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スポーツで蒔く平和の種
紛争・難民・平和構築
完結
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年12月4日
- 書店発売日
- 2020年12月8日
- 登録日
- 2020年11月5日
- 最終更新日
- 2021年10月22日
紹介
複雑化した近年の紛争への対処として、国際社会が行う様々な試みの中で、いま有効な手段の一つとして、「スポーツを通じた平和構築」が注目されている。コソボ、カンボジア、東ティモール、南スーダンなど、様々な国と地域で活動に携わってきた著者が、紛争、停戦、復興、開発へと移行する諸段階における「スポーツ」の意味や位置づけを探るとともに、紛争から開発の段階ごとにその期待された役割の違いを浮かび上がらせる。東京オリンピック開催を控えたわが国において、「スポーツ」への関心が高まる中、「スポーツ」と「社会貢献」「国際協力」「平和構築」を結びつけ、スポーツが多様な平和に貢献する可能性を有することを示す。
目次
はじめに
第1章 スポーツを通じた平和構築
1 スポーツに何ができるのか?
2 開発とは何か
3 平和とは何か
4 平和のためのスポーツ
5 SDPの課題
第2章 平和の本質を考える:南スーダン
1 南スーダンで起こっていること
2 スポーツを通じた平和構築
3 National Unity Day
4 スポーツの中の平和、スポーツの周縁での平和
第3章 難民の生活に寄り添う:シリア
1 人を知り、現実を知る
2 難民になったシリア人
3 青年たちの課題とスポーツを通じた教育活動
4 援助者が行うスポーツ教育
5 難民の生活とともにあるスポーツ
6 私たちの問題として
第4章 民族の壁を越える:ボスニア・ヘルツェゴビナ
1 スポーツを通じた民族の和解
2 ボスニア・ヘルツェゴビナと民族紛争
3 残された民族の分断と和解への試み
4 スポーツアカデミー「マリモスト」の設立
5 フィールドからみたモスタル市とマリモスト
6 マリモストの運営と評価
7 人と人の架け橋へ
第5章 生活の形を創る:カンボジア
1 二〇一九年、カンボジア
2 ホームレスワールドカップとHappy Football Cambodia Australia(HFCA )
3 HFCAに参加する青少年たち
4 HFCAの成果、ホームレスワールドカップの成果
5 社会の発展に呼応するスポーツ
6 復興―開発の流れの中でのスポーツ
おわりに
参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。