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ホームズ!まだ謎はあるのか?
弁護士はシャーロッキアン
- 書店発売日
- 2017年6月1日
- 登録日
- 2017年5月19日
- 最終更新日
- 2017年5月19日
紹介
綾辻行人氏 推奨!「さまざまな切り口で軽妙にホームズが論じられている」
ホームズの新たな「?」に弁護士が挑む!
「……大川さんならではのさまざまな切り口で軽妙にホームズが論じられている。ことに「第二部 影響論」の前半で示される、中世の法律家にしてマジシャンでもあったレジナルド・スコットの著書『妖術の開示』を巡っての仮説はたいへん興味深い。同じ「第二部」の後半では、一九七四年に京大ミステリ研が設立された経緯や、同会の風土がいかにして醸成されていったか、などが語られているが、これはこれで、のちにいわゆる「新本格ムーヴメント」の中心的役割を担うことになる京大ミステリ研の当時を知るための証言として貴重なものだろう。」(綾辻行人「巻末特別寄稿 大川一夫という人」より)
目次
は じ め に
第一部 シャーロック・ホームズの推理法とは
シャーロック・ホームズの推理法と弁護術
一、はじめに――押収物が少なすぎる
二、シャーロック・ホームズの推理法――僕は当て推量はしない
三、弁護術にどう使われているか――初歩だよ
四、まとめ――さてワトスン、出発だ
シャーロック・ホームズはメンタリストであった
――君は見ているだけで観察していない
一、はじめに
二、メンタリズムとは何か
三、シャーロック・ホームズの時代のマジック
四、シャーロック・ホームズはメンタリストであった
五、最後に
†コラム† バリツの名人、イワン・ゴメスの衝撃!
第二部 影 響 論
中世の人権派弁護士
――〈仮説〉『妖術の開示』のコナン・ドイルに与えた影響
一、はじめに
二、レジナルド・スコットの魅力
三、ドイルとフーディーニと、そしてダイ・バーノン
四、コナン・ドイルとマジック
五、『妖術の開示』の復刊
シャーロック・ホームズと綾辻行人
一、はじめに
二、私のシャーロック・ホームズ体験
三、一九七四年の社会背景――時代の転換点
四、一九七四年のミステリ界――本格再ブームの直前期
五、「京大ミステリ研」の設立――本格派の結集
六、「京大ミステリ研」の確立
七、「京大ミステリ研」(オリメン期)の特徴――他にない極めて特異なサークル
八、いかなる犯人当てなのか――シャーロック・ホームズと意外性
九、「京大ミステリ研」出身作家の登場
一〇、綾辻行人インタビュー――すばらしき「京大ミステリ研」の世界
†コラム† シャーロック・ホームズは五月二二日生まれ!
第三部 トリック論
シャーロック・ホームズと叙述トリック
一、シャーロック・ホームズのトリック
二、叙述トリックという概念の登場
三、叙述トリックとは何か――私の叙述トリック論
四、叙述トリックの論点
五、シャーロック・ホームズの叙述トリック
六、聖典の工夫
七、すばらしいトリックとは
第四部 パスティッシュ
日本民法とシャーロック
一、はじめに
二、民法とは
三、二〇一五年の民法大改正案
四、現行民法はどうして作られたのか
五、穂積陳重とは何者か
†コラム† シャーロック・ホームズとパスティッシュ
お わ り に
巻末特別寄稿 大川一夫という人 綾辻行人
上記内容は本書刊行時のものです。