版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
戦争をめぐる戦後沖縄文学の諸相 柳井貴士(著) - 春風社
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
ト・日     書店
直接取引:あり

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

戦争をめぐる戦後沖縄文学の諸相 (センソウヲメグルセンゴオキナワブンガクノショソウ)

文芸
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:春風社
四六判
364ページ
上製
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-86816-043-4   COPY
ISBN 13
9784868160434   COPY
ISBN 10h
4-86816-043-5   COPY
ISBN 10
4868160435   COPY
出版者記号
86816   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年3月
書店発売日
登録日
2025年2月10日
最終更新日
2025年4月1日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

戦後80年、戦争体験は遠い他者の出来事として霧散するのか。

沖縄戦、アメリカによる土地の強制収用、朝鮮戦争、ベトナム戦争への出撃基地…。
〈本土・ヤマト〉とは違う戦中・戦後史をもつ〈沖縄〉が経験した〈戦争〉とは?

文学作品を通して、戦争という出来事、戦争の〈記憶〉と対峙することのさまざまな在り方を分析し、考察する。

目次

【主な目次】
第一部 沖縄戦をめぐる文学的表象
第1章 古川成美『沖縄の最後』におけるテクストの変遷と戦場へのまなざし
――初出版の問題点と改訂版の差異をめぐって
第2章 古川成美『死生の門』におけるテクスト生成と作品企図
――「形容の脚色」を帯びた物語の行方

第3章 石野径一郎『ひめゆりの塔』論――作品の周辺と内容をめぐって
第二部 米軍占領下の文学作品――大城立裕を中心に
第4章 峻立する五〇年代〈沖縄〉の文学――大城立裕の文学形成と『琉大文学』の作用
第5章 大城立裕「棒兵隊」論――沖縄戦をめぐる内部葛藤の物語
第6章 大城立裕「カクテル・パーティー」論――沈黙をめぐる〈語り〉の位相変化

第三部 沖縄の米軍基地とベトナム戦争――又吉栄喜を中心に
第7章 又吉栄喜初期作品における〈少年〉をめぐって――施政権返還後の沖縄文学の動向 
第8章 又吉栄喜「ジョージが射殺した猪」論――〈模倣〉と〈承認〉による「米兵」化をめぐって
第9章 又吉栄喜「ターナーの耳」論――〈耳〉をめぐる生者と死者の対話の可能性/不可能性

第四部 沖縄戦の記憶をめぐる文学作品――目取真俊を中心に
第10章 目取真俊「水滴」論――〈共同体〉・〈記憶・〈水〉をめぐって
第11章 目取真俊「魂込め」論――誤読される〈記憶〉の行方
第12章 目取真俊「伝令兵」論――意味の空白・空白の記憶

著者プロフィール

柳井貴士  (ヤナイタカシ)  (

■柳井 貴士(やない たかし)
1975年、栃木県生まれ。法政大学文学部、早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。国際交流基金客員研究員、蘭州大学外国語学院日本語学科講師を経て、現在、愛知淑徳大学創造表現学部准教授。専門は日本近現代文学。
主な論文に「明治期沖縄の散文小説をめぐる一断面――三面子「迷ひ心」論」(『国文学研究』2020・3)、「又吉栄喜「豚の報い」論――物語基点としての〈豚〉と変容する〈御嶽〉」(『昭和文学』2021・9)、「ゴジラが沖縄をめざすとき――円谷英二を遠く離れて」(『ユリイカ』2021
・10)など。

上記内容は本書刊行時のものです。