングメモリを表現する前頭前野
3.ワーキングメモリにおける情報の抽象化と前頭前野 
4.創発性と複雑性の理論 
5.スモールワールドネットワークとその特徴 
6.脳内のスモールワールドネットワーク 
7.ワーキングメモリを支える機能的神経ネットワーク 
8.神経ネットワークの自己組織化が創発するワーキングメモリ 

第6章 ワーキングメモリがつくる意識
1.ワーキングメモリと意識 
2.AIとワーキングメモリは意識をもてるか? 

あとがき/著者紹介 

著者プロフィール

苧阪満里子  (オサカマリコ)  (編著

1979年 京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得修了。
教育学博士(京都大学)。大阪大学名誉教授、大阪大学先導的学際研究機構共生知能システム研究センター招へい教授。

齊藤 智  (サイトウサトル)  (

1996年 京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。
博士(教育学)。京都大学大学院教育学研究科教授。

坪見博之  (ツボミヒロユキ)  (

2006年 京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。
博士(文学)。富山大学人文科学系准教授。

源 健宏   (ミナモトタケヒロ)  (

2011年 京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。
博士(文学)。島根大学人間科学部准教授。

苧阪直行  (オサカナオユキ)  (

1976年 京都大学大学院文学研究科博士課程修了。
文学博士(京都大学)。京都大学名誉教授、日本学士院会員。

上記内容は本書刊行時のものです。