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他なる映画と 1 濱口竜介(著/文) - インスクリプト
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他なる映画と 1 (タナルエイガトイチ)

芸術
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四六判
縦194mm 横131mm 厚さ25mm
重さ 700g
432ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-86784-006-1   COPY
ISBN 13
9784867840061   COPY
ISBN 10h
4-86784-006-8   COPY
ISBN 10
4867840068   COPY
出版者記号
86784   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年7月1日
書店発売日
登録日
2024年5月15日
最終更新日
2024年5月18日
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書評掲載情報

2024-12-21 毎日新聞  朝刊
評者: 中島岳志(東京工業大学教授・政治学)
2024-09-21 毎日新聞  朝刊
評者: 斎藤環(精神科医)
2024-09-07 日本経済新聞  朝刊
2024-08-24 東京新聞/中日新聞  朝刊
2024-08-10 朝日新聞  朝刊
評者: 福嶋亮大(立教大学教授・批評家)
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紹介

『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』、そして『悪は存在しない』へ。カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアの世界三大映画祭を制覇し、米国アカデミー賞国際長編映画賞にも輝いた、世界が注目する映画監督・濱口竜介による映画論を、全2冊に集成。1巻目の「映画講座」篇には、仙台・神戸・鎌倉・ソウルなどで開かれたレクチャーをまとめる(すべて初活字化)。映画史上の傑作・名作はいかに撮られてきたのか、その作劇と演出と演技へと迫る映画講座、ここに開講。


私の映画との関わり方、というのは何かと言うと、それはもちろんまず撮る人――この場合は監督として――ということです。そして、もう一つは、もしかしたらそれ以上に映画を見る人、ただの映画好き、一ファンとして、ということですね。映画好きが昂じてそれが職業になるところまで来たので、一応は人並み以上に好きなのだろう、とは思っています。ただ、そんな風に人並み以上に好きであるにもかかわらず、映画というのはどこか、徹頭徹尾私にとって「他・なるもの」であるようだ、というのがほとんど二十年近く映画と関わってきて、私が強く持っている感覚なんです。――本書「映画の、ショットについて」より

「映画をこれまでほとんど見ていない」ような人でも理解できて、しかもその人をできるだけ自分の感じている「映画の面白さ」の深みへと連れて行けるように、という思いで構想した。――本書「まえがき」より

目次

▼目次

まえがき

I
他なる映画と 第一回 映画の、ショットについて
他なる映画と 第二回 映画の、からだについて
他なる映画と 第三回 映画の、演技と演出について

II
偶然と想像
偶然を捉えること

III
改心を撮る――エリック・ロメールからフリッツ・ラングへ
復讐を描く――黒沢清からフリッツ・ラングへ
運命をつくる――フリッツ・ラングからエドワード・ヤンとクリント・イーストウッドへ

IV
複数の複数性――侯孝賢『悲情城市』
同期・連動・反復――小津安二郎『東京物語』

著者プロフィール

濱口竜介  (ハマグチリュウスケ)  (著/文

濱口竜介(はまぐち・りゅうすけ)
1978年生まれ。映画監督。東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』(2008)で注目を浴びたのち、大震災以後の東北地方に取材したドキュメンタリー「東北記録映画三部作」(2011~2013、酒井耕と共同監督)を経て、演技経験のほぼない演者たちを起用した『ハッピーアワー』(2015、ロカルノ国際映画祭・最優秀女優賞)で国際的な評価を得る。柴崎友香原作の『寝ても覚めても』(2018)を初の商業映画作品として発表し、その後、オムニバス作品『偶然と想像』(2021)ではベルリン国際映画祭・銀熊賞、村上春樹原作の『ドライブ・マイ・カー』(2021)ではカンヌ国際映画祭・脚本賞のほか米国アカデミー賞・国際長編映画賞に輝き、最新作『悪は存在しない』(2023)もヴェネツィア国際映画祭・銀獅子賞を受賞するなど、世界がもっとも注目する映画作家の一人である。

上記内容は本書刊行時のものです。