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取引情報
たなごころ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年5月1日
- 書店発売日
- 2024年5月17日
- 登録日
- 2024年5月1日
- 最終更新日
- 2024年5月17日
書評掲載情報
2024-08-03 |
毎日新聞
九州・沖縄版 評者: 山崎あずさ |
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紹介
詩を書く人。詩を書かない人。詩を書いた、もういない人…。
そして、これから詩を書くであろう、まだ見ぬ人…。
詩を書くことで出会ったさまざまな人たち、詩とともに紡がれる豊かな時間。
「ことば」という一瞬のいのちの灯が、誰かのこころに届いて、音楽のように響きあう――。
詩作を続けてきた著者による初めての詩集。
著者自筆イラストつき。
目次
しずかな山
満月
‘不在’の存在
忘却の絵画
(笑)によせて
小さな太陽
あおい蝶
風は
気ままな旅人
傘をください
あなたをさいなむあなたのこころ
中洲のカラス
麦秋
不滅の熱
つきとがいとう
知っている
うわばみ
おんがくのはなし
あと何年
おんながほんをよむ
くれゆく海
かくれんぼ
ひなの目
O sole mio
ははは
でぃすたんす
あしたのかたち
シナモン
消失点
天神 キリンの群れ
豊葦原瑞穂国
あとがき
前書きなど
あれは、中学校の国語のテスト。
詩の問題で「けしきがあかるくなってきた」という文がありました。
それを私が「あたたかい春の日に」と書きました。
テストを返すときに先生が、みんなの前で「このことばに春を感じた人がいる。とてもいい ことだと思う」と言いました。
これが、私の詩との出会いだと思います。
(略)
人生百年時代。私はその半分に行きつきました。
百まで生きるかは分かりませんが、丁度中間地点として、この「たなごころ」を上梓します。
むずかしいことは分かりません。
でも、日々なにかを感じ、それをことばにつむぎ、それを誰かが受け取る。
時間を超え、距離を超え、こころの深いところで通じ合う。
その奇跡、その無限の不思議、そしてその幸福を胸に、これからも書き続けます。
「ことば」という一瞬のいのちの灯が
誰かのこころに届いて、音楽のように響きあう
そのかすかな音色を楽しみながら。
――あとがきより
上記内容は本書刊行時のものです。