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眉の清らさぞ神の島
上野英信の沖縄
発行:一葉社
四六判
縦188mm
横128mm
厚さ15mm
重さ 250g
208ページ
定価
1,800円+税
- 初版年月日
- 2020年8月1日
- 書店発売日
- 2020年7月17日
- 登録日
- 2020年7月2日
- 最終更新日
- 2020年7月2日
紹介
筑豊の地底の坑夫たちをテーマにした記録文学で、近代日本の在り様を撃ち続けてきた上野英信。その上野の遺作が、沖縄を正面から取りあげた異色の作品『眉屋私記』である。
「移民と辻売りという近代沖縄の底辺を貫く二つのテーマによって、そこに息づく民衆の姿を映しだしたのである。……眉屋一族の歴史は、近代の沖縄民衆の歴史であった」(本書より)
その上野没後33回忌にあたり、眉屋一族生誕の地・沖縄名護の屋部(やぶ)地区に『眉屋私記』の文学記念碑が今年秋に建立される。その実行委員でもある著者が、これまで書き連ねてきた上野英信と『眉屋私記』に関する文章を集めて編んだ、まさに紙の記念碑とも言える一冊。
「地下水脈のように読み継がれた『眉屋私記』が再び地表にその姿を見せた」(本書より)
あの上野英信は沖縄・屋部に生きていた!
上野英信の『眉屋私記』執筆の貴重なテキストである「山入端(やまのは)萬栄キューバ手記」の全文も、今回初めて収録されている。
目次
序 渡波屋から世界へ
上野英信と沖縄
通底する筑豊と沖縄
上野英信が遺したもの
「筑豊文庫」を支えた上野晴子
『眉屋私記』取材同行記
炭鉱移民と辻売りで紡ぐ民衆史
『眉屋私記』のヒロイン・山入端ツルのこと
出版とその後
『眉屋私記』をめぐる人々
*
山入端萬栄ノート「在外五十有余年ノ後ヲ顧リミテ」(手記)
上記内容は本書刊行時のものです。