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医師奮迅  - 一声社
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医師奮迅 (イシフンジン) 放射線治療医 西尾正道の手技主張 (ホウシャセンチリョウイニシオマサミチノシュギシュチョウ)

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発行:一声社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ9mm
重さ 300g
160ページ
並製
定価 1,500 円+税   1,650 円(税込)
ISBN
978-4-87077-294-6   COPY
ISBN 13
9784870772946   COPY
ISBN 10h
4-87077-294-9   COPY
ISBN 10
4870772949   COPY
出版者記号
87077   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年12月1日
書店発売日
登録日
2025年11月12日
最終更新日
2025年11月22日
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紹介

日本においては、癌治療と言えば「手術か抗がん剤」の選択が一般的。西尾正道は放射線治療医として、小線源の組織内照射で数多くのがん患者を救ってきた実績を持つ。小線源治療とは何か、なぜ放射線治療医が少ないのか、患者に有効な薬が生産中止になるのはなぜか…本書を読めば理解できる。西尾正道が現場第一主義を貫き、患者と病院関係者を守る立場から直言してきた数々の提言に、メディアによって曇らされた目が開かれる思いになる一冊。チェルノブイリにも足を運び、福島第一原発事故にも取り組んできた西尾正道の生き様と実践は、今を生きる私たちに一筋の光明を見出させてくれる、啓蒙の書。

目次

本書の経緯(西尾正道のまえがきに代えて)  

一 西尾正道・放射線がん治療医の誕生
 おいたち/医学の道を志す/主張する学生達/押し黙る社会8/医学教育の実際/

二 小線源治療・西尾正道の手技
 各地を巡って医者修行/患部に合わせた施術の工夫/放射線治療を知るための放射線の知識/幾つもあるがんの治し方/消え去るのか小線源治療/

三 義を通した病院経営
 黒字転換とDPC/患者を主体に据えた西尾方針/患者の会との共同提案/福島原発災害に際会して/

四 闇に飛び交う放射線
 論争にさらされた甲状腺がん/ICRPのいかがわしさ/医療従事者のとらわれ/原発稼働の辻褄合わせ

五 生活環境病に挑む
 環境を汚す有害物質/科学に嘘をつかせるものは/発達障害が警告すること/これからの医療と社会へ/地球のとっての人間

西尾スライドからの参考資料

著者・今野博信あとがき

前書きなど

本書の経緯(西尾正道 まえがきに代えて)

本書は突然の企画であった。福島原発事故から一三年後の二〇二四年三月に復興状態を見学に行くツアーが企画され参加した。私は事故後、毎月一回のペースで土・日に「認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね」に通い、甲状腺の超音波検査を行っていた。コロナ禍で中断したが、久しぶりに復興状態を知りたいと思いツアーに参加した。その旅行で本書の著者である今野博信氏にお会いした。こんな出会いがあって、今野氏から私の伝記に関する本を出版したいという予想外の提案を頂いた。伝記を書かれるほどの人間ではないので迷ったが、単なる伝記ではなく、被曝の人体影響に関する正しい情報を中心に書くというのなら、ということで協力することとした。

事故の一年後、被曝の健康被害に関する真実は報道されず、安全・安心神話で塗り固められている日本の報道機関の姿勢には呆れるばかりであった。私は、二〇一二年四月に「内部被曝はなぜ危険なのか!?」というサブタイトルをつけて『放射線健康障害の真実』(旬報社)という本を出版した。放射線の人体影響は原子力マフィアの一角である民間組織に過ぎないICRP(国際放射線防護委員会)の報告をもとに医学の教科書も作られているため、被曝の人体影響に関しては到底科学とは言えない「物語」で書かれている。そして事故後の対応も嘘と隠蔽によって報じられているのである。ジャーナリストも事故後にICRPの内容で記載されている本を読み、にわか勉強するので、御用学者と同じとなり、真実が報じられないこととなる。

実際に二〇二四年三月に双葉郡富岡町の東京電力廃炉資料館(二〇一八年十一月開館)に行って展示を見ると、三号機は核爆発で大量の放射性微粒子が放出されたのに、一号機と同様の水素爆発であったという掲示であった。こうした資料館の展示でも真実は隠蔽されているのであった。また病院で使用している正確な線量計を持参し、相馬市や双葉町などの福島郊外で測定したら、空間線量を年間に換算すると二〇ミリシーベルト(20mSv)を超える線量であった。福島市や郡山市などの大きな都市だけでなく、近郊のモニタリングポストの表示値も器機の内部操作で正しい実測値の約半分とするまやかしの徹底で、国民をだまし続けていた。

退職後多くの病院からお誘いを受けたが、被曝の健康被害について調べたいと思うようになり、全てお断りした。現役時代は放射線によるがん治療という表の世界に携わり、約三万人の患者さんに関わってきたが、退職後は放射線の裏の世界を調べたいと思ったからである。自宅にこもり一二年となり老い先短いものと自覚する昨今となった。一人でも多くの人に被曝の健康被害の真実を知って頂こうと思い、私の自伝というよりは被曝影響の真実を残す内容とすることを条件として、今野氏の提案に同意した。事故後一〇年以上経過し、国民の関心も薄れたが、人生で失って最も後悔するのは健康である。疾患は環境で作られるものであり、正しい知識で自分の健康に留意し人生を送って頂きたいと思う。本書の刊行にご尽力いただいた今野氏に心から感謝したい。

    二〇二五年六月
                放射線治療医 西尾正道

上記内容は本書刊行時のものです。