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齋藤史 『朱天』から『うたのゆくへ』の時代 内野 光子(著/文) - 一葉社
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齋藤史 『朱天』から『うたのゆくへ』の時代 歌集未収録作品から何を読みとるのか

発行:一葉社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ22mm
重さ 550g
280ページ
定価 3,000円+税
ISBN
9784871960755
Cコード
C0092
一般 単行本 日本文学詩歌
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年1月9日
書店発売日
登録日
2018年12月23日
最終更新日
2018年12月23日
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紹介

「はづかしきわが歌なれど隱さはずおのれが過ぎし生き態なれば」(『齋藤史全歌集』より)。この歌の背後に消えた真実とは?齋藤史の全容――隠蔽や削除、改ざんの過程を検証し、表現者としての責任と覚悟を問う!膨大な原資料と詳細な研究・精査から齋藤史の実像に迫る渾身の書。「齋藤史著作年表」「齋藤史「歌集」未収録作品、『齋藤史全歌集』編集時の加除作品」「齋藤史関係雑誌3館所蔵リスト」等の貴重な資料付き。
「……表現者が、一度、公表した「著作」や「作品」は、隠蔽、改ざんはなされるべきではないということをあらためて確信させられたのだった。短歌を、ひとたび、作品として、雑誌や書籍、インターネット上などで公表した後に、「歌集」や「全集」に収録する場合は、誤記・誤植の訂正にとどめるべきではないのか。……「推敲」というならば、公表前の作業であろう。「歌集」収録の作品の取捨はともかく、「歌集」として「著作集」や「全歌集」に収録するにあたって、「歌集」刊行時のままとするのが表現者の覚悟ではないかの思いを強くし、本書の主題とも大きくかかわるものとなった。」(本書「あとがきにかえて」より)

目次

はじめに――二〇一七年六月、「大波小波」の指摘
第一章 齋藤史研究の基礎的な作業として、何をなすべきか
(1)資料環境の変化
(2)『全歌集』編集・収録過程検証の意義
(3)なぜ、いま「齋藤史」なのか
(4)なぜ、戦時下・敗戦直後なのか
(5)近代短歌史における齋藤史 
第二章 戦時下の短歌は何を伝えたのか
一、『朱天』刊行の時代に何があったのか
(1)その構成――『朱天』と『新風十人』『魚歌』『歴年』との関係
(2)一九四三年、『朱天』出版時の背景
(3)『朱天』への同時代の評価
二、『朱天』の短歌から何を読み取るのか
(1)「戦前歌」――作歌への逡巡
(2)「開戦」――小題の変更と改作のあとさき
(3)多重寄稿はなにを意味するのか
(4)残すべき『朱天』の行方――削除の一七首をめぐって
三、敗戦後、『朱天』の評価はどう変わったのか
(1)敗戦から『齋藤史全歌集』刊行まで
(2)『齋藤史全歌集』初版から再版刊行前後まで
(3)齋藤史の晩年・没後から近年の動向
(4)齋藤史自身の『朱天』の評価
第三章 『朱天』後の作品の行方
一、『朱天』後の戦時下の作品の行方
(1)未刊歌集「杳かなる湖」発表の経緯
(2)「杳かなる湖」に収録されなかった「戦時詠」
(3)「杳かなる湖」の時代背景――父齋藤瀏との歩み〈1〉
(4)「杳かなる湖」の時代背景――父齋藤瀏との歩み〈2〉
二、『やまぐに』から『うたのゆくへ』――敗戦後の再出発
(1)『やまぐに』の背景
(2)『やまぐに』の評価をめぐって
(3)『うたのゆくへ』の行方
(4)占領軍による検閲の痕跡
第四章 齋藤史から何を知り、何を学ぶのか
一、短歌創作の姿勢について
(1)「不作為」と「作為」のあいだ
(2)ふたたび多重寄稿、そして改作
二、天皇への傾斜、その源流
(1)「貴種」というプライド
(2)天皇へのスタンスの軌跡
おわりに
あとがきにかえて
資料1:齋藤史著作年表 付/齋藤史・齋藤瀏関係文献(2017年12月)
資料2:齋藤史「歌集」未収録作品、『齋藤史全歌集』編集時の加除作品――『魚歌』から『うたのゆくへ』
資料3:齋藤史関係雑誌3館所蔵リスト 付/齋藤史の出詠が多い短歌総合誌所蔵リスト(2017年8月)

著者プロフィール

内野 光子  (ウチノ ミツコ)  (著/文

1940年東京生まれ。63年東京教育大学文学部(法律政治学専攻)卒業。国立国会図書館に11年間勤務後、短大・大学図書館に勤務。退職後、98年立教大学社会学部修士課程(マス・メディア論専攻)修了。1959年東京教育大学短歌会参加。60年ポトナム短歌会参加、現在に至る。1982~2005年風景短歌会参加。
歌集に『冬の手紙』(五月書房)、『野の記憶』『一樹の声』(ながらみ書房)。評論集に『短歌と天皇制』『現代短歌と天皇制』(風媒社)、『短歌に出会った女たち』(三一書房)、『天皇の短歌は何を語るのか』(御茶の水書房)。共著に『扉を開く女たち』(砂子屋書房)、『女たちの戦争責任』(東京堂出版)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。