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非戦の国防論―憲法9条を活かした安全保障戦略
- 初版年月日
- 2021年2月
- 書店発売日
- 2021年3月3日
- 登録日
- 2021年2月7日
- 最終更新日
- 2021年2月9日
紹介
9条を持つ〝瑞穂の国〟日本だからこそ、可能な真の積極的平和主義を示す大労作。
【推薦】早乙女勝元(作家)
本書「はしがき」より(抜粋)
本書では、アンデルセンの童話にある「王様は裸だ!」と叫んだ子どもの素直な目と同じ目線で、この日本の〝笑えない現実〞、すなわち、「日本の国防」を多面的に活写することに努めました。
そして今こそ、70数年ほど前にあったと同じ轍を踏まない新しい方策、戦争につながる武器をもたない〝丸腰〞の国防を、この書を手にしたあなたと一緒に考えていきたいと切に思っております。
目次
はしがき
第1章 国民の「空気」となった脅威論を解剖する
脅威論の経緯/北朝鮮脅威論と拉致問題/北朝鮮脅威論の実際
「中国の脅威」とは何か/中国の脅威にどう対処するか
テロの脅威/元々はテロの標的ではない日本
第2章 憲法第9条をめぐる遥か遠くの懐かしい情景
マッカーサーの押し付けではない
無条件の戦争放棄/マッカーサーの変貌
第3章 自衛隊はこんなに立派な軍隊になった
中曽根康弘と三島由紀夫の主張/自衛隊は立派な軍隊
「軍」と「産」の癒着/会計検査院のチェックを
第4章 日本の中の異国 ― 在日米軍基地
日米合同委員会/韓国の国防事情/トルーマン・ドクトリン
在日米軍の犯罪/日本の空を支配する在日米軍
アメリカン・コンプレックス/日本のための米軍基地?
米軍への「思いやり予算」/何とも空しい日本
第5章 市民にとって戦争とは何か
自衛を口実にした戦争/国体護持のために
戦争はなくならないのか/近代の戦争を見てみると
「非常時」という言葉/現代の戦争はどうか
「在留邦人が危険にさらされた場合」?/「平和が著しく脅かされる事態」?
「国民の生命と財産を守るために」?/憎悪の連鎖を断つ
第6章 仮想敵国と「侵略」を考える
ヨーロッパやアメリカの仮想敵国/日本にとっての仮想敵国
日本を侵略する国はどこ?/日本国憲法は現実性を欠いている?
現実を考えてみると/尖閣諸島問題を再考する
尖閣諸島問題「棚上げ論」/中国脅威論の背景
第7章 「積極極的平和主義」と集団的自衛権について
安倍流「積極的平和主義」の実相/「二国間平和主義」か「世界平和主義」か
イスラム諸国は元々は日本に好意的/アメリカという国
中国の脅威について改めて考える/東アジアの悠久平和のために
第8章 「丸腰」国防のユニークな戦略
ヨーロッパの反軍運動/〝丸腰〟国防の方策
逃げるが勝ち/食料自給率の低さ/食料アンポ
北朝鮮の食糧事情/難民問題
北朝鮮への食糧援助/日本農業活性化のためにも
国際社会において名誉ある地位を/〝瑞穂の国〟日本
第9章 在日米軍基地と自衛隊駐屯地の完全撤廃
安保条約は破棄できる/米軍基地撤廃を
第10章 自衛隊が生まれ変わった!
人こそ国家の存立基盤/自衛隊の役立て方
兵器購入費を隊員経費に/自衛隊の将来イメージ
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。