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脚気論争の光と影 陸軍の脚気惨害はなぜ防げなかったのか 岡村健(著/文) - 梓書院
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脚気論争の光と影 陸軍の脚気惨害はなぜ防げなかったのか

発行:梓書院
A5判
231ページ
並製
価格 1,091円+税
ISBN
978-4-87035-668-9
Cコード
C0047
一般 単行本 医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2020年4月3日
最終更新日
2020年5月29日
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紹介

戦時下の日本海軍と陸軍に起きた「脚気」問題。
特に陸軍では「脚気惨害」と呼ばれ、その渦中には森林太郎(鴎外)がいた。彼は陸軍軍医のトップでありながら、なぜこのような事態を招いたのか。

一方、海軍でも脚気は問題になるものの、高木兼寛が未然に防いだ。

海軍は脚気撲滅という輝かしい功績、すなわち「光」、
陸軍は脚気惨害という不名誉で表ざたに出来ない事実、すなわち「影」。

この二つの違いは何だったのか。その真相に迫る。

目次

Ⅰ 海軍の脚気 軍艦「筑波」 -偉大なる航海・世紀の臨床実験-
はじめに/生い立ち/脚気の調査・分析/海軍の惨状/脚気撲滅へ
/偉大なる航海・世紀の臨床実験/脚気論争/医学校、看護婦学校、後年/おわりに

Ⅱ 陸軍の脚気森鴎外遺言の謎とドイツ医学導入の真相に挑む
はじめに/ 米の歴史と脚気/ 論争の始まり/ 陸軍の脚気対策(平時の場合)
:堀内利國の功績/ 陸軍の脚気対策:石黒、森による兵食の評価/ 陸軍の脚気対策:
石黒、森による兵食試験/陸軍の脚気対策(戦時の場合):日清戦争と台湾征討/
日清戦争(台湾征討を含む)の脚気問題処理と陸軍軍医部長および医務局長
(軍医総監)の人事/ 小池正直の医務局長就任と森の小倉(第十二師団)への異動/
森の小倉への異動は左遷なのか/ 小池正直・医務局長の脚気対策方針の矛盾/
北清事変の脚気と陸軍内部での論争(森の反論)/ 日露戦争と脚気/ 脚気論争の再燃/
森林太郎の医務局長就任と臨時脚気病調査会設立の動き/ 臨時脚気病調査会の設立/
臨時脚気病調査会の活動/ 森は最期まで、脚気白米説を認めなかったのか/
脚気惨害の責任と陸軍の問題点/ 英国医学とドイツ医学/ 森林太郎の遺言に関する諸説/
軍医人生と史伝小説との関係/「意地」に秘められた心情そして遺言の謎

前書きなど

勝者の話は、誇張はあるものの自然に表出する。取り繕う理由もないので、出来事そのものは事実だと思ってよい。一方、敗者の話は、表に出にくい。

特に公的責任追及の恐れのある場合は、隠蔽されたり、虚偽あるいは改竄情報だったりするため、客観的評価が困難となる。
また、勝者の話で留意すべきは、その理由、根拠は勝者側の論理なので、それが妥当かどうかは、敗者側の見解を調査し、客観的に評価する必要がある。

著者プロフィール

岡村健  (オカムラ タケシ)  (著/文

1949年福岡県生まれ。
九州大学医学部卒。
同大学附属病院外科、病理、米国留学、産業医科大学外科助教授。
九州がんセンター消化器外科医長、同 統括診療部長、副院長、院長を歴任。

2011年から2015年まで福岡市勤務医会の季刊誌「きんむ医」の編集長を務めた。
2020年2月現在、九州がんセンター名誉院長。

著書
『コーヒーを淹れる午後のひととき』(2017年梓書院刊)

上記内容は本書刊行時のものです。