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クロニクル二〇一五
発行:一葉社
四六判
424ページ
定価
2,500円+税
- 書店発売日
- 2014年8月25日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
1949年、ジョージ・オーウェル『一九八四年』
1970年、山上たつひこ『光る風』
2014年、そして――『クロニクル二〇一五』
これは現実<リアル>か虚構<フィクション>か
この不気味で息苦しく理不尽な今日を
15年前から予見していた
必然で終わりのない虚実交錯の物語
「正義と夢の探検隊」の老若男女7人が
徴兵制復活をことほぐイエロー国の片隅から
「秘密のアベッコちゃん」に徒手空拳で立ち向かう!
「文学/小説はどこまで政治に抵抗できるか? 坑道の地下深く分け入ってカナリアの役割を果たせるか? そんな問いがいよいよリアリティを帯びているのが、現今のこの国の政治状況のようだ。
いきなりモノ言いがうわずってしまったが、大上段に振りかぶって言いたいわけではない。「政治と文学」論議とかアンガージュマンとかの古証文をことさらに持ち出したいわけでもない。せめて虚構の力による腕試しくらいはしたい。〝シュプレヒコール〟ではなく、〝つぶやき〟であっても。「小説」らしさに行儀よく収まるのではなく、手作りの斧であっても振り上げて。
文学/小説がかろうじて「政治」に抵抗するとしたら、「ことばの力」を措いてない。その力が産んでくれる批評、諷刺、諧謔、皮肉、野次――の効用も活かして。そして、「民衆」の一筋縄ではいかないやさしさと知恵を恃みにして。
そんなことを思いながら、この長編小説を書いた。」(「あとがき」より)
目次
第一部 骰〈さい〉の時
第二部 革命異聞二〇一五
第三部 果てのない道標
上記内容は本書刊行時のものです。