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版画芸術189号
巻次:189号2020年秋号
版画クロニクル2000-2020
- 初版年月日
- 2020年9月1日
- 書店発売日
- 2020年9月1日
- 登録日
- 2020年7月18日
- 最終更新日
- 2020年8月26日
紹介
巻頭特集:版画クロニクル2000-2020
日本の版画は戦後、斎藤清や棟方志功といった人気作家の登場もあって海外の注目を浴び、多くの作家が国際展で受賞を重ねました。「日本は版画大国である」という認識は、この戦後から1970~80年代にかけての、版画隆盛期に培われたものです。この頃は、版画家だけではなく、あらゆる芸術家が熱心に版画に取り組んだ時代でもありました。
当時は版画こそが、「日本画」や「油絵」といった分類にとらわれず、「シルクスクリーン」や「コンピュータグラフィックス」などの最新の技術を、いち早く柔軟に制作に取り入れることのできたジャンルだったのです。しかし2000年以後は、ますますのデジタル技術の発展によって、美術に設けられていた様々なジャンルの垣根が取り払われつつあります。
本特集は、だからこそ今あえて「版画」に注目します。版画のもつ柔軟性によって、どのような新しい作品が生み出されたのか? あるいは、オーソドックスな技術を用いながらも、「2020年の今」にアップデートされた作品が生み出されたか? 2000年から2020年の間に制作された、数多の作品の中から編集部で選んだ60点を通して、「この20年の版画」を振り返ります。
目次
巻頭特集 版画クロニクル2000-2020
掲載作家:佐竹邦子、田中栄子、井出創太郎、元田久治、吉岡俊直、鈴木吐志哉、重野克明、木村繁之、早川純子、筆塚稔尚、集治千晶、倉地比沙支、二階武宏、鈴木敦子、池田俊彦、池垣タダヒコ、荒木珠奈、濱田富貴、西川洋一郎、名嘉睦稔、大西伸明、若木くるみ、ながさわたかひろ、渡邊加奈子、山中 現、久後育大、小林文香、野嶋 革、三宅砂織、野田哲也、ツツミアスカ、山田純嗣、藤田夢香、西村沙由里、風間サチコ、小林美佐子、入江明日香、岡田育美、結城泰介、神田和也、坂井淳二、湯浅克俊、天野純治、小野耕石、金 光男、南舘麻美子、村上 早、遠藤美香、田中智美、阿部大介+鷹野 健、大坂秩加、広沢 仁、大場咲子、伊藤学美、鷲野佐知子、宮本承司、青木野枝、田中 彰、山田彩加、川村紗耶佳
「版画アートコレクション」の作家 栗本佳典(紙版、木版)
期待の新人作家 大森弘之(メゾチント)
写真芸術の世界 石元泰博
話題の展覧会より 志野和男(ペーパースクリーン)
近代日本のアール・デコ 第5回 演劇・キネマ・音楽にみるアール・デコの東西
展覧会スポットライト 北斎 永田コレクション名品展(島根県立石見美術館)
倉重光則+天野純治展(横須賀美術館)
版画で作るオリジナル・グッズ 第4回 コラグラフの扇子とうちわ(講師:花村泰江)
今すぐ買える版画の逸品 版画マーケットプライス2020年9月~11月版
版画展覧会スケジュール 2020年9月~11月版
公募展受賞作品/公募展募集要項
版画インフォメーション
HANGA GEIJUTSU English Summary
上記内容は本書刊行時のものです。